極右の脅威に対する抗議行動がフランスを席巻
原文:https://freedomnews.org.uk/2024/06/13/protests-sweep-france-to-face-far-right-threat/
原文掲載日:2024年6月13日
著者:Alisa-Ece Tohumcu
EU議会の躍進を受けたマクロンの解散総選挙へのファシスト動員に警鐘を鳴らす
極右に対する抗議行動がパリからモンペリエまでフランス全土を席巻している。EU選挙での極右の勝利とエマニュアル゠マクロンの破滅的反応(安易な解散総選挙)を受けてのことだ。2夜連続で、何十万もの人々が街頭で抗議デモを行った。
抗議行動は、マクロンが、オランダと現在の欧州議会の中道右派支持者と同様、極右に政治的隙を与えたという懸念の高まりを反映したものである。極右政党「国民連合」--「国民戦線」の新名称--は、フランスの欧州議会投票で31.5%を獲得して勝利した。その後マクロンは、「フランス国民が自分達と将来の世代に最良の決定を下す能力」を信じていると述べて、議会を解散した。現在のところ、選挙の第一ラウンドは6月30日に、第二ラウンドは7月7日に予定されている。
パリでは、1万人以上のデモ隊がバリケードを燃やし、催涙ガスとスタングレネードを浴びながらも、夜通し街頭を埋め尽くしていた。ボルドーでは、デモ隊がヴィクトワール広場に集まり、警察が催涙ガスを発射する中、落書きとゴミ箱への放火で抗議した。ここでも、多くの人々が街頭を占拠し続けた。この夜には、極右のバー・銀行・ブランド店への襲撃も行われた。アンジェでは、ネオナチの本部として知られるバー「Le Bazar」が攻撃された。
ナントでは、約4000人(公式発表による)のデモ隊が警察署に向けて行進し、バリケードに火を放った。リヨン・トゥールーズ・レンヌ・ストラスブール・カーン・モンペリエ・ナンシーなどの都市でも同様の対立があった。ディジョンでは、高校生が6月11日午前10時30分に授業を放棄し、自分達に参加するよう全国の学生達に呼び掛けた。
今週、さらなる反ファシズム集会が計画されている。パリの集会主催者は「放火魔マクロン」が「ファシストを歓待」していると述べ、「私達の救済は投票箱から生まれない」と警告した。
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