2024/06/15 ラストスパート

今日は6時前くらいに起きた気がする。昨晩は記憶をなくしていたから恐らく早く眠ったのではないだろうか。ただ、この6時起床もただ何となく起きたわけではない。

まずは9時から高田馬場でバイトである。ふぁっく!!!!!
なんでこんなハードスケジュールの中にバイトがあるんだ。許せない。結婚式で帰省する、ライブ、新ネタ作り、ネタ見せで忙しいから休ませてもらいたいと言ったら「間が空きすぎるから、ここで3時間くらいどうですか」と提案された。ふぁっく!!!!私は育ちが良いもので、上司から言われたら何も逆らえない質である。8時に家を出て、9時からバイトだ。しぬぬぬぬぬ。
なんとか倒れそうになりながら12時になった。ぴったりにタイムカードをやってバイト先を出る。

今度は東洋館へ向かう。今日は14:50から30分間の若手企画枠である。12時に出たから、13時過ぎには東洋館に着いた。ちょっと休憩しようと弁当を買っておいた。
まず楽屋に入ったら、なにわプラッチックさんがいらした。なんだか久しぶりである。かつては月に数回はお会いしていた気がするが、なぜか出番が一緒になっていなかった。

あらためて、なにわプラッチックさんとの会話は楽しかった。今日の話題は東京都知事選、日本の移民政策、増税の影響、これらだった。やっぱり大人は政治の話ができるから嬉しい。批判したいわけではなく、若い人とは話が合わないのだ。かわいい女の子の話や、美味いメシの話も嫌いではないが、私はやっぱり社会課題の話の方が好きである。
なにプラさんはネタには出さないが、ちゃんとニュースを見て、世間を見て、良いバランスを持っている。やっぱりいい漫才師はニュースを見ていると思う。
お笑いは社会を映す鏡というのは多分にあるというのが私の考え方だ。一昔前によくあった漫才やコントの題材で「娘さんを僕にください」というものがある。男性が交際相手の女性の家へ赴き、女性の父親に挨拶をするシーンだ。これは今やるとけっこうザワつくことだろう。

女性をもののように扱う感覚が根底にある。お父さんの「娘はやらん」という言葉。待ってください、娘はあなたの所有物ではない。自身で自分の進路を決めることができる一人の人格を持った人間である。その物言いは現代社会の価値観に照らし合わせて、非難されて当然と言えよう。

お笑いへの影響はネタだけではない。エピソードトークとしても「この前、先輩にナンパさせられまして・・・」みたいなこともかなり怪しい。
見かけた女の子に片っ端から声をかけていくナンパ行為自体も女性へのリスペクトに欠けた行為で、さらに「先輩芸人の言うことは絶対である」という価値観もパワハラ・モラハラにあたる。

時事ネタをやろうがやるまいが、やっぱりニュースは見ておいた方がいいだろう。漫才で「男が家事なんかすんな!」なんて言い出したらどれだけボケが面白かろうがウケない。
まあいいや、とりあえず言いたかったのはお笑いはニュースも見ないといけないよということである。

さあてと、今日は「若手企画コーナー」である。紆余曲折あって要は若手がネタをやるだけの話である。じゃあ何が変わったのかと言えば、まあ見ていただければいい話である。こまごま変わっている。
今回の若手企画はぽ~くちょっぷさんと九州男児‘‘さんとの3組で行う。直前にタップダンスが入ったりと、どういった時間割でやるのかよくわからなくなってきた。まあいい。もういいのだ。とりあえず私が一番言いたかったことは言うことができた漫才には「自分の考え」が必要という点だ。もうお客さんがドン引きしようが知ったこっちゃない。私はそこだけ追い求めてやっている。自分の考えを自分の口から自分の言葉で言うことのなんと難しいことか。これについてはもうまたの機会に話す。

15:20に出番を終えたら今度は電車で高円寺に向かう。毎月呼んでいただいているライブ「高円寺スラバーノッカー」だ。15:30に開演のライブである。普通に考えれば間に合わないから、出番を後ろの方にと主催のふかまちさんにお伝えしている。
さあ、浅草から高円寺なんて東京の東端から西端と言っても過言ではない。なんとか到着して、さっそうと漫才をやる。かっこいい~~~。というか、いま改めて動きを思い出せば、働きすぎである。

漫才を終えて、ライブを終えて、18時前である。さあて、帰って明日の結婚式の支度をしてと考えていれば、元バジトウフーの山口さん(今は主にカントリーズ福田さんとのユニット、米ェズでの活動)が食事に誘ってくださった。とある先輩芸人さんがブログにて「最近の若手はああだこうだと理由をつけて先輩の誘いに乗らない」とおっしゃっていた。私はそうはなるまいと、お誘いにのっかる。
明日は結婚式で早く起きることは伝えていたので、気を利かせて酒はないところにいこうとおしゃった。なるほどなるほど。

高円寺にはバジトウフーさんが所属していた事務所のデューズの先輩が営む小料理居酒屋があるというから、そこにちょっと行こうかとなる。
カウンター8席くらいにテーブル二つの8席くらいの小さなお店だった。これはいい店である。私も料理を作って食べてもらうということがしたい気持ちでいた。この店のレイアウト、まさに理想お店であった。うわあ私もこんな店がやりたいなあ。
料理をいただければどれも美味しかった。これは素敵なお店である。一品ごとの値段も安めだ。山口さんはじゃんじゃん食べなさいとミニカレーとミニチャーシュー丼を二皿ずつ注文してくださった。うめ~。
芸人の先輩のお店だからおべっかを使っているわけではなく、ほんとに美味しかった。ぜひ皆様も行ってみていただきたい。


さて、食事をしながらお笑いの熱い話をたくさんした。なるほどなるほど。
お笑いの話も面白かったが、山口さんのご実家のお金持ち話が印象に残った。おい!漫才協会の若手は金持ちの子が多すぎる!
現在、山口さんは親戚のもっている古い一軒家にひとりで暮らしているらしい。うらやまし!家賃は0円。今度、ぜひ拝見させていただきたいと思う。

きんぶらさんに続いて山口さんまでもがお金持ちの息子であることに落胆した。人生のスタート地点が違いすぎる・・・。泣けてきた。でもおいらも気持ちを切り替えて、お金持ちの子供たちにタカることで生計を立てていこうと決意した。きんぶらさん、山口さん、一生ついていきます。今後、相続人を決めることがあれば私も立候補させてください。
スケキヨ!頭巾を取っておやり!顔も背格好もよく似た俺たちは、けっこう上手くやってたぜ。フケの量だけは金田一並みである。はあ?

ということで、早く帰って支度しようと思ったが結局、お酒も入って帰宅したのは23時頃になった。疲労マックスであったが、ここまででようやっとほぼすべてのスケジュールをこなすことができた。
あとは明日の結婚式だ。これは疲れはするが、会場に到着さえできればあとは受け身の姿勢ですごせばいい。でも死にそうだ~~。
支度をしながら、0時過ぎにはいつのまにか眠っていた。これがまずかった。

今日面白いと思ったことは「山口さんもお金持ちだった。」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。