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最後のアルバイトのはなし

今月末をもって、noteでのインターンを卒業した。昨年8月に求人に飛びついたあの日から、あっという間に時は流れて早1年弱。それはそれは有意義な時間を過ごさせてもらえた。
働き始めた頃には仕事のことを書こうと思っていたのに、公開できることもなく退職の日を迎えてしまった。(書いてはいた、下書き状態だったんです、、)

自分の筆の遅さに辟易としながらも、学生生活ラストのお仕事について振り返ろうと思う。

休学、されど出かけられない

色々あって、2020年の秋と2021年の春の1年間を休学した。
大学4年の秋と、5年の春。

本当は2020年度(大学4年の春と秋)を休学してヨーロッパを巡って学びつつ、ボランティアをしつつ、帰国したら就活をしつつ…の予定が、例のごとく崩れ去ってしまい、途方にくれながらも立ち直ったのは当時も書いた。懐かしい。

帰国を余儀なくされたとて、国内で何ができるわけでもない。今思えば、もっとやれることはあったと反省しているけど、いまさらどうにもならないので割愛。

とにかく、結果的に休学期間に就活をすることになったのだけど、でもそれ以外にやることがない。海外はおろか、国内もそうそう旅に行ける雰囲気ではない。そもそも就活しながら旅行に出かけるのは私には無理。じゃあ働こう!と思って探していたところで、noteのアシスタント募集にたどり着いた。

利用していて、漠然と「良さそう!」という印象があって前から求人をチェックしていたから、運よく空きが出た瞬間に即応募。ドキドキした。


人生初の在宅勤務

なんとか採用の連絡をいただき、約1年ぶりの労働復帰が決定。週4でかなりがっつり働かせてもらうことに。ただ、WEBメディアでのインターンという似たような経験があったものの、入社の時点で在宅勤務がベースだったことがとても不安だった。

小学生の頃から家で宿題をすることが苦手で、大学受験の時も塾か図書室にこもりっきりだった私にとって、人の目がない環境で働くなんて未知の世界。自宅での集中力のなさは母の折り紙つきだから、自分でも自分を信頼できず。サボってしまうのではないかと怯えたまま在宅勤務が始まった。


結果、ものすごく捗った。ジムで自転車を漕いでいる時くらいの真剣さで数時間過ごせた。トースターでチーズがとろけていくのを待っている間くらい真面目に向き合った。

その経験値のおかげで、今月始まった大学のオンデマンド授業もめちゃめちゃ集中して受講できている。リアぺくらいなら家でもサクッと書けるほどに成長したのだ。ありがとう、リモートワーク!

その理由を因数分解してみると、なかなか私の性に合った働き方だったなと思う。最大の理由は、毎回の業務を日報で示すこと。ゲーマー気質なところもあって、目に見えて"こなせた感"があると充実した気持ちになるし、何よりちゃんとディレクターをアシストする役割を全うできたと思えた。

いかに日報に書くことを増やすか、増やすにはどうしたらいいかを考えて行動するうちに、集中できないなんて思う暇がなかったなと。動かねば書くことがないし、仕事スイッチに関しては意外と簡単にオンにできたらしい。


次。アシスタントみんなで使っているタスク管理ツールがあって、どんな配分でどんな順番で何の作業をするのか考えやすかったのも、集中できた要因。朝イチで出てくるカードと、その後に良いタイミングで出てくるカード(時間指定)があるのだけど、それを勝手に優先度順に並び替えて上から順にやるように意識していた。

みんなでシェアしているボードだから、自分が担当するカードには自分のアイコンを表示させるようにもしていて、「この人がこれをやるなら、何時ごろまでに私はこっちを終わらせておかないとな」っていうふうにスケジューリングすることが簡単だったんだよなあ。

シフトの上がり時間も加味して、全員が良いパフォーマンスを発揮できるように、調整するのも自分に向いてた気がする。チームのみんなが円滑に作業できるように動くことは、結果的に自分にとってもやりやすい流れを生むことだと思っていたから、そのための計画力とか団結力とかが前よりも自分のモノにできた。


やったこと

結局どんなお仕事をさせてもらっていたかというと、日々投稿されるたくさんのnoteをひたすら読み、特に紹介したいものを厳選し、公式Twitterや「今日の注目記事」で紹介をするというもの。これが根幹で、いちばん楽しくて、難しい任務だったな。

自分が紹介したものがたくさんシェアされたりスキされたりしているのを見て、やりがいを感じたのはもちろん、自分が広めたい!と思った作品が誰かに届いたことが嬉しかった。時間をかけて、自分の中から創造したものはやっぱり見てもらいたいと思うから。

何より、自分の好みや趣味の範疇ではないジャンルにも手を伸ばすことになったことで、興味のなかったものを面白がれる自分を見つけられた。やっぱり知らないことを知るのは楽しくて、楽しむためには食わず嫌いをしないで積極的に掴みにいかないとね。

だからこそ忘れられない、胸に響くエッセイや漫画に出会う体験を何度もした。この街には表現のすてきな文章を書く人がたくさんいらして、思わずNotionに記録したことも。(金言をまとめてる)


他には、ディレクターアシスタントとして細かい作業系や資料づくりをした。大学で全然使ったことのなかったスプレッドシートはコマンドを覚えるところから始まった。

Excelもほとんど触ったことがなかったから、表とかセルの扱いに慣れるまでは何ができるツールで目的の姿にするためにはどうしたらいいかとか、まったく分からなかった。csvには、初めましての挨拶をした。

かと思えば休学開始前(2020年春)にProgateでなんとなく勉強していたHTMLとCSSの知識が活かせたり…。勉強は無駄にならないけど、実際に役立ったと実感できることは少ない。やっておいてよかった。シンプルにタイピング速度と正確さが高まったし、PCと仲良くなれたのもよかった。


あとは、進化を止めないnoteだからこそ、同じ業務をやるにしてもその方法は模索し続けていることがタメになった。スピード感のある変化についていきつつ課題解決案を考えて、議論して、試してみる。そんな風に、より良くしようと極める人達とともにいると、向上心が刺激された。

持つべきは、尊敬できる人。


次の岸へと

気づけばたくさんいた先輩方も旅立ち、私の後に入ったディレクターアシスタントは何人も!入れ替わりがたびたびあった関係で教わる側から教える側に回ったのもわりと早いタイミングだったというものあり、そのたびに自分ができていない部分に気づくこともあった。

Slack上のちょっとしたやりとりに和んだり笑ったり、どのメンバーとでもいい感じに連携できたし、毎回何かしら誰かから学ぶ部分があった。みんな個性的で芯があって、かっこいい人たち。

こうやって振り返ってみると、確実に成長している。成長できた!

復学してついに卒業に向かうこともあり、今月いっぱいで退社したけれど、できるならもう少しいたかったな。くやしいな。

でも、全部タイミングなのだと思う。
留学が中止になったから、noteで働くことができたと思う。
noteで働いたから、次の道がひらけたと思う。

学生生活きっと最後のアルバイト。
noteで働けてよかった。ありがとうございました!

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