2023/4/13 プロポーズがっはっは。What a wonderful world.

今日は7:45ころに起きた。今日は決戦の日、ネタ見せだ。
起床して、まずは日記を書く。ネタ見せの辛さと高校野球の監督への悪口を書いた。それにしても、あいつは悪いやつだったな。いま思い出しても頭をはたいてやりたい。いや、いざ奴が目の前に現れたとして気の弱い私はそんなことはできずにニヤニヤしてその場を離れるのだろうな。そんな人生だ。

9:00に出発して、10:00に公園に到着しネタ合わせをした。
11:25に会場入りなので、ざっと1時間とちょっと練習できる。今回のネタについては私の面白いと思う点を1点ずつ伝えたのでそこまで田川くんからのダメ出しはなかった。

ただ、1点だけリアルにピリついた点があった。私がネタの中で、田川くんが逃げ場がないように追い詰める場面があった。台本上では、彼には「この話は終わり!次に行って!」というニュアンスで意図的に話題をそらすセリフを田川くんに与えていた。
そこについて、私としては追い込まれて無理やり話を逸らすのだから、支離滅裂なセリフにした。ここで私がおもしろいと思ったのは、彼が話を変えたいと思うあまりに変なことを言うというシーンが入ることだ。

ただ、田川くんにはうまく伝わらなかったようで「ここのセリフは支離滅裂でつながりがない」という意見だった。そこについて私は、先ほど述べたような意図を伝えた。私の言語能力が弱かったのであろう、何度言っても伝わらない。伝わらないというのは仕方がない。同じ家で生まれ、育ってきたわけではないのだから、うまく伝わらないこともある。なんとか説得したかった。
ただ、私が許せなかったのは「理解できない」という反論をするのにずっと彼は笑いながら(笑うにしても大げさに笑いながら)「それは無理、理解できない」といっていた。まあ、私の方が頭が悪いのであざけるのは多少は目をつむる。この時点で私はイラっとした。ただ、なんとか耐える。
しかしそのあとがまずかった。彼は「いや~、そうかな~。う~ん。まあいいよ。俺は馬鹿だからわかんねえけど、ノリ(私のこと)が言うんならそうなんじゃない。なんとなく演技するよ。」というようなことを言った。さすがにこれは黙ってはいられず、私もコンビをやってきて初めて指摘したかもしれない。「ちょっと、さすがに今の態度は良くない。腹が立つよ。」ピーリーである。空気がピーリーである。

私はめったに腹がたっても指摘しない。人がその態度でどこで不利益を被ろうが知ったこっちゃない。その人の親の教育が悪かったがために損をしていくだけなのだからと私はいつも人を見離して生きてきた。
まあその分、私は人から見離されて生きているんだが。とんだ笑い話だ。

でも、今回はさすがに言おうと思った。というのも今朝に書いた日記でも、ちょうどチームワークを大事にしたいと書いたばかりだからだ。それは良くないぞと言うのは自分の心も辛いが言わなければいけない。
私は今日、もしかしたら一つ大人になれたのかもしれない。そして田川くんもまた、これは人の気持ちを逆なでするのだなと学んでくれたならそれでいい。
私も人に指摘することでダメージを受けたが、ようやく一つのチームになれた感覚になれた。

11:25。ネタ見せのための準備がはじまる。各芸人が小道具をだしたり衣装に着替える。今日はなんだか気が軽かった。私としては自分達の思うことが表現できている漫才だと感じていたからだ。

あ、話すのを忘れていた。今日、発表されたのでもう書いていいはずなのだが、長く共に戦ってきたプロポーズ(漫才コンビの名前。ややこしいので売れるか改名するか引退してほしい)が同じマセキ芸能社のマセキユースとなった。これについて、周りはやはり仲良くしている爆弾世紀末がどのように思っているのかと気にかけていただいているところだが、私は正直に何とも思っていない。
プロポーズはなんだかんだで長く漫才を続けていくであろうコンビだと思っているし、仮にマセキに所属しなくても何らかの形でその生涯を漫才に捧げることができる二人だと思っているからだ。ここだけの話、私は人を見る目があると自負している。売れるか売れないかはわからないが、彼らは長く、二人で道を究めるために涙を流し、喧嘩をして長い時間を突き進むことができるコンビだとわかっている。
なんならマセキに入らないで居続けるほうが彼らのレベルが際限なく上がっていくとさえ思っていた。もしかしたら、今回は失敗だったかもな。がっはっは。
でも引き続き頑張ってほしい。新人大賞ファイナリストだからな。がっはっは。自信をもって、信じる道を行けばよい。もし壁に当たってもその壁をよじ登るためには二人で漫才を真剣に続けるほかに道はないということを知っている二人だ。私は信じている。
おい!読みながら泣いている奴いるんじゃねえのか!おい!ダサ坊主がよぉ。この程度の話で泣くやつがあるか。

さて、ネタ見せに話を戻す。今回のネタについて、明確に狙いがあって、それを表現するためにいまの自分が考えられるネタを出した。そのためダメ出しもなんとも思わなかった。なんとも思わなかったというのは、いっさい参考にしねえぞということではなくて、何がおもしろいと思ったのか、なぜこうしたのかと、もし聞かれても答えられる自信があり、ダメ出しをもらうのが嫌だなと言う感情がなかったということだ。このネタをよくするためにもあなたの意見が聞きたいと真正面から思って話を聞いた。

結果、マセキに入って一番良いネタ見せになったと思う。なるほどなるほど。たしかにその考え方もあったな。そうだな、もっと努力がいるなというのを心から思えた。
そんなことより、私って努力しすぎじゃないですか?笑っちゃうよね。
でもそれでいいんだ。私は死ぬまで努力を続けると決めている。私が努力し続けて、普通の人がやすやすと到達できる時点にようやっと到達したところで死んでしまったとしても私は受け入れる準備はできている。私は天才ではない。努力してようやく一人前になれるかどうか。死ぬ気でやって、天才の気を抜いた仕事程度。そうなる運命だ。バカはただ、目の前のことに取り組むのみだ。ただでさえ人より脳が足りないのに横道を見る暇はない。

いやはや、今日は家に帰ってからハイボールを10杯はいっている。なんだか今日はいろいろな感情がない交ぜになった気分だ。
プロポーズ(クソコンビ名!)が一つの目標を達成し、これから新たなステージに立った。我々も一つの考えがまとまった感覚が今日はあった。これは何かの因果なのだろうな。不思議なもんだ。奇跡っていうのはなかなか起きないからこそ奇跡と言うはずなのだが、実際に起こってしまうとそれが必然であったと思えてしまう。ちょっと詩的すぎるかしら。

ネタ見せを終え、地下鉄で浅草駅まで行き、漫才協会に会費を払いに行った。ちょっとディスカウントされていたな。
おい!これを読んでる協会員、みんなの努力で会費0円を目指そうじゃないか。新ネタをたくさん作って自分らしさを見つけて、約110組全員が売れよう。そしてお客さんは連日満員御礼、大黒字で会費を0円にしよう!

今日面白いと思ったことは「プロポーズはファックだな!信じる道をいけ!」

ならたくん。みねぎしくん。これを読んで泣いてるんじゃないぞ。

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。