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センスとは

こんにちは。

建築というと最終的に出来上がるものは、必ず意匠性が評価対象となります。
もちろん機能性や経済性などの指標もあるので、一点だけで評価出来るものではありませんが、1番印象に残るポイントであることには違いありません。
意匠性とはぬゆ見た目の良し悪しと言ってしまった方がわかりやすいかもしれません。
見た目の好みは人それぞれかなり差がありますので、一概にこれが良い悪いは言えません。
ある程度守った方が良いルールみたいなものもありますが、それをやらないからと言って悪くなるとも言えません。
この見た目の良さを実現するためには極論センスが必要になります。
センスが良い人は、やはりどんな仕事でも綺麗に見た目をしてきます。

では、センスとはなんなのかということですが、先天的に持ち合わせた才能は当然あると思います。
しかし、私の意見では天才でもない限りほとんどが後天的に鍛えられるものだと考えています。
そしてセンスを鍛えるために最も必要なものはインプットとアウトプットを何度も試みることだと思います。
結局のところ、より多くの情報や知識を持ち合わせた方はアウトプットするときに、要素を取捨選択して最良の組み合わせとするための引き出しが多くなります。
さらにアウトプットをすることで、実行する時の難易度や問題点を確認出来ることや、それを自己評価する機会も得ることが出来ます。
その繰り返しをしていくことで、瞬間的にいらない要素は排除し、より良くなる方法を取り入れることが身に付いていくのだと思います。

ただよく陥りがちなこととして、その繰り返しを何度も行なっていくと、インプットする知識もアウトプットする内容も一辺倒になっていくことがままあります。
気が付けばそれほど新しい発見もないまま、これまでの成功例を参照している安心感から、ただのルーティンとなってしまうのです。
これは私が自身が本当にそうだなと思っており、意識していないとついつい時間を浪費しているだけとなってしまいます。
建築の意匠という観点以外でも時には自分が好きでなくても評価されているものを見たり、全く関係のなさそうな分野の知識を得たりすることも自分の蓄積になる可能性があります。

良いとされるものは時間の流れとともに移り変わります。
なので、やはり新しい試みを常に心掛けないといつの間にか古いものとなってしまいます。
ただし、良いと評価されたものの要素を分析すると今評価されているものと比べて形を変えただけということもよくあります。
過去の蓄積も次に活かすための知識となると思いますので、ずっと続けるということも大切になります。

苦手で自分にセンスがないなと感じるものは誰にでもあると思いますが、後天的に身につけることが出来ます。
何か良いものを獲得したいと思ったらまずは調べて見て小さくても実行することから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

では、また。

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