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3. 自作の竹からユーカリの本物のディジュリドゥへ

南港ATCに輸入されたディジュリドゥ

第一回のKANSAI BLOWOUTに集まったのは10人ちょいだったんじゃないかなと記憶してます。当時はディジュリドゥに関する情報がほとんどなく、人づてでしか情報をえる方法はありませんでした。1998年当時は日本のディジュリドゥの黎明期と言えるかもしれません。そして、当時はユーカリで作られた「本物のディジュリドゥ」を売っているお店も関西には存在していませんでした。

ぼくの手元にはマウスピースにゴテゴテに蜜蝋をつけた「C#」の竹の短くて太っといお手製のディジュリドゥ。今思えばこんな楽器でそもそもトゥーツなんて鳴らせない。「ちゃんとした楽器が欲しいなぁ」と思っていた時、KANSAI BLOWOUT経由でJETROの職員さんが現地からディジュリドゥを取り寄せディジュリドゥを南港のATCで10本程度販売する、との話を聞きました。

これは当時オーストラリアにワーキングホリデーで滞在していたGOMAさんがセレクトしたディジュリドゥでした。そこで念願のユーカリのディジュリドゥを手にしたのですが、それはケアンズ産のディジュリドゥで白人が作った楽器にケアンズのアボリジナルの画家がペイントしたもので、アボリジナルが作った「本物のディジュリドゥ」ではなかったことを後に知ることになります。

それでもその頃の自分にとっては竹のお手製の楽器から、ユーカリで作られた木製の楽器へは大きな飛躍でした。今は実家にねむっているので、今度取りにいってみようかな。

[作者・地域ともに不明の竹製のディジュリドゥ]最近発掘した古い竹製のディジュリドゥ。とてつもなく軽い。ペイントの感じはWadeye(Port Keats)周辺のDaly Riverエリアっぽいが出自が不明です。アボリジナルが作った竹製のディジュリドゥはこれが初めての個体で、このエリアで自生するBambusa Arnhemicaならではの厚手な竹で作られています。

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