先日89歳の祖母が亡くなった時の話
全盲の叔父のスピーチが印象に残っています。
「私は極楽とんぼのように日々楽しく生きています。
一方、全盲の私を産んだことで、母には十字架を背負わせてしまったなと思います。」
叔父は、親元を離れ一人暮らしをしていますけど、
祖母は、叔父のことが何かと気になっていたようで、
以前の記事より引用します。
叔父さんがスピーチで語ったように、障がい者の母である十字架を背負ったまま生きてきた。
「母には申し訳ないくらい心配かけたけど、
僕は僕で楽しく生きていますよ。」
叔父さんの本音に近いように思います。
職業柄、何百組もの親子を見てきましたけど、
その経験からも、同じことを感じます。
親が思うほど、子どもは気にしていない。
親が思うよりずっと子どもは幸せだ。
そうは言っても、罪悪感をぬぐえない親の気持ちも理解できます。
祖母から教わったこと
障害児の母としての生の声を聞きながら育ったことが、
私の原点となっています。
叔父が、亡くなった祖母の顔を撫でながら、
「えらい小さくなってたんだなぁ。」
と言葉にした時、
こみ上げるものがありました。
少しでも十字架から自由になれるよう
保護者やご家族のお力になりたい。
祖母の死を受け、
思いを新たにしました。