ばむばむ

洋楽好き。 英語を勉強しようと思い立つも早10年。 いつ本気出すのか。

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最近の記事

ビリー・アイリッシュ-『チヒロ』とリンクする『私』

ビリー・アイリッシュ アルバム HIT ME HARD AND SOFT より ♪CHIHIRO 『チヒロ』と聞くと、誰もがピンとくる。 あのキャラクターだ。 そして、『ハク』を連想しない人はいない。 ジブリ映画『千と千尋の神隠し』からインスピレーションを受けたこの曲。 描かれるのは、『私』の2つの世界。 『彼』のいる世界と、『彼』が存在しない世界。 思い出せない記憶、潜在する深層心理が、 無意識に『彼』を求める。 すがるように近づくのに、愛は届かない。 思いは突き放され

    • 自己紹介-音楽バカ17年、生も死も音楽と共に

      今さらだが、自己紹介をしたい。 “音楽”との出会いは13歳。 きっかけはラジオだった “ながら聞き”にかけたラジオ。 こちらの好みなんて関係なく流れてくる、 あらゆるジャンルの音楽に、脳みそも心も夢中になった。 ひたすら聞いては、消化し、吸収する喜びを知った。 ライブでは直に響く音楽の力を知った。 今は洋楽を聞かない日はない。 きっと死ぬまで洋楽を愛するし、死ぬまで聞き尽くす。 死と向き合い“本当”の音楽に気づく 社会人になって、歯車がうまく噛み合わなくなった。 私だ

      • 音楽の大きな潮流-カントリーは今“開拓されている”

        “カントリー”という音楽ジャンルに出会ったのは、テイラー・スウィフトがきっかけだった。 あれから何年経っただろう。 カントリーは、今、新しい風が吹き、まさに“開拓”されている。 素朴でオーソドックス、“白人の音楽”、なんてもう古い。 カントリーはその精神を礎に、すべての人に開かれている。 現にビヨンセを筆頭に、これまでと異なるジャンルを歌ってきたアーティストが次々とカントリーソングをリリース。 世界のヒットチャートを揺るがしている。 それら想像を超えるクオリティは、 本質

        • ケンドリック・ラマーVSドレイク-巻き込みながら拡大する音楽の殴り合い

          (※この記事は2024.5/8に更新されました) どうやら喧嘩が起きている。 しかし、力でねじ伏せる喧嘩ではない。 "ビーフ"-音楽が殴り合っているのだ。 ケンドリック・ラマー ♪euphoria ♪meet the grahams ♪Not Like Us VS ドレイク ♪Push Ups ♪Family Matters ♪THE HEART PART 6 ディスり合いがエグい。 センスがエグい。 才能の無駄遣いがエグい。 人の声は楽器、言葉は音色。 噛みついたのは

        ビリー・アイリッシュ-『チヒロ』とリンクする『私』

          Twenty One Pilots-失敗を繰り返しても後戻りはしない決意の1曲

          21 pilots ♪Backslide MVは必ず見てほしい。 店で買ったバンズ片手に自転車をこぐ男。 しかし道すがらそれを放り捨てていく。 雨ざらしのなか、向かい風のなか、 男は必死に前に進むのに、 最後のバンズは水浸しで、 待っている人の元に届けることができず、 男はまた来た道を戻り、バンズを買い直す。 他人にとっては普通の日常を、まともに送ることが難しい。 なぜ自分にはできないのか。 焦燥感や不安が渦巻く感情の混乱から、 抜け出したいのにそうできない精神的苦痛を叫

          Twenty One Pilots-失敗を繰り返しても後戻りはしない決意の1曲

          ILLIT/BABYMONSTER-話題のK-POPアイドル2組

          まず最初に、筆者はK-POP素人だということを理解していただき、 心を広く伸ばして読んでくださるようお願いしたい。 ここのところ、世界のヒットチャートに2組のK-POPアイドルが食い込んでいる。 共にデビューして間もない女性グループだが、今後の活躍が気になるところだ。 ILLIT ♪Magnetic 綿菓子みたいに軽やかな、甘く、儚い。 韻を踏んだリリックにやみつきになる。 きっとあなたも無限ループに誘われるに違いない。 しかし、newjeansに近いテーマ性を感じるの

          ILLIT/BABYMONSTER-話題のK-POPアイドル2組

          ワンリパブリック-まさかの日本アニメとタッグの1曲

          ワンリパブリック ♪Nobody あのワンリパブリックからのサプライズ。 日本アニメのedソングの書き下ろしてくれたのだ。 親日家とは聞いていたが、まさかこんなことがあるなんて!?と耳を疑った。 なんと豪華ではないか。 "らしさ"満載の軽やかな耳心地、すとんと入ってくるリズム。 ミニマムなリリックで魅せるセンス。 いつの間にかリピートしてしまう不思議な中毒性。 世界的アーティストの粋を感じる。

          ワンリパブリック-まさかの日本アニメとタッグの1曲

          テイラー・スウィフト&ポスト・マローン-信じがたい化学反応の1曲

          テイラー・スウィフト (feat.ポスト・マローン) ♪Fortnight 今日の1曲。 必ずMVを見て聴いてほしい。 2人のデュエットを意外に感じるかもしれない。 しかし、その知名度と音楽界への貢献度からすれば、 "これ"はごくごく自然なことであり、起こるべくして起こってしまった。 結果からいうと、奇跡的だ。 これ以上無いほどお互いの声を惹き立て、そして溶け合うように心地よく脳に浸透する。 "I love you, it's ruining my life" シンプルだが

          テイラー・スウィフト&ポスト・マローン-信じがたい化学反応の1曲

          リンキン・パーク-音楽は人に息を吹き込む1曲

          リンキン・パーク ♪friendly fire 今日の1曲。 サプライズ! リンキン・パークは故チェスターのヴォーカル未発表曲をリリースした。 聞いた瞬間、彼が生きていた記憶が、当時の感覚が鮮明によみがえる。 どれほど聞いたことだろう。 華があり、ゴージャスで、でも親しみのある彼の歌声を。 音楽がある限り、彼は聴く人の心に生きつづける。 いつまでも。 そう、音楽は人を生き返らせる力がある。 感謝と哀悼の意を込めて。

          リンキン・パーク-音楽は人に息を吹き込む1曲

          アリアナ・グランデ-ザワつくカムバックと超豪華タッグの1曲

          アリアナ・グランデ ♪yes, and? 今日の1曲。 ギャップがえげつない。 初めて聞いた時、英語の分からない筆者には、 なんて風船みたいに軽快でキャンディみたいにキャッチーでポップなんだと思ってしまった。 ところがどっこい、歌詞を理解すると、 なんて強くて挑発的でアグレッシブなんだと驚いてしまった。 そしてこのremixは、なんとマライア・キャリーとタッグを組んだもの。 控えめに言って、サイコーだ。 冒頭の口笛から期待値は爆上がり、 羽のように軽くクリアな歌声×力強く

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          ベンソン・ブーン-幸福の副作用を歌った1曲

          ベンソン・ブーン ♪Beautiful Things 今日の1曲。 20歳にしてこの才能。 この世界では幸福と不安が表裏一体。 幸せを感じるほど、それを失う怖さに襲われる。 愛おしいもの、大切なものを見つけた時の、人の強さと弱さを感じずにはいられない。

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          デイヴィッド・クシュナー-深淵を覗く恐ろしさに虜になる1曲

          デイヴィッド・クシュナー ♪SKIN AND BONES 今日の洋楽1曲。 以前紹介した♪Daylightがプロローグなら、これはエピローグにあたるのか。もしくはまだ序章にすぎないのか。 深く、光の届かない、空気も薄く、逃げ場のない、そんな空間に放り出されるような感覚。 這い出そうとしても引きずり込まれる。 罪と欲望を表現する歌詞は、実に聖書的で、想像力を刺激し、虜にさせる力を持っている。

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          ザ・キッド・ラロイ-光に抱かれる感覚の1曲

          ザ・キッド・ラロイ ♪HEAVEN 今日の洋楽1曲。 ため息の出る美しい曲。 こんなにも切なさを感じるのかという歌声。 光と闇。 不甲斐なくどうしようもない自分と、そんな自分に手を差しのべてくれる憐れみ深いあなた。 歌詞が芸術的な世界を創り出している。

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          ノア・カーン-言の葉をフォークの風が軽やかに掬い上げる1曲

          アルバム『Stick Season (we'll all be here forever)』より ノア・カーン ♪Stick Season 針葉樹は細々とただ息を潜め、 広葉樹の葉は散って、寂しげに枝が揺れる、 まさにこの季節、ぜひ聞いてほしい。 肩の力の抜けた軽やかなリズムは、まるで時々顔を出す温かな日の光のように心地よい。 サビのフレーズは、キャッチーで秀逸としか言いようがない。 歌に詩があり、音に感情がある。

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          2024-世界の音楽のホットスポット-オーストラリア編

          ここ数年、世界のチャートを注視している人は既にお気づきだろう。 音楽のホットスポットが地球の端から端まで点在するようになったことに。 というわけで、オーストラリアをピックアップ。 カイリー・ミノーグ ♪Padam padam 聞いた後、あなたは無意識に口ずさんでしまう… パダム、パダム、パダム… ポップでエフォートレスな1曲。 ディーン・ルイス ♪How Do I Say Goodbye 経験から生まれる言葉は素直で、シンプルで、それでいて心を打つ。 彼の父を想う気持ち

          2024-世界の音楽のホットスポット-オーストラリア編

          2024-世界の音楽のホットスポット-アフリカ編

          ここ数年、世界のチャートを注視している人は既にお気づきだろう。 音楽のホットスポットが地球の端から端まで点在するようになったことに。 というわけで、ホットスポットからアフリカをピックアップ。 アフリカとざっくりまとめてしまったが、実に多様なのでアーティストに申し訳ない… リビアンカ(カメルーン) ♪people なんだこれは、衝撃を受けた。 こんなにも感傷的で、心の隙間に染み込むような心地よさと悲しさ。 誰も私を見てくれない。聞いてくれない。 歌詞とリズムが鼓動する。

          2024-世界の音楽のホットスポット-アフリカ編