8. エポキシ樹脂でディジュリドゥの修理 - 道具編
エポキシ樹脂での修理は丁寧にやれば、もともとそこにホールやクラックがあったことがわからないくらい、きれいに丈夫に修理することができます。美しく仕上げるには少しの道具と、ちょっとした技術だけです。まずは必要な道具類から。
修理に必要な道具
彫刻刀 三角刀
彫刻刀 丸刀
平ヤスリ 単目細目(紙ヤスリでも代用可)
丸ヤスリ 単目中目(紙ヤスリでも代用可)
紙ヤスリ 40 80 160番手
養生テープ
木工用ボンド
小さめの刷毛
絵筆
木屑(赤身、白太の2種類用意)
Jo Sonja’s か Choromacril アクリル絵の具(赤・白・黒・黄)
コニシボンド クイック5(エポキシ樹脂)、
ほとんどが100均で揃えることができるものばかりですが、アクリル絵の具とクイック5は別で探してくる必要があります。木屑はホームセンターで赤身と白太の両方が入った杉の源平の端材を買って、その場で無料のグラインダーを借りて削ってジップロックに入れて持ち帰るといいかもしれません(電動工具は危険ですので、慣れない人のDIYは十分気を付けて作業して下さい)。
ボンドはコニシボンドの「クイック5」を使っています。色味が少し黄身がかった透明なので修理箇所が見える木肌の楽器の修理に使いやすい。ただ、混ぜ合わせてから5分で硬化がはじまり15分でほぼ硬化する(気温によって変化する)ので、手際がよくないと整形前に固まってしまいます。完全に硬化させるため24時間以上は乾燥させています。
ゆっくりやりたいという人はコニシボンドの「Eセット」というのがおすすめです。同じような色合いで、90分で硬化開始で20時間以上かけて完全硬化する(気温によって変化する)のでゆっくり作業できるのですが、液だれしやすく整形はしにくいのが難点です。
イダキ・マスターD. Gurruwiwiの工房では10ミニッツグルーというエポキシを使っていて、液体にある程度の粘りを出させるために木屑を混ぜ込んでいました。Earth Tubeでも同じやり方を踏襲していますが、修理部分の木と色味を合わせるために白い木屑と赤い木屑の2種類を使い分けています。
養生テープはクラックやホールが空洞まで貫通している場合、空洞内部に液ダレしないようにするために使います。研磨が終わった修理部分に木工用ボンドを刷毛で塗って、乾燥後にアクリル絵の具を使ってレタッチします。
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