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アナキスト受刑者国際連帯週間の呼びかけ:2023年8月23日~30日

原文:https://solidarity.international/

世界は危機に瀕している。気候危機はますます悪化している。新型コロナウイルスに対するマスクの代わりに、森林火災の煙に対してマスクを着けねばならなくなっている。同時に、環境汚染の進行が引き起こす豪雨のために広大な地域が洪水に見舞われている。これは個人の判断が引き起こしたものではない。スーパーマーケットで間違った商品を買ったからでもない。自然と人間を組織的に搾取したから引き起こされているのだ。政府と大企業が私達を気候大災害へと導いている。現時点でこの大災害を止められないように思える。
政府と大企業は、他の人々よりも富裕層が重要視される世界を作った。最近の出来事を見れば、これが特にハッキリわかる。何百人もの人々がもっとマシな生活を手にしようとして地中海で命を落としている最中に、5人の金持ちが乗った潜水艦が行方不明になっていることを5日間も報道する以外何もしていなかったのだ。

極右で保守的で権威主義の政治が世界中に広がりつつある。政治を利用して、戦争を始め、数千人を殺す。壁を築き、自分の財産だと思っているものを守る。政治を利用して、デジタル世界で武装する。監視は増え、私達のプライベート空間に国家がどんどん入り込む。私的な会話を分析し、想像もできなかったほど詳細なデータを集めている。抵抗を破壊する、システムと戦うという考えすらも破壊する国家ツールは、刻一刻と洗練されている。世界中で多くのアナキスト・反権威主義者・環境活動家・反ファシストが弾圧されている。デジタル化された世界において匿名で行動することがこれまで以上に難しくなっているからだ。

より良い世界を求めた闘争の最中にあらゆる障害物が私達の前に立ちはだかっても、アナキズムの思想と価値観とは依然として重要なのだ。危機の時代に、コレクティヴの組織化・相互扶助・連帯原則は生き生きとし始める。システムは崩壊する。企業・ヨット所有者・戦争産業に盗まれた世界を取り戻す用意をしなければならない。世界は万人のために作られたのだ。友人達が刑務所に入れられ、国家は彼等を刑務所の最も暗い片隅に隠そうとしている時、私達はじっとしていない。彼等が再び自由になるまで戦う。

共に脱獄しよう!
これが、私達が「アナキスト受刑者国際連帯週間」を呼びかけている理由である。連帯の行動を起こそう!手紙を書く・演説会や映画上映会を企画する・街頭の断幕やグラフィティで同志達を見える化する。あなた方のことを心に、私達は共に戦っていると彼等に示そう。

この不公正と戦い、命を懸けた人々のことを思い出そう。
誰もが自由でなければ、誰も自由ではない!

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