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自治会活動から想像する避難所運営。

先日、子ども会役員として地元植物園(しょうぶ園)の整備に行ってきた。行ってみると色んな地元の団体が集まり1つの作業をおこなう大掛かりな作業。ここから防災と結びつけ「もし災害が起きたらどうなるかしら」を想像してみる。

就職、結婚以来 社宅生活や各地を転々としていたこともあり、あまり積極的に地域活動に関わってこなかった私たち。しかし、子どもが小学生高学年になって今年度は子ども会の役員をすることになった。

そんな中毎年恒例らしい地元にある「しょうぶ園」整備の案内が来て、夫婦協議の結果 私が参加。

このしょうぶ園 体育館ぐらいの広さなんですが毎年綺麗に花が咲いてコロナ前までは しょうぶ祭りなんていって、写生大会やお抹茶をだしてくれたりとしてたんですよね。

こんな風に地元の人たちで整備されていたことを知りました!
すごい地域の力!

整備の案内には
「株分けをします。汚れますので長靴を。8時集合。」
の案内。

株分け??
でも農作業は好きなので、とりあえず長靴、汚れてもいい格好で出発!

現地についてみると既に80名ぐらいの人がいる!こんないるのか!とびっくり。
・地元消防団
・PTA
・神社の氏子
・自治会
・上記のどこかの親に連れてこられた子ども
などなど。

まずは集合して作業の流れの説明を受けます。説明してくれているのは黄色の帽子をかぶった自治会?の方?
作業は大まかに以下で行われるようです。

①しょうぶの株を抜く (大人が抱えるぐらいの大きさ)
②株を水につけて泥を落とす
③色別に分けて置く (たくさんの色の種類)
④「もう咲かない茎」「これから咲く茎」に手でわける (見分けます)
⑤今年咲く茎を色別にポットに植え替える

私が着いたときは③までは終わっていたので④から取りかかります。

こう書くととっても簡単に映りますがやってみるとこんなトラブルが起きました。
・各色 何株欲しいか、の情報が錯綜する
・一方では忙しく株分けしているのに、暇を持て余した人がでる
・良かれと思って洗浄した道具が別の人の手によりまた使われる
・「これから咲く茎」が誤って捨てられる

などなど。

一生懸命 自治会の方々が指示してくれるのですが、情報が人によって異なっていたり、その方も作業にとりかかって指示する人がいなくなったりと、なかなか思惑通り行っていないようでした。

参加する団体によって作業スピードもまちまちです。

まぁこれ自体楽しい作業ですし、あまり関わってこなかった地域活動なので周りの方と「暑いですねー、重いですねー」なんて雑談しながら身を任せて楽しく作業していたのですが、ふと

これが避難所だったら?

と想像してしまいました。

・届いた物資の情報が錯綜する
・一方では快適なのに、一方ではつらい思いをする人がいる
・公共スペースが勝手に使われる
・まだ使えるものが捨てられる

などなど。

実際私は避難所を経験していないのですが、ここ数年防災に取り組むことがあり経験者から話を聞く機会があったので、これらを想像しました。

今回はしょうぶだったからいいものの、もしこれが皆欲しがる何かだったら・・・。

多様な人たちで情報共有ができるだろうか?
私がその場にいたとして、既にリーダーシップをとっている人たちと何かできるのだろうか?
自制してもらうにはどうするのだろうか?
そのためのルールをどう作るのだろうか?
様々な思惑の人・団体の想いをどう汲むのだろうか?


考えてしまいました。

正解はわかりません。でもほんの少し疑似体験した気がします。
みんな良かれと思ってやっている。
大事なのはそれをどう情報共有しながら進めるなのかな?
と思いました。

また夏になると京都の団体から依頼された研修でオンラインHUGを開催します。去年防災活動に取り組む中で仲間と作り上げたオンライン避難所運営ゲームです。

疑似体験したことで、より良い研修が提供できそうな気がします。

ちなみに、コレを書きながら「そうか筋肉痛はこれが原因か」と改めて感じているところです。。。。

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