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負けてたまるか
昨日のMusic Stationで、ZARDの「負けないで」という楽曲が紹介される場面があった。
もちろん知っている曲。毎年この時期になるとやってくる「24時間テレビ」で、マラソン終盤で必ず出演者たちが歌う謎の演出があるからだ。
しかし、私は知らなかった。
この曲が、男の人全般に向けて書かれた曲だということを。
ながら視聴していたところ、ボーカルの坂井泉水さんが「受験生や就職前の男の人に…」と言ったことにとても驚いて、テレビに顔を向けた。
ZARDというアーティストはメディア露出が少なかったそうだけど、だからと言って彼女が話していた部分を流せば内容はなんでも良いの?
そんなコメントをこの令和の時代に放送したということがあまりにもナンセンス。この映像を流すことを問題視するスタッフはいなかったのだろうか。
この曲が発売された1993年は、近いようで遠い昔。
翌年に男女共同参画審議会や男女共同参画室が設置されたような、女性が働くことがまだまだ当たり前じゃない時代。
内閣府男女共同参画局HPより
性別で制限されていることや進学・就職は男性がするものという意識そのものを当然の如く受諾していたからこその、あの言葉。
きっと何の疑問もなかったんだろう。ただ、だから、私は驚いた。
歌手として働く彼女がそういう発言をすることを、誰も気に留めない時代があったことをまざまざと突きつけられた。
だけど今はちがう。学ぶことも働くことも、性別なんて関係無いはずなんだよ。
女だからって負けてたまるか。
曲には何の罪もないけれど、私はどうしてもつくった人の考えが気になってしまう。
先日の優生思想ツイートで話題を読んだ、RADWIMPSの野田洋次郎氏もそう。もともとそんなに聴いているわけではなかったけれど、聴いたときには絶対にこのことを思い出してしまう。
楽曲そのものだけを楽しむためには、アーティストの本当の顔を知らないままが良いのかもしれない。
最近ではボカロの影響もあってか顔出しをしていないアーティストがサブスクで急上昇してくることもある。そっちに行ってみようかな。
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