100日目 あこがれ日記「北極星のような人」

今日は天気も良くあたたかいので、手紙を書いた。

書こう、書こう、と思いながら日々が過ぎていくのが気になっていたお礼の手紙だ。

お相手が紙が好きな方なので、文字が透けないように入れる目隠しとして、それとなく表側と裏側にそれぞれ手触りの違う紙をしのばせてみる。

言外に伝わってもいいし、別に伝わらなくてもいいちょっとしたあそびを仕掛けたり、仕掛けられたりするのが好きだ。

昔、まだインターネット黎明期の頃に憧れていたホームページがあった。webデザイン、という仕事がまだ生まれたてほやほやだった頃。掲示板が台頭してきて、今のような目まぐるしく移り変わるスピード感がインターネットの海を少しずつ波立たせ始めていた頃、その人のページには、輝く北極星のような、変わらないゆったりした時間が流れていた。

あの方、今どうされてるかな、と、ふと思う。

仕事を通して出会い、接することが多くなったひとまわり年下の人たちの中にある素敵さを思うと、きっと誰の中にもその人がそこにいる、ということの目印になるような北極星のような時間が流れているのだろうな、と思う。

離れているから相手の光がよくわかって照らし合える、そういう関係が心地いい。

私も誰かにとっての北極星のような存在になれるといいな。そう思いながら、念入りに手紙に封をする。

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ついに、100日目がやってきました!

なんだか不思議な気持ちです。

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