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〖 過去編〗思春期―中学生前編―

制服もダボダボ、膝丈下に指定されていたプリーツスカート。指定の白の靴に白い靴下。下着の色も無地の白。

Theブラック校則に身を包んだ中学生生活がはじまりました。良くも悪くも淡い恋愛や青春に胸を躍らせて入学した記憶があります。

実際は3日で打ち砕かれたんですけどね。
このクソオブクソのド田舎の中学校では強制的に運動部、吹奏楽部、文化部(パソコン教室に放課後集められるだけ)に入部しなければなりません。
運動部は野球、ソフトテニス、バレー、卓球。野球に女子は入部できません。逆にバレーに男子は入部できません。

この少ない選択肢の中から選ぶのです。私は少女バレークラブに入っていたので、そのままバレーに入りました。

心のどこかでやめ時を探していたんですけどね。団体行動苦手で。練習も嫌いでしたし、レギュラーに入れるわけでもなくダラダラ続けてただけなので。
文化部も検討したんですが、どこにも属せなくなった子や発達障害を持っている子、宗教上の関係で部活ができない子。失礼な言い方ですが、自分もその中に入ってあぶれ物扱いになるのが怖かったんです。


勉強は難しくはありませんでした。塾にも小学生の頃から通っていたので。転校で勉強についていけなくなっては困ると、親が入れてくれていました。この塾も嫌になっていくんですけど、それははた後々。

ついでに言うと習字も習っていました。転校前からやっていたので引き続きやることにしたんです。前の初老男性の先生の元では楽しくやっていたんですけど、今度の老女の先生はまぁ歯に衣着せぬ物言いで、小学生女児は一気に嫌いになりましたよね。「前の先生は基礎が出来てないから何を書かせてもダメ!」全否定です。
それと、みんなの前でbambiちゃんは胸が大きくてナイスバディね。というので毎回背を曲げていました。こちらは小学校卒業とともに離脱しました。


中学生デビューは失敗しました。目立とうとしたり、可愛くもないのに男の子に話しかけたり。バカにされるブスの位置を欲しいままにしました。
「アイツbambiのこと好きなんだって!」と想い人と両思いだと言うことを告げられ、次の日ルンルンで学校に行けば「本気にしてるー!!嘘やで。嘘に決まってるやん!」と。怒ることも出来ずに微妙な気持ち悪い笑顔を浮かべてたとおもいます。

そんな中でも成績がいいのだけが私の救いでした。というか、それまで勉強ってした事がなかったんです。でも攻略法が分からないまま二学期に突入していってからは地獄でした。夏休みのプールに部活、そこから宿題。どんどん壊れていく感覚がありました。
親に言っても「ちゃんとやりなさい。みんなやってるでしょ。」そうかみんなやってるのか。

まず辞めたがったのは塾でした。嫌い。眠い。寝たいのに夜7時から2時間。やめたい。
その条件に親は「次のテストで全ての教科で80点以上とったらやめさせてあげる。」
無理です。二学期の実力テストで平均60点には落ちていました。確か。

友達に相談しても「取ればいいやん」以上。

そっかみんなできてるんだもんね。辞めたいなら頑張らなくちゃ。無理だよと言いながら1日10時間は勉強しました。連絡帳には「急に頑張っても息切れしますよ」と当時の担任に書かれていたのを覚えています。

そんなこと言ってもわたしの塾がかかっているんです。

結果は惨敗でした。付け焼き刃。勉強の仕方を分かっていない。実力もない。

初めての挫折でした。ヤケになりながら塾にも行きました。

そんな残念な脳みそですが1年生の後半には10日間の海外との交換留学もしたんですよ。
あれは良かった。ジェンダーや年齢に左右されることなく自分の学びたいものを学ぶ姿はもはや異世界でした。

そして、この交換留学が終わったあと2年生に上がり、私の本格的な不登校がはじまるのでした。

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