見出し画像

POP読書|01.「機能価値」と「存在価値」を分ける

「もしアドラーが上司だったら」小倉広

2回読んだ後、自分のバイブルとして、コトあるごとに開いて読んでいる。

本書は、アドラー心理学をベースにしている。
内、「勇気」と「共同体感覚」の2軸で構成されている。

広告会社に勤める30歳目前の「リョウ」と、
その上司の「ドラさん」の掛け合いがベース。
全12章とエピローグをかけて、「リョウ」が仕事や恋を通じて成長する様が書かれている。その成長には、「ドラさん」の、アドラー心理学を基にした提案がカートなっている。

__________

その中の、「機能価値」と「存在価値」についてが一番刺さった。
これは「勇気」の軸の話だ。

私はとにかくよくミスする。
ああすれば良かったと後悔したことも多数。
その時によく考えていたのが、
・ミスしたことで自分の評価が下がるかも…
・私なんて居なければ…
・周りのほうがよくデキるし必要とされてる…
ということ。

そんな私に解を与えてくれた。

ミスしたこと。
それは、私の仕事への「機能価値」に影響したとのこと。失敗したこと自体は事実。不利益も出たかもしれない。
また、会社では「仕事のデキ=機能」をベースに評価されることが基本だ。だからこそ、余計に気になってしまう。

ただ、そのミスが私の存在自体に影響は及ぼさない。
【評価の高低=人間の「存在価値」の高低】とはならない。
自分自身の人格を否定するものではない。

切り離すことが重要なのだ。


本書でも、著者は以下のように伝えている。

現代に生きる私たちの多くは営利企業というゲゼルシャフトを生活の基盤としています。そのため、企業の論理である「機能価値」を気にせざるをえません。そして「機能価値」がすべてであると考えてしまいがちなのです。しかし「機能価値」と「存在価値」は別物です。会社での評価が高かろうが低かろうが、すなわち「機能価値」の高低をもとに「存在価値」が規定されるわけではありません。

そしてこれを解決するのは、根拠なく自分を認めること。これこそが「勇気」だ。


「もしアドラーが上司だったら」小倉広





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?