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都市における新たな関係:クリエイティブネイバーフッド

都市型イベントのひとつ #078KOBE にボランティアスタッフとして関わらせてもらうことになったこともあり、都市やらコミュニティやらについて調べたりしているのですが、偶然見つけた『MEZZANINE(メザニン)』という雑誌が興味深かったので簡単にまとめ。

Volume4 のタイトルは『都市の新関係論 クリエイティブネイバーフッドという代替案』

編集長の #吹田良平 さんという方の冒頭文書にあるように「スマートシティ」に対して感じる閉塞感と、それに代わりうる代替案についての特集。

結局スマートシティと言ったって、自動化や効率化を推し進めるにすぎずこれまでの欠乏充足型の域を出ないよね、という課題意識には共感できる。

とはいえ、みんな大好きリチャード・フロリダの「クリエイティブ・シティ」を未だに引用し続けるのもどうなんだと、もう18年も前らしいですよ、クリエイティブ・シティが提唱されたの。

本誌では「クリエイティブ・ネイバーフッド」という都市部につくられはじめている(これまでのシリコンバレーとは違う)新たなコンセプトを軸に組み立てられている。

例:早稲田大学高等研究所講師、山村崇氏
街がどのようになれば、セレンディピティを下支えする空間になり得るのか。
・歩行系動線による回遊
・昼夜問わないアクティブさ
・人以外とのコミュニケーション接点
・オフィスのような街、街のようなオフィス

とか、都市でも田舎でも放っておくと人のコミュニティはクラスター化していくので、それを「解きほぐす」のが都市の役割なんですって、なるほど。

他にもコロナによって都市がどこように変わったか、各都市の対応などの記事が並ぶ。

編集長の明確な課題意識と意図が貫かれていて、雑誌まるまる一冊がとても面白い。

できればそれぞれのインタビューは、もっと誌面とって分量増やして欲しかったなぁ(冒頭の章を追加してあとから文書減らしたの?って思う、終わり方とか)。あと紙が粉っぽいけどなんで?

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