広末涼子さんの不倫報道から見える、マスメディアの在り方。
女優 広末涼子さんの不倫が騒動になっている。個人的には、他人様の家庭の話なんだからどうでも良いんだけど、メディア的には数字が取れる美味しいネタなんだろう。文通をやっていた際の生々しい手紙が音読されたり広末さんが家事や育児をやってない話をしたりと、メディアは、女性が不倫をすると、”子育てせずに男に夢中になったアバズレ”にしたがる。男性の不倫とは大違いの扱い方だ。
ただ悲しいことに、マスメディアは昔からそんなもんだ。歴史上マスメディアというものが1番最初に活用されたのは、近世ヨーロッパで起きた三十年戦争の際のプロパガンダだ。
三十年戦争(1618年-1648年)とは、ヨーロッパにおける最も長く、複雑で破壊的な紛争の一つだ。この戦争は主に現在のドイツ地域で発生したが、ヨーロッパの他の地域にも波及した。
この戦争は宗教、領土、権力闘争の複合的な要因によって引き起こされたが、主に原因はカトリックとプロテスタントの宗教間の対立である。
そして当時のヨーロッパでは、活版印刷技術が誕生していたので、プロテスタント側は、カトリックを悪魔の人種とし、プロテスタントを神に守られた神聖な人種である、といった印象操作の記事を作成し街中に配った。
案の定プロテスタントの住民は、カトリックを軽蔑する様になり、このような人々のマインドが戦争を長期化した原因の一つとされている。
結局、集団行動を主としてきた人間は、本能的に、ある人物を迫害するに足るネタが大好きだ。己の集団の結束力を強固にするためだ。
ただし現代社会においては、マスメディアの報道の仕方をもう少し考える必要があると思う。一度、魔女認定されると社会から抹殺されるからだ。
昨日、夫のキャンドル・ジュンさんの記者会見があったが、あの彼の言葉は印象操作される側に属する被害者の声である。あそこまで1つの家庭を追い込む必要はあるだろうか?
あと、メディアスクラムを回避して、個人戦に持ち込むあの記者会見スタイル、イノベーションだなあ。キャンドル式は今後も増えそう。
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