4歳児、初めてホタルを観た夏の夜
少し前、6月下旬の旅行での1コマです。
私の実父母と、兄家族と
三世代で初夏の旅へ出かけた夜のこと。
わが家の三世代旅行の定番のお宿「ホテル鐘山苑」にて、初夏の風物詩「ほたる祭り」に参加しました。
ホテル敷地内を流れる川のほとりで、毎年6月~7月にホタル観賞会が行われています。
夕食が終わって夜8時過ぎ。
暗くなったお庭を足元灯と従業員さんの案内に導かれ、川のほとりにあるホタル生息池へ向かいました。
川のせせらぎを聴きながら、高鳴る鼓動。
子どもたちが歌うように繰り返す
見えるかな、見えないかな。
桟橋を渡る途中、空にチラホラと緑色の光が舞っています。
ホタルです!飛んでいます!
4歳次女は初めてホタルを見ることができました。ホテルでホタルを観る日がくるなんて。
子ども達は絵本や紙芝居の世界でしか見たことのないホタル。ホタルの成虫は1週間~2週間しか生きられない短い命。つかの間の命で美しい光を放ち、夏の夜を舞うのです。
生命の不思議に息をのむ、小3長女。
孫と一緒にホタルを見られて感動の涙を浮かべる祖父母。
夫にしがみつき、涙を流す4歳次女。
4歳の心はというと
「怖い・・・。」
え。
「ゆうれいみたい。」
真っ暗な中にうつろゆく儚い光。
彼女には人魂に見えたようです。
子どもらしい発想だなぁ~と思い、
クスクスっと笑ってしまいましたが。
夫が撮ったというホタルの写真を見ると
うん、確かに…。
ちょっと、これは…。
次女に一票入れてしまうわぁ。
4歳次女が成長し、ホタルの舞に感動する夏が来るのは、何年後でしょうかね。
ここまでお読みくださり、
ありがとうございました。