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『藤野真紀子のうちのごはんがいちばん!―私を変えた33の幸せレシピ』藤野真紀子/ベストセラーズ


◎美味しい本 Day-5◎ 

すっかり間が空いてしまった5冊目。

『藤野真紀子のうちのごはんがいちばん!―私を変えた33の幸せレシピ』藤野真紀子/ベストセラーズ
※現在絶版、中古のみ

私にとって「幸せなおやつ」といえばこの人。
実家にあった『藤野真紀子さんの幸せをつれてくる50のお菓子』はどれもこれも美味しそうで、幼いころから何度もページをめくり、母と一緒にシフォンケーキやプリン、タルトなどをよく作った(オートミール・クランチは多分初めて一人で作ったお菓子な気がする)。読むだけでふわふわと気分が浮き立つような素敵なお菓子が大好きだった。
『うちのごはんがいちばん!』は、そんな彼女の幼少の頃からこの本が出た当時までの、お菓子や料理にまつわる思い出を綴ったエッセイ。
察するに昔の上流階級の家庭のお嬢さんだった彼女が初めて食べたイギリス風のどっしりとしたフルーツ・ケーキの記憶や、外国に渡り学校で製菓を学んだ時の話、夫が大好きだった牛肉のしぐれ煮のエピソードなどなど、なんというか「豊かな時代、幸せだったあの頃」を見ているような感じがすごくすき。
レシピは載っていないけどその実用的じゃないところも良くて、たまに読みたくなる一冊。

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