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感染リスクに「気づく」ことが何より大事だと思う

 街中やニュースで、「その行動は感染リスク高めているよ」という場面をたまに見かける。危険を察知するアンテナが低く、リスクに気づいていないことが原因だと思っている。私は感染症の専門家ではないので偉そうなことは言えないが、思ったことを述べてみる。

 一つ目の例は、朝のニュースの内容だ。都内の人に、年末年始帰省するかインタビューをしていた。インタビューされた人は帰省するか否かを、フリップにシールを貼ることで回答していた。不特定多数の人間が(フリップを介して)接触する機会を増やし、感染リスクを高めていると感じた。インタビュアーが話を聞き、インタビュアーがシールを貼る、みたいな流れにすれば良かったのではと思う。

 もう一つの例は、店や公共施設にある個室トイレについてだ。最近は、「感染症対策のため、便座のフタを閉めてから流してください」と表示されているのを見かける。トイレの放流による飛沫の拡散を抑えるためだろう。一見正しいことを行っているように思えるが、「フタを閉める」という行為が接触機会を増やし、感染リスクを高めている。個室内にアルコールが設置されていればリスクは低減できるが、そうでない箇所もある。目先の対策に満足し、それに付随するリスクを認識できていない。

 いずれの例も「気にしすぎだよ」と言われたらそうかもしれない。しかし、認識のレベルの低さは「そもそも気づかない」という状況を招く。「気づかない」という状況は、致命的なリスクに繋がり得るため、まずは気づくことが重要だと思う。危険のアンテナを高くし、気づきを増やすことで、自分や身の回りを守ることに繋がるだろう。

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