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生きづらさを感じる人へ「逃げ恥」を

「逃げるは恥だが役に立つ特別編」が放送していましたね。2016年にドラマ放送を観た私はすっかりハマりカラオケに行っては「恋ダンス」を歌って踊っていました。

そして2020年、特別編を放送しているのを観てからふと原作が気になりだした私は原作を読むことを決意。つい先週読み終わりました。読み終わった感想を一言で言うと、めちゃくちゃ生きやすくなった!!!

では、私が考える逃げ恥から感じた生きやすさをちょこっとまとめましょう。

あらすじ

大学院を出ながらも就職難で派遣社員になった森山みくりは、いわゆる派遣切りに遭い、無職の身となってしまう。求職中の娘を見かねた父は、家事代行サービスを利用していた元部下・津崎平匡が折りよく家事代行の会社を替えようとしていたところを頼み込んで、週1回の仕事を取り付けてくる。
気難しい性格で、あまり他人に構われることを好まない津崎だったが、みくりとは適度な距離感を保って良好な関係を築く。だが、定年を機に田舎へ引っ越すという願望を両親が叶えることになり、現状を維持したいみくりは津崎に「就職としての結婚」を持ちかけ、その提案にメリットを感じた津崎は了承し、2人は「雇用主と従業員」という関係の契約結婚という道を選ぶ。
結婚式も挙げず事実婚という体で周囲への挨拶を乗り切ったみくりと平匡だが、2人のよそよそしさをいぶかしむ平匡の同僚・風見涼太や沼田、みくりの伯母・土屋百合の目をごまかすため「ハグの日」を設けるなどして周囲に親近感を醸し出そうとするうちに、2人の間に本当の恋愛感情が芽生える。

引用:Wikipedia



生きやすさを感じた理由

その1:やるせない気持ちに寄り添ってくれる

逃げ恥は第1話でさっそく心を抉ってきます。それはみくりと伯母である百合との食事シーンで百合が言ったこの台詞。

誰からも一度も選ばれないってつらいじゃない?

派遣切りに遭い次の職を探すみくりと美人でキャリアウーマンだけど独身処女の百合ちゃん。

仕事で選んでもらえないみくりと男性に選んでもらえない百合ちゃん。

毎日それなりに楽しくて充実した生活をしていて、だけど一方で自分は誰にも選んでもらえないんじゃないかという不安とやるせない気持ち。

ここめちゃくちゃ分かりみが深い!

私は大人になってからそういう気持ちと向き合う機会が減った気がします。マイナスな気持ちに蓋をして見ないふりをしたり、お酒を飲んで忘れようとしたり、それなりの対処で躱してみたり。

大人になればなるほど自分が傷つかないように上手に生きてしまっているような気がします。
誰からも選ばれないことはつらいのです。私たちは誰かに必要とされたいのです。

百合ちゃんのこの台詞は見ないようにしていた気持ちの蓋をそっと開けてくれる優しい台詞です。無理矢理じゃなくて、そーっと。あれ?なんか私の心の扉開いてない?みたいな感じ。

逃げ恥を読むと登場人物たちの恥ずかしい気持ちにすごく共感しちゃうし、いつのまにか自分の恥ずかしい気持ちもするっと認めちゃっています。
この「共感して認めること」が生きやすくなった理由のひとつです。


その2:明るい考え方を教えてくれる

第41話で百合は風見を狙っている女性 五十嵐杏奈にランチに誘われます。ほとんど初対面であるにも関わらず杏奈は風見と百合の年の差を理由に百合に対して宣戦布告をします。

こう言ってはなんですけどいい年の大人が若い子を相手にするって結局若さに執着しているだけですよね
それって男女問わず大人としてちょっとみっともないと思うんです私

五十嵐杏奈恐るべし!スーパーアグレッシブ女!
そして杏奈はさらに畳み掛けます。

あなたと風見さんなら年齢的にもあなたのほうがイニシアティブを持っていますよね
若い男の子を囲うのはさぞや楽しいんだろうなーと思いますけど
でもそれってあなたが彼の若さをただ消費しているだけじゃないですかね

ひょえ〜〜〜〜!
強すぎる!強すぎる五十嵐杏奈!!
私が百合ちゃんの立場だったら心折れて泣き出しちゃうヨ。

ですが百合ちゃんは違います。
若さにこだわることは呪いだと言い放つのです。

あなたが価値がないと思っているのはこの先自分が向かっていく未来よ
それって絶望しかないんじゃない?

確かに。五十嵐杏奈も今は若いかもしれないけど確実に年を取るのです。

そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまうことね
あなたがこの先楽しく年を取っていきたいと思うなら楽しく生きている年上の人と友達になるといいんじゃないかな

失礼なことを言われたにも関わらず、杏奈を諭してアドバイスまでしてあげる百合ちゃん。

私はこんな大人になりたいんだ!!

女性って男性と比較して「老い」についてナーバスになりがちですよね?
身体的にも精神的にも世間的にも年を重ねることについて厳しい雰囲気があります。それが結構キツイ。

多分この百合ちゃんの台詞に救われる女性は多いと思います。
逃げ恥は明るくなる生きやすい未来を見せてくれます。これこそまさに生きやすくなるコツです。


さいごに

私が百合ちゃん大好きマンであるが故に今回は百合ちゃんの紹介ばかりになってしまいました。
もちろん百合ちゃん以外にもたくさん生きやすくなる言葉をくれます。弱い心を認めさせてくれたり、背中を押してくれたり、そんな素敵な言葉がたくさん詰まってます。

小賢しいみくりの生き方、プロの独身平匡の生き方、イケメンだからこそ中身を見てもらえない風見の生き方、たくさんの人生観が見られます。
私は逃げ恥で人を認めることについて考え直しました。他人も自分も認めてあげることこそ生きやすくなることにつながるのではないでしょうか。


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