昔の常識、今の非常識
「こんちはー」
「あ~、いらしゃい・・・」
「どうしたの?なんだか浮かないじゃない 笑」
「いえね、健康診断でひっかかっちゃって...」
「なるほど、どこが悪かったの?」
「血圧なんですよ~」
「もう歳なんじゃないの? 笑」
「僕もそう思うんですけどね」
「僕だって結構高いよ」
「えっ?そうなんですか?」
「あのさ~、いわゆる健康常識なんて時代時代で変わるものじゃない」
「はぁ、まぁそうですね」
「昔はさ、上の血圧が年齢プラス90までは大丈夫なんて言ってたのに、
最近じゃどんどん下がって140位が基準になってるでしょ?」
「そうですね」
「僕らの子供の頃は、炭酸飲料飲むと骨が溶けるなんて言われたんだよ!」
「笑!どっからそんな発想になったんですかね~」
「何かで読んだんだけど、高い血圧を薬で無理に下げると、
脳梗塞の発症率が上がるらしいんだよね」
「血圧を下げるってことは、それだけ血流も悪くなって血栓が出来やすくなるってことなんだよ」
「なるほどね~」
「さらにさ、自立度って言って、自分で電話がかけられるとか、買い物に
行けるとか、10項目・10点満点で測ったものの結果がさ、血圧が今の基準で標準値の人と、156を超えるような高い人と比べると、高い人の方が自立度が高かったんだそうだよ」
「へぇ~」
「血圧が高い人の方が体も動くし、脳も動く。結果、自立度が高いってことになるんだ」
「近所の高齢者で構成されてる自治会に出てる知り合いのおばさまがいるんだけど、血圧の薬を飲んでる人に限って、足をひずって歩いてたり、身体のあちこちが痛いって言ってて、その確率100%だそうだ」
「でもそれって、常識がひっくり返る驚きの話ですね!」
「そうなんだ。血圧も個性だって言う先生もいるくらいでね。
常に200を超えてる高齢の人が持病もなく元気だったり、時に230を
超える人も、薬なんか飲まなくても平気だったり、それなのになんで大丈夫かは医学的に説明が出来ない。個性としか言いようがないんだそうだよ」
「個性!人間の身体って身体自身がちゃんとわかって自ら調整してるのかもしれないですね」
「そこなんだよね。
人間が医学や化学で余計なことをし過ぎてるのかもしれないね」
「もちろん、だからこそ、これは万人に当てはまるわけではない。
他の持病とかもあって、薬でコントロールした方がいい場合も絶対にある。ただ、医者の言う通り、目くら的に薬に頼ればいいっていう話は
間違いかもしれないっていうことなんだ」
「ちょっとは気が晴れるいいお話を聞けました 笑」
「必要なことはしつつ、ほっとけばいいのかもね。
高血圧の人が必ずしも早死にするわけじゃないし、
血圧標準の人が必ず長生きするって保障もない」
「むしろ、身体のことで神経質になりすぎてストレスになる方が
よっぽど身体に悪いよ 笑」
「笑 コーヒー入りましたよ」
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