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商業施設に出店するメリットとデメリット①(前編)

昨日は、「商業施設に出店するには!?」ということで、商業施設出店までのプロセスと賃料についての考え方を簡単にお伝えしました。

今日は、商業施設に出店するメリットとデメリットをお伝えします。

今日のお話は前提として商業施設と路面店舗との比較でして、商業施設のメリットは路面のデメリット、商業施設のデメリットは路面のメリットと捉えて頂いておおよそ問題ないと思います。

商業施設に出店するメリット

①施設としての集客が見込める
当然ですが、商業施設は集客して成り立つビジネスなので、集客には力を入れていて、そのマーケットに適したMD(マーチャンダイジング)によりテナント構成を考え、販促をしたり、イベントを組んだらしながら、人が集まるように仕掛けています。

先日のPABLOの出店基準でも書いたように、PABLOの出店基準としては、施設の場合年商300億円以上としていて、施設での年商=集客力という指標の一つになります。

②集客のための販促・イベントをしてくれる
路面店であれば、販促もイベントも何もかも自社でやらなければいけませんが、商業施設に出店すると、施設としての販促でチラシやCMを打ったり、季節ごとのイベントをしたり、キャンペーンをします。
テナント側は、その企画に合わせた商品やキャンペーンを考え、その販促に載せてもらいます。
膨大なデータや経験から企画を打ち、予算もしっかり取るので、大きな集客に繋がります。

ただし、販促費というのもテナント側から徴収されます。賃料に込み込みになってる場合もあれば、売上歩合の1%を家賃とは別で支払ったり、年間で固定の金額をお支払いすることもあります。
施設によっては、販促費を徴収してるにも関わらずあまり販促に力を入れていない施設もあったりするので、そこは契約前に、どんな販促をやってるか確認するようにしましょう。

③環境が整っている
下記のあるなしは、施設により千差万別ですので、事前に確認が必要ですが、
ハード面では、トラックの搬入口、ゴミ処理、バックヤード(倉庫)、従業員の更衣室や休憩室など、オープンしていくにあたり、様々な準備が必要なものが揃います。
ソフト面では、上記の販促関連などに加えて、釣り銭機や入金機がありお金の管理が楽であったり、セキュリティ面が館内全体であったり、店長研修なども用意されている施設もあります。
(路面の場合は、お金の管理は、自前で毎日銀行に行くか、そういった回収業者に依頼することになります)

④認知度が上がりブランディングに繋がる
皆様も身近な商業施設を思い浮かべた時に、それぞれの施設によってイメージがあると思います。
○○モールは、ファミリーが多くてカジュアルなイメージ、○○百貨店は、ラグジュアリーで洗練されたイメージなど。

商業施設に出店するということは、認知度が抜群に上がると共に、その店舗が持つイメージをより際立ててくれると私は考えていて、狙いたいブランディング戦略にとても役に立ちます。
逆に、ラグジュアリーなイメージにしたいのに上記の○○モールに出店したり、その逆の出店をしてしまったりすると、失敗してしまいます。
ターゲットとブランドイメージの合致をさせると、よりそのブランドイメージが際立ち、さらにブランドが磨かれていきます。

他にも挙げればキリがありませんが、商業施設に出店するメリットの大きく4つを挙げさせて頂きました。

改めてお伝えしますと、上記は、施設によって異なりますので、ディベロッパーのご担当者に事前に確認することをおすすめします。
また、それぞれについて、コストが掛かることが多いので、契約前にそのコストについても確認するようにしましょう。

続きはまた明日。
次回は、商業施設に出店するデメリットをお伝え致します。

続きは後編で


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