「滅茶苦茶」を読みました。
染井 為人さんが書いた小説「滅茶苦茶」を読みました。
初めて染井さんの本を読みました。
ミステリや推理小説で有名な方らしいのですが、なるほど、この方の他の作品を調べてみると、本の表紙がミステリ、推理小説っぽいです。
私はそのジャンルの本はほとんど読まないので、ミステリイメージの表紙だったら手に取らなかったでしょう。
ですが、染井さんの本の中ではこの小説の表紙は異色だと思います。
イラストの色やタッチが少しPOP?
いや、よく見ると配色も人の表情も暗いのですが、開架に並んでいるのを見ると、手に取りやすい雰囲気を放っていました。
私はだいたい、お気に入り作家さんの小説や、雑誌で書評を読んで興味を持った本を図書館で予約して借ります。
でも、この本は図書館で表紙にひかれて借りたのです。
本の装丁、表紙ってとても大事ですね。
読者層を広げることに一役買います。
メーカーが良いモノづくりをしても、広告がうまくないと売れないのと一緒で、本も中身だけが良くても様々な人に読まれません。
話がそれましたが、この本はとても面白かったので、この作家さんの他のも作品も読んでみたくなりました!
コロナが原因で人生が悪い方へ転がり落ちる3人の主人公のお話です。
これはTVドラマの原作になりやすいかもしれません。
3人の転がり落ちる様がエンタテインメント!
3人とも普通の生活を送っていたのに、ちょっとした気のゆるみでどんどん悪い方へ流されてい行きます。
主体的に悪いことはしていないのに、むしろ被害者でもあったりするのに、自分の心の弱さが原因で悪いものに飲み込まれていくのです。
3人の主人公は自営業者の中年男性、キャリアウーマン、高校生。
全く違った環境の3人を平行で書いていくのも良いですね。
次はどうなるの!?と思ったところで他の2人の主人公のお話にうつるので、やきもきしながらも心が上がったり下がったり、息つく暇もなく、退屈しません。
そして3人の人生が底ついたかと思ったとき、1つの地点、1つの時間に重なり合います。
そして、最悪に見えたかのような車の事故が起こるのですが、それは実は3人にとっては奇跡の救いだったという・・、なんとも上手い収束の仕方。
コロナ関連の小説は増えましたが、これはその中でかなり上位で面白かったです。おすすめです。
わが社は障害者雇用をコンサルティングする会社です。
株式会社 ジェー・シー・プラス
弊社スタッフが投稿する記事もフォローしてくれたら嬉しいです。
<株式会社ジェー・シー・プラス(JCP)代表>
<株式会社ジェーシープラスゆのき。主にウェブ関係担当。ジョブコーチ>