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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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【ア・冬優子イズム】黛冬優子コミュ感想──もっと眩しく

愛依誕生日おめでとーーーーーー!!!!

おめでとーーーーーー!!!!
おめでとーーーーーー!!!!


※この記事は、黛冬優子プロデュースアイドルコミュの感想記事です。

誕生日にアップしたのに愛依の記事じゃなくてごめ゙ーーーん!!!
今度なんか書くわーーーー!!!



はじめに

2024年7月27日、28日に開催されたTHE IDOLM@STER SHINY COLORS LIVE FUN!! -Beyond the Blue sky-凄かったですね……(冒頭の挨拶)
開幕からギアッチョと空条徐倫の声の青年と少女の会話から始まって、なんなんすかねこれと思っていたらアニメ時空のライブがスタートし、かと思えば現代にタイムスリップして、最終的にはアニメ時空に戻ってデビューしたてにしては圧倒的すぎる完成度のストレイライトが全てかっさらい、かと思えば、2日目途中の盛大なアクシデントをイルミネーションスターズの伝説的な輝きのアカペラ歌唱と会場のプロデューサーたちの大合唱で乗り越え、最後はタイムトラベルをした青年と少女のTRUE ENDを会場いっぱいのUOで祝福し終劇
アニメ1st season放送終了直後、2nd season先行上映第1章公開済みの今このタイミングでしかやれない。そしてファンの視点で進むライブイベントという、数あるアイマスブランドの中でも「名もなき人たち」も含めてあの世界を長年丁寧に描き続けてきたシャニマスにしかできないライブ演出。そして何より16人4ユニットから始まった過去のシャニマスと、28人8ユニットとなった今のシャニマスを繋ごうとする試みアニメの企画なしには実現できなかった、非常に意義深いライブイベントだったと思います。

そんなライブでの業務連絡にて発表されたのが、2024年7月30日にenza対応ゲームアイドルマスターシャイニーカラーズに実装されたP-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子です。

ガシャ開催期間は2024年07月30日~2024年08月07日11:59まで!
確定ガシャありまァす!
ピースもありまァす!

【三文ノワール】での問題提起へのアンサーをくれた【ノンセンス・プロンプ】の実装から約半年
賛否両論飛び交う内容で、全冬優子Pに悲鳴を上げさせた【紅茶夢現】の実装からたった2ヶ月
あまりの間のなさに加減しろ莫迦!と、普段ならつい運営へプロレスを仕掛けるところですが……

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子
P-SR【ザ・冬優子イズム】黛冬優子
人情回帰線 冬優子スタンプガシャ画面
S-SSR【浮遊回帰線】黛冬優子

【ア・冬優子イズム】などというカード名で!
「人情回帰線」などというガシャタイトルで!!
しかも月末なのに恒常で!!!天井もあって!!!!
【ノンセンス・プロンプ】に続いてまた有償確定ガチャまである!!!!!
よっぽど読ませたいコミュなんだ……って思うじゃないですか……。

コミュを観たいわ!
その【ア・冬優子イズム】のコミュをみせてちょうだい!

【名モナキ夜ノ標ニ】、STEP、【浮遊回帰線】、【三文ノワール】と【ノンセンス・プロンプ】、【紅茶夢現】と、黛冬優子の過去と今と未来を描き続けてたこの約1年半。果たして今回はどういったシナリオなのか。
以下にコミュの感想を書いていきたいと思います。

※この記事を読み始める前に

  • 当記事は私個人の感想や考えを長々書いたものです。書かれてもいないことを読みすぎな内容なのでご留意ください。

  • 重ねて、当記事は以下についてのコミュ内容などの盛大なネタバレを含みます。問題ない方のみ閲覧いただければと思います。

  • P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子

  • 黛冬優子WINGコミュ

  • P-SSR【幕間、沸々と高温】黛冬優子

  • P-SSR【multi-angle】黛冬優子

  • S-SSR【二律背反sweet】黛冬優子

  • 黛冬優子GRADコミュ

  • S-SSR【浮遊回帰線】黛冬優子

  • P-SR【ザ・冬優子イズム】黛冬優子

  • イベントシナリオ「Run 4 ???」

  • P-SSR【ノンセンス・プロンプ】黛冬優子

  • イベントシナリオ「Straylight.run()」

  • P-SSR【紅茶夢現】黛冬優子

  • P-SSR【三文ノワール】黛冬優子

  • P-SSR【starring F】黛冬優子

  • イベントシナリオ「Stay just the way you are」

  • P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子

  • P-SSR【アンシーン・ダブルキャスト】黛冬優子

  • イベントシナリオ「VS.」

  • 芹沢あさひ共通コミュ

  • ストレイライト ファン感謝祭コミュ

  • 黛冬優子Landing Pointコミュ

  • イベントシナリオ「The Straylight」


あらすじ

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子のコミュは以下の5話で構成されています。

コミュタイトル

三人称虚数

シナリオは、喫茶店にて打ち合わせ中の冬優子とプロデューサーに遭遇したファンの視点からスタート。
冬優子はグラビア撮影と、撮影で着用する水着を、冬優子自身でデザインする企画を打診される。
冬優子は通っている家政系の専門学校で、服飾デザインの講義を受けた経験があるが、あくまで選択科目のひとつであり専攻分野というわけでもなく、二つ返事で引き受けられるような内容ではない。
クライアント側の目的は、冬優子の根底にある、素の魅力を引き出すこと。
アイドル『ふゆ』の仮面を被る冬優子にとっては、この点も懸念事項として検討しなければならない。
しかしチャンスはチャンス。結論は後日持ち越しとなる。

冬優子の専門学校での様子は、STEPコミュを参照ください。
STEPでの描写では、冬優子の提出課題は講師からの評価も良く、講義で取り上げられたりしています。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「三人称虚数」より

雑誌編集者との打ち合わせでは、冬優子の本質、根源、根底にある魅力。素の部分などとセンシティブなワードがポンポン出てきます。シチュエーションはだいぶ違いますが、こんなのWINGのカメラマンさん以来じゃないでしょうか。

黛冬優子WINGコミュ「台本通りの茶番劇」より

波はいつも余白をめざす

別案件にて打ち合わせをリスケされキレる冬優子。なだめるプロデューサー。二人はスイーツを食べまわった後、海へ向かう。
そこで冬優子は水着デザインの企画を受けることを決断する。
甘い仕事ではない。もの作りは生半可なことではない。
長い時間を掛け、努力を積み重ねて、自らの理想である『ふゆ』を作り上げてきた冬優子は、その難しさを経験として理解している。
冬優子は密かに考えていたたデザイン案を砂浜に描くも、打ち寄せた波にいともあっさりかき消されてしまう。
「まだ全然ダメ」と言いながら、それでも冬優子は「また描き直す」と笑う。これまでの道程と同じように。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「波はいつも余白をめざす」より

抜くときは抜く。
座右の銘「健康第一」の女。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「波はいつも余白をめざす」より
P-SSR【幕間、沸々と高温】黛冬優子「不信、苛立ち」より

【幕間、沸々と高温】でも、似たような場面がありましたね。
プロデューサーのために怒る冬優子。

イリイズム再考

冬優子は水着デザインの作成に取り組む。
クライアントの要求は、冬優子の普段見られない隠れた魅力、冬優子自身が本来持っているもの。ありのままの冬優子。
ファンの反応を想定しながら、身を削るように、真剣に冬優子は自らに問いかける。
黛冬優子は、どんなかたちをしているか。
進捗は芳しくなかったが、散歩に出た冬優子はプロデューサーからの電話と、そこでの会話からヒントを得て作り上げる。
黛冬優子は、どんなかたちをしているか。
その愚問の答えを。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「イリイズム再考」より

この白コートは、担当アイドルのこと口説いてんのか?

P-SSR【multi-angle】黛冬優子「舞い散って身動きが取れない」より

被膜境界線

水着デザインが完成し、いよいよ撮影が始まる。
冬優子のデザインの評判は上々で、冬優子の努力はまたひとつの成果を上げる。
順調に撮影が進む中、プールから上がった冬優子の表情が、カメラマンの目を引きつける。カメラマンは、その表情を押さえようとシャッターを切るも、カメラに収めることはできなかった。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より

イチャついている。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より

精神的な繋がりが、端から見てわかるってどんだけなんすか

モノローグ:黛冬優子の魅力

TRUE END以外のコミュの大まかなあらすじは以上となりますが、このTRUE END以外の各コミュには、黛冬優子について語られるモノローグが挟まれます。
発言者の名は記されていませんが、ある程度読み取りが可能です。
内容としては以下のようになっています。

三人称虚数

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「三人称虚数」より

この語り手は、冬優子のファンであると思われます。
コミュ「三人称虚数」では、喫茶店で打ち合わせをする冬優子に遭遇するファンが登場します。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「三人称虚数」より

黛冬優子の魅力のひとつとして、生粋のモラリストである点が上げられると思います。
冬優子は常に周囲に自分がどう見られているかを気にしながら生きている人間で、当然、そのために道理に合わないことは絶対にしません

周囲に悪印象を抱かれる可能性のあることはしたくない、という思い。
冬優子が抱くアイドルとしてのファンへの責任感と想い。
他者に対してフェアであろうとする姿勢。
そしていつだって仕事に対して真剣で、律儀。
どれか一つが要因というわけでなく、これらの要素が重なって黛冬優子の非常にインテグリティに優れた人物性は成り立っています。

冬優子は素の自分を隠し、ファンには常に『ふゆ』の仮面しか見せません。
ですが、それでもその誠実さは、ファンにも伝わっています。

S-SSR【二律背反sweet】黛冬優子「透明、隔てて表裏」より

S-SSR【二律背反sweet】の一幕にもあるように、冬優子は『ふゆ』の仮面でファンを騙している。しかしそれはファンの需要を理解し、最高の姿、ファンにとっての理想で在り続ける必要があります。
そんなファンと向き合い続ける姿勢は、本来の黛冬優子の魅力そのもので、ファンは素の冬優子のことは知らなくとも、その魅力に気づいてくれています。
コミュタイトル「三人称虚数」とは、ファンの目に映るアイドル『ふゆ』を指すのでしょう。

波はいつも余白をめざす

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「波はいつも余白をめざす」より

こちらの語り手は、プロデューサーです。
冬優子はこれまで幾度も挫折を経験し、困難な道と知りつつも挑戦し続け、強い信念と覚悟を持って、仮面であるアイドル『ふゆ』を本物にしてきました。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「波はいつも余白をめざす」より

今回も同じです。
黛冬優子の姿には、頑張り続ける彼女を応援したい。彼女の生き様を見届けたい。彼女の理想を叶えてやりたい。
そう思わせる魅力があります。
なんでこの人、こんなかっこいいんですかね。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より

コミュタイトル「波はいつも余白をめざす」
余白とは、まだ何も記されていない部分。これから新たに描くことのできる可能性という名のキャンバス
黛冬優子は常に可能性を信じて、理想を目指し続けます。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「波はいつも余白をめざす」より

そして、そうできるようにすることがプロデューサーの仕事です。

イリイズム再考

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「イリイズム再考」より

こちらの語り手は、冬優子です。
冬優子は水着のデザインについて、身を削るように真剣に向き合います。
黛冬優子は、どんなかたちをしているか。
ただ、そんな問いは愚問だとモノローグで冬優子は語ります。

黛冬優子WINGコミュ「諦めたくないものはひとつだけ」より

何故なら彼女は、常になりたい自分、「『これがふゆ』って胸を張れるアイドル」を目指しています。
自分と向き合い、己の理想をかたちづくることは彼女の日常です。

イリイズムとは、本来三人称である自分の名前などを一人称として使うこと。なので、冬優子のことですね。
コミュタイトル「イリイズム再考」とは、自分自身についての再考。
アイドル『ふゆ』についての再定義。

ということでしょう。

被膜境界線

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より

こちらの語り手は、雑誌編集者、あるいはカメラマン等の撮影スタッフでしょうか。
あるいは、黛冬優子を見る業界人かもしれません。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「三人称虚数」より

打ち合わせの時点で雑誌編集者は、黛冬優子の根源的な魅力を引き出せないか、その本質を探っています。
冬優子は、隙がなく、完璧で、プロフェッショナリズムの塊だと、ファンからも、プロデューサーからも、そう称えられます。

黛冬優子WINGコミュ「ハートフル・フェアリーテイル」より
黛冬優子WINGコミュ「台本通りの茶番劇」より

冬優子がその仮面の奥に隠す本性。
明確な目的意識。強い上昇志向。抱く理想。
かわいく、いつも笑顔で人当たりが良いだけではない、別の何かがあると、
プロデューサーも、スカウト時にその本質を感じ取っています。
で、あるならば、プロデューサーにできたことが、他の業界人にできないとは限らない

黛冬優子GRADコミュ「詐欺師ですから」より

とはいえ、WINGの頃とはわけが違います。
今の冬優子の猫は簡単に見破れるものではありません。
もし、冬優子の仮面の奥を覗こうとするのならば、冬優子自身から曝け出してもらう他ないでしょう。

仮面を相殺する作品

今回のグラビア撮影は、クライアント側だけで共有されている裏テーマがあります。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より

まず最初に断っておきますが、彼らスタッフには、決して冬優子の本性を暴いてやろうとか、そんな下卑た思惑はないと思われます。
あくまでそういったテーマの作品だということです。
被写体の本質を写し出す。よくある企画です。
そして企画にあたって、冬優子の活動実績と可愛らしい人物像と、そのプロフェッショナルな姿勢から、被写体として目をつけたのでしょう。

彼らは冬優子の事情を知りません。知り得ません
人間は誰しも多かれ少なかれ、TPOに応じて着る服を変えたり、言葉遣いや行動そのものを変えたりしています。現実の芸能人の方もメディアに映っている姿がその人本来の姿というわけではないでしょうし、役割に応じて演技をしている方もいるでしょう。
彼らの言う「アイドルの仮面」とはステージに立つ者が備える至極当然の処世術。特にそれが10代の女の子であるならば、なおさら持つべきものです。

丁度、1年前に実装されたS-SSR【浮遊回帰線】黛冬優子
私はこのコミュが、とても、とても大好きなのですが、まさかこんな形で引用することになるとは…………。
【ア・冬優子イズム】のコミュでは、ところどころに水に潜るような演出が挿入されます。【浮遊回帰線】のコミュを読んでいると、この水中に潜る演出の意味が読み取りやすくなると思います。必須ではないですが、是非先に読んで欲しいですね。(なお限定)

海で遊ぶストレイライト=海の中を浮遊するクラゲであると読み取れます。冬優子はどんな時もいつもの『ふゆ』でいたい、それは全部を騙くらかすために必要なことです。なので人前で汗をかきたくない、日焼けも含めて対策に万全を期すわけですが、各コミュでの愛依やあさひとの会話は、水中(海)に入ってしまえばわからない、という話で、つまり多少ハメを外したところで、『ふゆ』と冬優子、『愛依サマ』と愛依の違いなど端からはわからない。冬優子と愛依の作り上げた『本物』は多少のことでは崩れない。

上記事から引用

今回ストレイライトが撮影で着た水着の衣装は、クラゲがモチーフとされています。
クラゲは、遊泳能力を持たないため水の流れに逆らえず、水中で浮遊生活を送る浮遊生物(プランクトン)の一種だそうです。
またクラゲは脳を持たない生物なので、自分で考える能力がないそうです。
ある種、究極的に自然体の生物とも言えるかもしれません。
その冬優子がクラゲになる=仮面を脱ぎ捨て自然体になる、ということで良いかと思います。
クラゲのように浮遊して、回帰線の中を気ままに漂うのです。

上記事から引用

海に入ってしまえば、多少ハメを外したところで『ふゆ』と冬優子の違いなど端からはわかりませんので、海の中の冬優子はクラゲ=自然体です。
しかし今回、その海は偽物。自然体の冬優子を覆い隠してくれるのではなく、仮面の下を曝け出させるための舞台となります。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より

そして冬優子がデザインした水着は、仮面を相殺する作品と呼ばれています。冬優子は身を削るような真剣さで向き合い、冬優子自身を表現するかたちを作り上げました。期待に応えるために、壁を乗り越えるために。
冬優子がひとりで作り上げたデザインは、プロによる修正がほとんど加えられていません。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より
黛冬優子WINGコミュ「諦めたくないものはひとつだけ」より

その水着は、絞り出した冬優子そのものです。
冬優子はデザインのプロではありません。だから自分の中にあるものを絞り出そうと必死でした。
そんな作品に猫を被せることはできなかったでしょう。
そして作品として作り上げ舞台に上がった以上、隠すことはできません。

作者が規定されるとは、そういうことです。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より

繰り返しますがスタッフらは、冬優子の事情を知りません。知り得ません
知らないから、地雷原の上でタップダンスを踊れるのです。
その生まれるかもしれない何かが、余白だらけの可能性が、
アイドル『ふゆ』の致命傷になり得るとは知らないから。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より

プールから上がった冬優子の表情はカメラマンの目を引きつけます。カメラマンは、その表情を押さえようとシャッターを切りましたが、カメラに収めることはできませんでした。幸いにも。
海の中で自然体だった冬優子は、海から出ればまた仮面を被ります
しかし海から出て陸に上がる瞬間、冬優子は『ふゆ』という被膜と自身との境界線にいます
コミュタイトル「被膜境界線」とは、そういう意味でしょう。

S-SSR【浮遊回帰線】黛冬優子「遊」より

「被膜境界線」は、シチュエーションとしては【浮遊回帰線】とほぼ同じです。【浮遊回帰線】の感想記事でも書きましたが、このコミュで私はすごい感動したんです。
彼女たちの誇りを傷つけずに、彼女たちの等身大の姿を肯定するアイドルとしてのストレイライトも、素顔のストレイライトも同時に肯定する
「被膜境界線」が【浮遊回帰線】と違う点は、スタッフが悪意なく冬優子の仮面の下を探ろうと試みたことです。
【浮遊回帰線】が大好きだから、「被膜境界線」で危うく致命傷を喰らうところでした。
未遂に終わって本当に良かったです。




ということで、以下からこのコミュの本題に入ります。




TRUE END

TRUE END「わたしの名はばか」の内容に入ります。
【名モナキ夜ノ標ニ】【三文ノワール】【ノンセンス・プロンプ】【紅茶夢現】ここ約1年半の間に実装された黛冬優子プロデュースコミュは、劇薬揃いです。
そして、今回これまた厄介なのが来ました。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より
P-SSR【幕間、沸々と高温】黛冬優子「いたたまれない」より

グラビアの売れ行きを確認しに来た冬優子とプロデューサー。
仕事の成果を確認しに来たシチュエーションは、【幕間、沸々と高温】を思い出させます。今回は冬優子の方が確認に積極的だった様子を見るに、冬優子も今回の仕事で、自身から絞り出したものの成果が気になったのでしょう。
その証拠に、冬優子は「この夏は、自分にとって大事な時期だった気がする」と語り、以下のようにプロデューサーに問います。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より

冬優子がプロデューサーに仕事の評価を確認する時、プロデューサーに判断を委ねる時は、これまでいくつかありました。

P-SR【ザ・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「暗闇の中でも見つけてくれたから」より
イベントシナリオ「Run 4 ???」第4話「soliloquy」より
P-SSR【multi-angle】黛冬優子「沈みかけ救世主」より

【ザ・冬優子イズム】では、まだアイドルとして駆け出しであったので「確認したい」という感じですが、「Run 4 ???」と【multi-angle】での冬優子は、明確に迷っています。
これら以外にも、自信満々に「どうだった?」と感想を聞く場面は多くありますが、これらのニュアンスで冬優子がプロデューサーに確認を取る、判断を委ねる場面は、明確に指針を必要としている時です。
今回の仕事に冬優子は、迷いがあるというと違うと思いますが、確信が持てていないのではないかと思います。

さて、このTRUE ENDでは、冬優子とプロデューサーの会話の合間に、3種類の描写が挟まれます。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より

ひとつは、回想として差し込まれる雑誌編集者との会話。
雑誌編集者は、プロデューサーに問います。
冬優子がプロデューサーとストレイライト以外に見せない、誰にも悟らせない部分こそが、むしろ魅力的なんだとしたら
被膜と自身との境界線でカメラマンの目を奪った、幻のショット

もし世界が『黛冬優子』を見つけられたら

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より
P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より

ふたつめは、会話の合間に挟まれる作業員の描写。
プロデューサーが「冬優子自身の殻を破れた、大事な一歩だった」と評し、冬優子が今後の指針を語り始めてから、明確な警告を発しています


みっつめは、


P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より
P-SSR【ノンセンス・プロンプ】黛冬優子 TRUE END「不斉原子」より
P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より

ねぇ

ねぇ、ふゆは?

どこに行くの?

ふゆの酸素
見つからない
なにも
永遠も


みっつめは、【ノンセンス・プロンプ】 TRUE ENDでも用いられた『ふゆ』のシルエットとボイス
冬優子が「たとえそれが……────でも」と、決断を口にした場面から、『ふゆ』のシルエットが挿入され、ラストはスノーノイズのような画面と、文面とは乖離した『ふゆ』のボイスが流れ『ふゆ』が水中に沈んでいくような演出でコミュは幕を閉じます。

終わるな!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんなんだよ……!!!!!!!!!

ひとまず

TRUE ENDの内容について、結論から書きます。
以降、妄言の可能性が大有りなのでご留意ください。

今回示された内容は、黛冬優子には「冬優子」のままで輝ける可能性もある、ということです。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より

ファンのみんなが「冬優子」を求めてくれるのであれば、冬優子は良くも悪くもプロフェッショナルだから、その期待に応えようとします。
たとえ求められるものが……「冬優子そのもの」でも

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「三人称虚数」より
P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「被膜境界線」より
P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「イリイズム再考」より

そうなったら『ふゆ』は?

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より

「冬優子」が求められるのであれば、アイドル『ふゆ』は不要になる

イベントシナリオ「Straylight.run()」第1話「FREEDOM」より

「嘘という酸素」は不要になる

P-SSR【ノンセンス・プロンプ】黛冬優子 TRUE END 「不斉原子」より

冬優子の理想(嘘)は不要になる

黛冬優子GRADコミュ「ひとりじゃなくてふたり」より

箱の中の猫(ふゆ)は死ぬ

P-SSR【紅茶夢現】黛冬優子 思い出演出

嘘が不要になれば、当然詐欺師の共犯者も不要になる

P-SSR【ノンセンス・プロンプ】黛冬優子「周縁回帰」より

その行き着く先は

P-SSR【紅茶夢現】黛冬優子

カード名と思い出アピール名

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子
P-SR【ザ・冬優子イズム】黛冬優子

【ア・冬優子イズム】のカード名は、P-SR【ザ・冬優子イズム】黛冬優子のセルフオマージュですね。【ザ・冬優子イズム】は、初期実装以外で初めて実装された冬優子のプロデュースアイドルです。
最初期の冬優子が見られる今となっては貴重なコミュですし、黛冬優子を知る上での第一歩として大切な話です。
我々の多くはWINGコミュと、この【ザ・冬優子イズム】で黛冬優子を知りました。
そして、世界はこれから「黛冬優子」を知る。
知られてしまうかもしれないのです

英語のaとtheは冠詞といい、名詞の頭につけてその名詞が特定のものかどうかを定義するために使用されます。
theは定冠詞、特定されたもの、既に認識されているものに対して付けられます。
そしてaは不定冠詞、不特定のもの、初めて話題に上がるもの、これから認識されるものに対して付けられます。
冬優子の仮面の下が、初めて世に認識されようとしている、
というカード名なのでしょう。こっわ、なんでそんなことするの?

8月3日追記

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X(旧Twitter)でフォロワーさんに教えていただいたのですが、物ならともかく、人の名前や人の思想のような固有名詞には絶対にaは付けないらしいです。
その規則に則るのであれば【ア・冬優子イズム】は物になります。まさしく「偶像」ですね。
ファンの期待に応える装置というと語弊があるかもですが、人間黛冬優子の理想を廃した、ただ信仰の対象になるだけの偶像、と。

https://shinycolors.idolmaster.jp/idol/straylight/

なるほどな、「少女たちは偶像となる」ってか!

アイドルマスターシャイニーカラーズweb4コマ漫画
第79話「交通安全的紙芝居」より

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P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 思い出アピール名

思い出アピール名「[H2]O」
Oは酸素の元素記号、H2Oは水の化学式ですね。
酸素(嘘)は不要となり、自然体でいられる水に変わる、という意味ですかね。こっわ、なんでそんなことするの?

P-SR【ザ・冬優子イズム】黛冬優子 思い出アピール名

【ザ・冬優子イズム】との対比エグすぎんだろ!!!!!!!!!

毒へと転じる薬

アイドルマスターシャイニーカラーズシリーズの高山祐介プロデューサーは、ヴイアライブの生配信で「心惹かれるエンターテイナーとは?」というテーマでのトークで「毒か薬か」というキーワードを上げ、以下のように述べています。

毒にも薬にもならないコンテンツは嫌だなぁと思っていて、
誰かしらに刺さって欲しい。誰かしらのパワーになって欲しい。
誰かに届いて欲しい。恐れると誰にも届かないものになってしまう。
誰かにとっての毒かもしれないけど、あなたにとっての薬にしたいからこういうものを作る。

要約

毒というのであれば、【三文ノワール】は猛毒でした。
アイドルの道を進めばいずれ訪れる死が待っている
。【三文ノワール】では、そうしたアイドルの一面的な事実に伴う冬優子の未来への不安、そしてそうならないための冬優子のアイドル以外の可能性が示され、
しかしアイドル以外の道を選ぶならば、それは必然プロデューサーとの別れでもあるとも暗に示されていたコミュでした。

そして、その【三文ノワール】という毒に対する薬は【ノンセンス・プロンプ】でした
【ノンセンス・プロンプ】で示されたアンサーは、冬優子はたったひとりでも応援してくれる人がいる限り「応援しててよかった」と思ってもらえるアイドルで在る。
そして、プロデューサーは、冬優子の一番最初のファンだから、最期のファンである権利と義務がある。
冬優子が
その気持ちを胸に秘めて、アイドルとして在り続ける限り、
永遠よりも長い今を、プロデューサーは冬優子と共に在る。
というものでした。

こうした、まさしく毒と薬のような内容で、この2つのプロデュースアイドルコミュは、ファミ通アンケートでも揃ってTOP2になるほどの評価を得ました。

黛冬優子WINGコミュ「台本通りの茶番劇」より
P-SSR【starring F】黛冬優子 TRUE END「ざらにあるエピソード。」より

冬優子は、過去の経験からありのままの自分は、みんなからは好かれない。だから『ふゆ』という理想の自分を作り上げました。無駄なトラブルを避け、気持ちよく過ごすために、冬優子にとっては必要なことでした。

黛冬優子WINGコミュ「諦めたくないものはひとつだけ」より
P-SSR【starring F】黛冬優子 TRUE END「ざらにあるエピソード。」より
イベントシナリオ「Stay just the way you are」より

冬優子はプロデューサーにスカウトされアイドルになり、初めて嘘偽りない自分を他者に受け入れて貰えて、それからのアイドル活動を通して、本気で切磋琢磨し合えるライバルである友達もできました。
それでも冬優子は本来偽りである『ふゆ』の仮面を貫き通し、『ふゆ』としてアイドルの道を歩んでいきます。
本来の自分ではない姿で表舞台に立ち続ける。それは茨の道です。アイドルとしての自分が大きくなればなるほど、本来の自分とのギャップも大きくなっていくでしょうし、本性がバレれば積み上げてきたものが全て崩れ去る危険性も孕んでいます。在り方としてはどうやっても歪になってしまう。

黛冬優子GRADコミュ「ひとりじゃなくてふたり」より

でも、それが冬優子が憧れたキラキラで、理想の自分なのです。

P-SSR【multi-angle】黛冬優子「知らなくていいこと」より
P-SSR【名モナキ夜ノ標ニ】黛冬優子
S-SSR【浮遊回帰線】黛冬優子「遊」より

しかし、その道程で冬優子にも変化があります。
冬優子は『ふゆ』として、自分以外は「知らなくていいこと」である己の本心を発信することが増えました。
時には、ありのままの笑顔を見せるようになり、
ありのままの自分を否定せず、理想の自分を体現しながら歩んでいくことができるようになりました。
時には、仮面を被っていることなど知る由もない人物に、その素顔を肯定してもらえたこともありました。

黛冬優子GRADコミュ「ひとりじゃなくてふたり」より

冬優子が、冬優子のままじゃ愛されないなんてことは、もうないのです。
黛冬優子が大好きな我々は、頑張り続ける黛冬優子を見れば見るほど、黛冬優子を応援したくなり、
黛冬優子が好きであればあるほど、黛冬優子の覚悟と理想と信念に裏打ちされた生き様は眩しく映り、
黛冬優子の努力が実れば実るほど、黛冬優子が愛おしく大切な存在となり、
それは我々読み手にとっての薬となっていたでしょう。

これまでは

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子 TRUE END「わたしの名はばか」より

あらゆるものは毒であり、毒なきものなど存在しない。 あるものを無毒とするのは、その服用量のみによってなのだ。

パラケルスス

今、その薬は毒へと転じました
ありのままの冬優子が受け入れられ、求められることで、『ふゆ』は不要となる
冬優子自身の魅力が、冬優子自身の理想を潰そうとしている。
これまでの冬優子の軌跡が毒となって襲いかかり、冬優子の作り上げた理想は、酸素の届かない水の中で泡沫となろうとしています。

P-SSR【アンシーン・ダブルキャスト】黛冬優子「泡と消えず、中心に立つ」より

【ア・冬優子イズム】は【三文ノワール】以上の猛毒です。
これ考えたやつ悪魔か???????
今回のコミュやばいですよ。

求めてくれるんだったら

そして、その猛毒の効果を高めているのが、P-SSR【紅茶夢現】黛冬優子です。
【紅茶夢現】で描かれた冬優子のifの未来は、トップアイドルとして活躍しつつも、283プロから移籍しており、かつての「一番充実してた瞬間」と「異なる現在」を悟り、ついにはアイドルを引退してしまう、という内容でした。

【紅茶夢現】のコミュについては、夢(if)の未来を描き、それを棄却することで「冬優子が283プロのアイドルである今」が何よりも代えがたい大切なものであることを、より強く表現したシナリオだと思います。

上記事より引用

【紅茶夢現】の感想記事にて、このように書きましたが、私の中では今回のコミュを踏まえても、この考えは特に変わってはいません。ifはあくまでif、現実ではありません。

夢(if)の未来が何故こうなっているのかと言えば、プロデューサーが冬優子の隣にいないからです。
どうしてプロデューサーが隣にいないのか(何故283プロから移籍したのか)は、色々推測は可能ですが、そこは枝葉であって根幹ではないと思います。

上記事より引用

ただ今回の【ア・冬優子イズム】で「どうしてプロデューサーが隣にいないのか(何故283プロから移籍したのか)」
この理由付けが補強され、パラコレの未来へのルートが舗装されてしまった、とは思います。

黛冬優子WINGコミュ「まるで陳腐なハッピーエンド!」より
P-SSR【幕間、沸々と高温】黛冬優子 TRUE END「始めから終わりまで」より

冬優子から正式に「冬優子」呼びを許可されている人物は、この世にただ一人プロデューサーのみ。
それはプロデューサーが初めてありのままの冬優子を受け入れてくれた人物で、冬優子もプロデューサーを「冬優子」のパートナーとして認めたからです。
では、プロデューサー以外にもありのままの冬優子を知り、受け入れて、力を貸してくれる人間がいるとしたら?
冬優子のプロデューサーが、冬優子唯一のパートナーである必要はなくなるでしょう。
これからも数多くのファンが冬優子を求め続けるのであれば、最初の客が最期の客である義務の意義は薄れるでしょう。
原点にある、繋がり続ける要素がひとつなくなる。
これは直接的ではありませんが、間接的な要因になり得ます

P-SSR【紅茶夢現】黛冬優子「賢」より

ifの未来で冬優子は、アイドルとして女優のような仕事をしています。
何故か?求められるからです。
冬優子に役者の適性があることと、冬優子がそれをやりたいかどうかは別の話ですが、冬優子は求められればどんな仕事でも全力で応えます

全力で応える例

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「三人称虚数」より

ふゆミームは別として……
ファンのことを、いつでも一番に考えてくれる冬優子だから。
ファンの需要を理解し、最高の姿、ファンにとっての理想で在り続ける。
冬優子は求められれば期待に応えます。
何故なら冬優子の価値観は、良くも悪くも他者が存在することで成り立っています。
ファンの存在がどれだけ彼女の力になっているか、そして、それがどれだけ重要か。プロデューサーがアイドルの一番最初のファンと定義されることからも、その重要さはわかります。
冬優子は求めてくれるんだったら、全力で応えます。
たとえそれが「冬優子そのもの」でも

イベントシナリオ「VS.」第2話「DEMAND」より

この道を歩み続ければ、いずれ冬優子の誠実さが『ふゆ』を殺します。
そうして、いずれ「一番充実してた時間」は過ぎ去り、「永遠みたいなものよりも、長い長い今」は二度とは……。

芹沢あさひ共通コミュ「Morning③」より

どうすりゃいいんすかねこれ
プロデューサーさんは、どうすりゃいいと思います?

もっと眩しく、もっとキラキラに

今回のコミュで、以前冬優子について少し考えていたことを思い出しました。
Q.冬優子の理想と、ファンの理想が食い違う時、冬優子はどうするんだ?

A.多分、冬優子は応えてしまう。
黛冬優子の価値観は、良くも悪くも他者が存在することで成り立っています。
たとえ冬優子の理想と、ファンが求める理想が違っても、冬優子はファンの期待に応えてしまう。
このコミュを読んで、より強く思いました。

冬優子は自分の理想の完璧な『ふゆ』しか見せたくないけれど、ファンが知らず知らずに「黛冬優子」に魅力を感じていることは事実
理想か、需要か。これが冬優子の今後の未来を左右する特大の課題になります。
茨、あまりにも。

でもファンの期待に応えて、冬優子の理想が潰れるぐらいなら、
もうそういうの捨てて、好き勝手やるしかなくないですか?

イベントシナリオ「Run 4 ???」第6話「run selfishly」より

今、冬優子に必要なのは、この精神じゃないですか?
(やっぱRun 4 ???って神だわ)
だって、冬優子が、冬優子のままじゃ愛されないなんてことは、もうないんですから。

P-SR【ザ・冬優子イズム】黛冬優子「店舗付近での交換はご遠慮ください」より

冬優子がこれまで積み重ねてきた努力と、冬優子の信念を知っているから、もう怖がらなくていいんじゃないか?なんて、無責任に言うことはできないし、言いたくもないけれど、
でも、仮に多少ニーズを外したところで、アイドル『ふゆ』は揺らがなくない?
そんなにヤワなもんじゃないでしょ。冬優子の作り上げた理想は。

黛冬優子GRADコミュ「詐欺師ですから」より

冬優子が頑張って作り上げて、ファンが愛してくれたアイドル『ふゆ』は揺らがない。
必要なのは、自分の理想と……嫌われることを恐れないだと、ふっ切れすぎてちょっと違うと思うので……『ふゆ』と冬優子を愛してくれたファンを信じること。
そうやって、冬優子の信じたものに向かって、突き進めばよくないか?

ストレイライト ファン感謝祭コミュ「Farce」より

あの日「勝てるわけない」と思わされたように、冬優子も身に纏う迷光を、もっと眩しく輝かせて、もっとキラキラになって、誰も黛冬優子の作り上げた『ふゆ』を「本物」だと疑わないぐらいに、出会ったことを後悔させるぐらいに、
誰であろうと網膜を灼き尽くせばいい。

ストレイライト ファン感謝祭コミュ「感謝祭本番前」より

言ってたもんね?
みんなメロメロにしてやりゃあいいのよ

黛冬優子Landing Pointコミュ「get back」より
ストレイライト ファン感謝祭コミュ「error code:017」より

【ア・冬優子イズム】はもしかして、
冬優子を真のアイドルに引き上げるための荒療治の可能性あります?
だとしたらプロデューサーの言う通り、今回冬優子は、確かに大事な一歩を進んだのかもしれない
作り上げた理想だけじゃなく、ありのままの自分自身すら武器にできるのです。
というか、冬優子自身の魅力が武器になるんだったら、別にどっちかだけじゃなくてよくて、『ふゆ』とのハイブリッドでもいいと思うんですよね。
冬優子がやりたいなら、だけど。
だって、どっちも冬優子で、どっちも本物だし。

それに『ふゆ』はいなくならないよ。
自分で言ってたじゃん。

イベントシナリオ「The Straylight」第5話「PLAYBACK」より

とはいえ、冬優子にとって難しい課題であることは重々承知です。
この課題をクリアするためには、冬優子が自身の価値観を見つめ直す必要がある。
アイドル『ふゆ』を、黛冬優子を再定義する必要がある。
プロデューサーは、冬優子自身の殻を破れたと言っていましたが、
本当に殻を破るのはこれからだと思います。

P-SSR【ア・冬優子イズム】黛冬優子「波はいつも余白をめざす」より

そして、そのためにプロデューサーが冬優子にしてあげられることはこれなんですわ。
流石、俺たちのプロデューサー。
頼むぞ。これからも冬優子の隣にいてくれ。
冬優子がやりたいことをやれるように。
冬優子が楽しくアイドルやれるように。

黛冬優子WING「決勝後コミュ」より

未来でも、あの日のように、冬優子が笑っていられるように。

おわり





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第464話「それぞれの想い」より

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