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創業20年、チャレンジを止めない|BALMUDA Chronicle - 05

マガジン「BALMUDA Chronicle」では、バルミューダの創業から今日に至る歴史やストーリーをお届けしています。


新ジャンルへの挑戦

2020年、バルミューダは東京証券取引所マザーズ市場へ上場します。その2年ほど前から空調、キッチンに次ぐジャンルの拡大に注力し始め、同年より順次、製品を世に送り出しました。

初のオーディオ製品となるワイヤレススピーカー「BALMUDA The Speaker」で追求したのは、ライブステージのようなサウンドと輝きによる、今までにない音楽体験。ホバー式クリーナー「BALMUDA The Cleaner」では、自由自在な動きで掃除の時間をたのしく、そしてラクにしました。

今までにない音楽体験をお届けするワイヤレスススピーカー「BALMUDA The Speaker」(2020年)
2020年にホバー式クリーナー「BALMUDA The Cleaner」、その軽量版「BALMUDA The Cleaner Lite」(写真)を2022年に発売

常に“もの”としてではなく“体験価値”の創出と提供を追い求めたバルミューダは、クリエイティブとエンジニアリングの集団という意識を強めます。そして、さらなる飛躍の一歩として取り組んだのが5Gスマートフォン「BALMUDA Phone」でした。

4.9インチ高精細ディスプレーとラウンドボディで構成した5Gスマートフォン「BALMUDA Phone」(2021年11月)

BALMUDA Phoneの開発、販売を通し、アプリケーションがもたらす体験価値と、道具とインターネットの可能性について深い知見を得ます。

オリジナルのホーム画面やアプケーションを搭載

とくにソフトウェアによって、ユーザーの手元に届いた製品の体験価値をより良いものに更新できるのは、常識のアップデートでした。たとえばBALMUDA Phoneのスケジューラは、地図アプリのように拡大・縮小しながら予定を確認できるツールですが、後日、学習機能によって文字入力すらせずに予定を登録できるようなりました。BALMUDA Phoneの開発ストーリーは特設サイト「Another Story」で担当者によるインタビューを交えて紹介しているので、そちらもぜひご覧ください。

旗艦店をオープン

2021年11月。BALMUDA Phoneの発表と同時に、東京・南青山に初の旗艦店、BALMUDA The Store Aoyamaをオープン。バルミューダの世界観を感じていただきつつ、製品を体験できるイベントなども開催しています。

ヨーロッパの歴史的な建造物をモチーフとした店内デザイン

創業20年、そしてこれから

2023年3月、バルミューダは創業20周年を迎えました。これを機に改めて私たちは何者で、何を得意としているのか自らに問いかけます。趣味のものから始め、生活のもの、インターネットツールとジャンルを広げながら体験価値を追求してきました。

表現の手法は、常にデザインにありました。

縁側にいるような涼しさ、おいしいパンとコーヒーで迎える朝──体験を含め、バルミューダはデザインしてきました。デザインの輝きは音楽と同じように、世の中を変える力を持っています。デザインを実現するために私たちは日々、対話をしています。

社内のデザイン ミーティングの様子。ボードには未来の製品アイデアの数々が貼られている

エナジー・プロジェクト始動

そして2023年8月、さらなる領域への進出を発表しました。それは、小型風力発電普及に向けたチャレンジです。これまで、さまざまな生活家電をつくってきましたが、このプロジェクトを通じて「電力を使う」だけでなく「つくる」領域へ挑戦の幅を広げていきます。小型で高効率、静音性と安全性に優れた風力発電機の実現に向けて現在、研究開発を進めており、2023年秋にはフィールドでの実証実験を予定しています。

開発中のモダン・マルチブレードタービン(コンセプトデザインイメージ)。GreenFanを原点とする独自の二重構造が、優れたエネルギー変換効率と静音性を実現

バルミューダは、自然エネルギー利用の可能性を最大化するために、チャレンジを続けていきます。

自由な発想から思い描いた未来を、デザインとエンジニアリングの力で実現し、人々の役に立つ。これが私たちのミッションです。常識を疑い、可能性を信じる。バルミューダらしいものづくりに今後もどうぞご期待ください。