書かずにはいられない

私も日本人のはしくれである。
えっ、生卵ご飯にかけんの!?
信じられない!
などとさんざん言われても
意に介さず卵かけご飯にを食べ続けてきた
自負がある。
食品衛生法上、レストランでは生卵の提供が禁じられている、このスペインにおいては、ご禁制の品である卵かけご飯を味わうことは、背徳感も相まって
その味は一層わたしを魅了してきた。
そう、私は、炊き立てのご飯に生卵を
『かけず』にはおれないこの思いを『書かず』には
いられないのである。
そんな、わたしがある日突然出会ってしまったのである。それは…

目玉焼き丼!
お前の卵かけご飯への愛は、偽りだったのか?
そう、非難されても仕方がないが、
だって、出会っちゃったんだもん!
まず、どんぶりに熱々のご飯を1/3敷き詰めて
花カツオをたっぷりと振り掛ける。
さっと生醤油を回しかけ、その上に切手大に
ちぎった焼き海苔をご飯が見えなくなるまで敷き詰めて、さらにその上にご飯を盛る。
ご飯を平らに地均ししたら再び、花カツオ、生醤油
焼き海苔を乗せて二段海苔弁当の出来上がりである。
準備は整った。
あとは、フライパンで目玉焼きを焼くのみである。
目玉は2個が良い。
当然のことながら、黄身は薄く白色の膜がはる程度の半熟に仕上げなければならない。
焼き上がった目玉焼きを二段海苔弁当状態の
どんぶりに乗せて、黒胡椒をコリコリ。
最後に仕上げの生醤油を一まわし。
いただきます!
黄身を潰しつつ下の海苔おかか弁当とバランスよく
口に運べば、『口福』の極みである。
生卵、嫌いになったわけじゃないんだ。
こんな私を許しておくれ。

#うちの卵かけごはん

なんと、ありがたいことでしょう。あなたの、優しいお心に感謝