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葉物野菜の謎

うちは夫婦でことごとく食べ物の好みが合わない。というとちょっと大げさだが、食指の働く方向がかなり違う。幸いなことに、お互いがどうしても食べたくない/苦手なものはそれほど多くないので、食生活に支障は出ていない。
そして、ちょっと不思議なことに、時々ものすごくピンポイントで嗜好が一致したりする。
今回の話はそのうちの一つである。

我が家のソース焼きそばには、キャベツが入っていない。キャベツといえばソース焼きそばど定番中のど定番の具材だと思うが、入っていない。入れない。
ちなみに、私の母はちゃんと焼きそばにキャベツを入れていたし、屋台で食べる焼きそばにも当然キャベツが入っているので、キャベツ入りの焼きそばを知らないわけではない。
もうちょっと言うと、私も夫も、キャベツ自体が嫌いなわけではない。まあ強いて言えば、主に私が、どうせキャベツを食べるなら生の方が好きだというくらい。
じゃあ何で入れないのか、というと、先日夫がキャベツ抜きの焼きそば(と書くと具材がしょぼく思えるが、ほかにきのことかもやしとか入れてますよ、ちゃんと)を食べながらこんなことを言った。

「屋台の焼きそばってひたすらキャベツの味がするよね」

そう!!そうなのよ!!(握り拳)
大抵のソース焼きそばにはキャベツが入っていて、どことなく満遍なくキャベツの味がするのだ。もちろんソースの味もするけれど、ほとんど必ず第二波としてキャベツが主張する。
そしてこれに限らず、葉物野菜はどういうわけか、その料理の味を支配する気がする。青梗菜とかほうれん草とかレタスとか。白菜はそうでもないかな……ネギはちょっと別だな……とにかく調理過程の一番最後に入れるせいなのか、特に汁物はだいたい支配されてしまう。
よく考えてみたら、私が「キャベツは生が一番好き」と思うのはこれのせいのような気がしてきた。加熱したキャベツ料理はもうとにかくキャベツなのだ。
これには何か科学的な根拠があるのかなぁと思い、「葉物野菜 その味になる」という曖昧過ぎるキーワードでweb検索をかけてみたが、残念ながら情報が見当たらなかった。
もしも「葉物野菜が料理の味を全部持っていく理由」をご存知の方がいらしたら、是非コメントにて教えていただけると幸いである。

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