2023/8/14 西日暮里より愛をこめて

今日は11時に起きた。なんだかんだ、昨日は疲れていた。そりゃあそうだ。カンカン照りの中や、雨の中、ウーバーを一日中やっていたのだ。
帰宅してからお酒を飲んで、さらにワイドショーチェックなどで4時ころに眠った。11時はあまり遅いわけではない。ちょうど良い。

11時に起きてから、風呂に入ってカレーを食べて支度をして家を出た。13時からは西日暮里で、めろんぱん稲倉さんとネタ作り会である。
事務所のネタ見せ前とライブ前、たくさんネタ作り会をやっている気がする。今日もああでもないこうでもないとネタのことを話す。

すぐ近くの席も多分お笑いの方のようだった。しっかり盗み聞きしたわけではないが、「前半はこうして~」「後半で話題が開いていって~」という話をしていた。やはりM-1が近いということもあり、全国の喫茶店やファミレスにはお笑いの人があふれている。

そんなことは置いておいて、私はかき氷とドリンクバー、稲倉さんはフライドポテトとドリンクバーを注文した。
ドリンクバーを注文して、4時間くらい飲みまくった。その結果、おしっこがじゃんじゃん出た上になんだか気分が悪くなった。まあそれはいいや。
稲倉さんは現代のネタ作りスタイルであることは、めろんぱんファンの間では有名である。頭の中で考えて、スマホにメモを取って、それに追記したり削除したりして作成している。かつて、紙に書いて作ろうとすると文字を書かずに絵や図を書いてネタ台本を作ったという伝説がある。

私の作り方は紙のノートに事前にネタになりそうなニュースとボケをメモしておく。また、このテーマは使えそうだぞと言うのも殴り書きでも書いておく。その後、パソコンのWord的なアプリを開いて書きながら消しながらで作っていく。どの作り方が良いのだろうか。
私も芸人っぽさにあこがれを持っていた当初はノートに手書きで台本を書こうとした時期もある。しかし、私の悪い癖で文字を書こうとすると、できるだけ後から見てかっこよく見える字にしたいなあという雑念が入って来るうえに漢字はどうだったかなどが気になって脳内のものがスッと文字にできない感覚になる。そのため、今のスタイルになっている。
しかし、この今のスタイルで上手くいっていないということはやり方を変えて手書きに変えてもいいのかもしれない。さらにその一方で、今のやり方でまったくもって前進していないわけではないのだから悪くないのかもしれない。

こればっかりは本当に人それぞれであるからどうしようもない問題である。

しかし、いまひとつネタ台本の在り方を考えた時、いわゆるワープロの文字で提示された場合、ネタを作っていないほうはより、これ通りにやらなければというのが強まることは無いだろうか。
ワープロやワープロソフトが普及する前の漫才台本はおそらく手書きの紙を見ながらやることだろう。これは面倒である。
逆にその面倒さによって、ボケはボケだけを用意しておいて、ツッコミはボケに合わせて適切なツッコミをその場で考えてツッコむ。それを強制的に繰り返していくことで自然と、漫才コンビであればコンビの呼吸と言うのが身に着くのではないか。
これは新しい角度の漫才研究のテーマかもしれない。

今、私の頭の中ではある一組のコンビを想像しながら書いていたのだが、どのコンビのことを想像して書いていたのか、想像してみてほしい。別に正解しようがすまいが、何も得は無い。

「漫才台本の媒体が変化することが漫才に与える影響についての考察」

このテーマでいかがだろう。自由に研究していただいて構わない。その名債はぜひ、私という人間の名前も記載していただければ嬉しい。
では、どうぞ!

さてと、今日も稲倉さんとネタの内容について議論した。私の口から出るのは、あくまでも暫定的な私の中での面白いと思うことであって、稲倉さんの心持ちにマッチしているのかはわからない。しかし、なにか発想のきっかけになればと思う。
稲倉さんに伝えようとすることで、私の中でのネタの考え方はこうなのかとあらためて確認することができる。私にとってもプラス効果が期待できる。
しかし、どうだろう。私の方のネタは全然進まなかった。

稲倉さんがもし、今の一人で行う漫才以外のネタで大ブレイクすると恐らく私は専属作家としてメシを食っていく可能性が出てくる。
稲倉さんには早いところ売れてもらいたいものだ。

17時頃になり、今日のネタ作り会は終了することにした。17時以降になると、お店には食事をしに来るお客様もたくさん来るだろうから、これくらいに去るのが吉だと判断している。もちろん、かき氷とドリンクバーだけで4時間もいるのはそもそも迷惑な客ということはわかっている。
お目こぼししていただければ幸いだ。

18時前に帰宅して、カレーを鍋一杯に作った。久しぶりにカレーを作った。毎日カレーを食べるチャレンジについては継続しているが、これだけ暑いと腐るリスクと調理中の発汗量が命に影響を与える。自然とレトルトカレーばかりを毎日食べるようになっていた。
そろそろ自分で作ったカレーも食べたい気持ちが高まったので作った。

レトルトカレーも存外、学びがあるものでレトルトカレーも銘柄によって味の良し悪し(好みの問題だけど)や甘し、辛し、少しドミグラスを感じるタイプなど、千差万別なのだ。実家では、母が買ってきたレトルトカレーだったのでいつも同じ味(一番安いやつ)だった。一人暮らしをしてからはこれもまた、私の知りうる一番安いレトルトカレー(トップバリュか業務用スーパーのやつ)しか食べていなかった。
それがどうだろう、私も大人になりレトルトカレーの銘柄でチャレンジをすることの幸せを知ったのだ。カレーについて、真実の愛に気付いたような感覚だ。

はてさてと、ネタを書かなければいけない。もう一つも二つも踏ん張ろう。

今日面白いと思ったことは「自分に合った漫才ならば、そもそも台本はいらないという説もあるが、それはもう達人の漫才なのでいったん無視しておく」


こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。