2023/4/6 スカイホティーちゃん

今日は9時に起きた。
昨日が2時に寝たことを考えれば、とてもきれいな睡眠だと言える。あー眠たいと思って目を閉じて数分で眠りについたと記憶している。絵に書いたような睡眠だ。芸術点が高い。私は睡眠界の羽生結弦と言っていいだろう。
羽生結弦選手といえば王子様のような言動が象徴的だ。私の睡眠も王子様のような睡眠である。白雪姫ならぬ白雪王子ならぬ白玉団子と言える。

さて、起きてまずは日記を書いた。昨日分の日記はなかなかヘヴィな内容になった。脳に浮かんだふんわりしたものを文字にできるかの戦いの記録になった。日記を書くということが日記になる、フラクタル構造だ。

ネタ作りのときもそうなのだが、この文字を書くことから逃げようと何度もタバコを吸ってしまう。
なんとか12時すぎくらいに終えた。さてと一息、コーヒーを飲んだりでゆっくりする。

そういえば昨日の会議で、作家さんから「自分に課題を与えること」を提案された。
今日という日は、一万円を使い切ってみる。どこそこに行ってみる。といったことをやる中でエピソードもできていくので挑戦してみてはどうかとのことだった。

私の月収を考え、さらには先日6万円の健康保険料を納めた状態で一万円を使うのは最悪死ぬ可能性がある。厳しい。
どこかに行くことにした。スカイツリーの下に行くことにした。スカイツリーのすぐ下に舗装された細い川がある。ここは魚釣りをすると意外と釣れると聞いた。様子を見ようという目的を作った。

川についた。大きなボラの魚影が見えた。なるほど都会のど真ん中にも魚はいるのだな。確かに魚釣りをしてみると何かが釣れるだろうと納得した。
しかし、観光客の足が戻り、とてもではないが釣りをするのははばかられる雰囲気だ。
桜とスカイツリーをバックに思い思いのポーズを取って写真を撮っている。歩きながら配信をしている人もいる。
こんなところで釣りをすると奇異な目で見られることうけあいだ。
東京に来て驚かされるのはどの川も護岸工事がしっかりしており、魚釣りをしていいのかネットで検索しなければわからないということだ。
地元の川はこんなにきれいに整備されておらず、雑草はボーボーで軽い土砂崩れがそこかしこで起こっていた。そこで釣りをしようが人が死のうが気にしないものだ。
きれいに舗装されていれば、憩いの場所だ!と人で溢れかえってしまい釣りNGの看板が出てしまう。

東京はこんなに護岸が整備され、コンクリートで固められているにも関わらず基本的に釣りがオーケーなようだ。流石、首都である。

釣りはオーケーだが雰囲気はエヌジーということを実感することができた。
そこからは歩いて浅草に向かう。道中には釣り堀のある公園がある。以前、この近くを歩いたときはたくさんのおじさんたちが黙ってプールに向かって竿を出していた(ぽこちんの隠喩ではない)。釣り堀の外にはおじいさんが集まってお酒を飲みながらだらりとしていた。集まっている人数分の自転車があり、間違いなくこのあとに飲酒運転をするのだがまあ私は気にしないことにした。
今日通りかかったときは釣り堀にも公園のベンチにも人がいなかった。
みんなどこへ行った。見送られることもなく。中島みゆきの声が聞こえた。

そんな釣り堀のある公園だが、なんともやる気がなくて良い。入場料が30円。釣具、エサは貸し出していない。やる気がない。

そんなところを横目に浅草につく。浅草にも観光客はとんでもなく戻ってきている。平日の昼間に関わらず歩くのも面倒なくらいだった。
浅草でよく見るのが真っ白な着物を着た若い女の子だ。どこかのレンタルで貸し出しているのだろう。ドレスのようなフリフリもついて可愛いと思う気持ちは理解できる。しかし、私ことおじさんにはおばけのようだなと思わされる。
夜中にカメラを向けていると、光が出たり入ったりする、いわくつきの掛け軸に描かれたおばけのようだなと思う。この例えって伝わります?

そんな若い子たちは露天のよくわからない食べ物を持って写真を撮っている。てめえのために撮ってるわけじゃねえからと反論されることはわかっているが、変なものを食べる子よりも紙袋に入った鈴カステラ(ベビーカステラ)を食べている子の方がおしゃれだと私は思う。あれこれ思ってばかりだな!

浅草のほていちゃんというお店に行ってお酒を飲む。ホッピーの中が220円と最近にしては安く、そして店員さんのついでくれる中がジョッキの3分の2くらい入って届けられる。これはいいお店だ。見た目は新築っぽくて信用できない感じがあるがとても良心的な店だった。また行こう。

浅草には龍太郎(上岡さんとなんの関係もない)という私のおすすめラーメン居酒屋もあるのだが、今日帰りがけに店の前を通ったら閉業しているっぽかった。ああ、栄枯盛衰。改装とかであってほしい。
飲食店というのはお笑いと似ている。色んな人がどんどん参入してもやがて数年ほどで去っていく。
我々もお笑いを赤字経営しながらなんとか暖簾を守っている。うちもホッピーの中をサービスしなければいけないな。どゆこと!?

今日面白いと思ったことは「飲食店とお笑いは似ている」



こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。