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先週の重賞回顧≪富士S&菊花賞≫

簡単な回顧と反省。

富士Sの回顧

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©JRA ※JRAホームページのスクリーンショット

3歳馬のソングラインが優勝し、3着と4着にも3歳馬が入ったことで、3歳世代の活躍が目立ったレース。セントライト記念で不発だったタイムトゥヘヴンが3着に入ったのも大きいと思うし、菊花賞の考察でも書きますが、セントライト記念組が今後の注目レースとなりそう。

ブログの追い切り考察上位馬の成績。

・ロータスランド(10着)
・バスラットレオン(12着)
・ダノンザキッド(4着)
・タイムトゥヘヴン(3着)

完敗でした。タイムトゥヘヴンを拾えたのは考察的には間違ってなかったと思うものの、これは言い訳ができない敗戦。秋華賞では4頭ピックして3頭が馬券内に入る考察を出していたので、勢いづけてと思っていたのに自分でもガッカリ。

ハロンタイム
12.0 - 11.2 - 12.1 - 11.7 - 11.7 - 11.3 - 11.5 - 11.7(35.3-34.5 Mペース)

800M過ぎてからは11秒ラップを刻むレースで、さすがに先行勢には厳しいレースとなった。ロンスパ戦というには距離的言い難いものの、それだけ長い脚を使う馬が活躍した印象。スローと見立てる人もいるけれど、スローならばここまで前を走った馬が大きく崩れることはないと思うので、スローと結論付けるのが早計な気がする。

ただ、スローで馬群が固まってしまったがために、決め手を持つタイプが上位を独占したと考えることもできる。異様なレースだったとも言える。

1着のソングラインは上がり33.9秒。8番手を進んでのレースでしたが、これ以上に時計が速くなるようであれば対応は難しい気がする。恐らく、この馬のペース的には今回の富士Sが足切りラインになりそう。キズナ産駒の牝馬はキレの方が優秀なので、スタミナが求められる展開となれば大敗も視野に。

同タイム2着のサトノウィザードは、展開の利が大きいと思う。4コーナーで最後方から追い込んで33.3秒の脚を使えている点は立派。ただ、今後も展開が味方してくれないと厳しい競馬。

3着タイムトゥヘヴンは、やはりデキが良かったと感じるだけに、ここは3着以上の活躍を見せてほしかった。それでも15番手から追い込んで3着ならば立派では。脚質に幅が出たと考えるか、それともスタートが下手になったと考えるのかは人それぞれでしょうが、後者ならば今後厄介となりそう。

今後の注目馬とすれば、巻き返しを狙いたいロータスランド。今回は間違いなくデキは良かったはずで、展開に泣かされた印象。自分のペースで走ることができれば上位浮上は可能。今回は遅れを取った馬達が、前半のペースが落ち着ているとみるやポジションを上げてきたことで、それで前が押し出されるような形になり息を入れる場所でそれができなかった。まだまだ見限るには早い。

菊花賞の回顧

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©JRA ※JRAホームページのスクリーンショット

優勝したのはタイトルホルダー。前走後は逃げを意識してというところで、決め打ちした逃げ。5馬身差の菊花賞馬は名馬の予感ということで、今後も楽しみになった。

ブログの追い切り考察上位馬の成績。

・オーソクレース(2着)
・ヴィクティファルス(10着)
・ヴェローチェオロ(6着)
・アリーヴォ(7着)

オーソクレースが2着に入ったものの、残り3頭は掲示板にも乗れなかった。完敗。特にヴィクティファルスは血統面でも劣らないと思っていただけに、この負け方はきつかった。

ハロンタイム
12.5 - 11.1 - 11.5 - 12.1 - 12.8 - 12.6 - 12.8 - 14.3 - 13.1 - 12.6 - 12.4 - 11.7 - 11.5 - 11.4 - 12.2(60.0-65.4-59.2 ペースS)

分割ラップを観ても分かる通り、途中の1000Mのペースが異様に遅い。スタートからの1000M通過までが60秒と、菊花賞を考えるとそこまで遅い時計ではないものの、タイトルホルダーが逃げ切れた要因としては、1000M~2000Mで息を十分に入れることができたのが大きいのと、最後に引き付けるまで我慢して追い出せたのが大きいと思う。

正直、運も味方したと思う部分も大きい。
脚質逃げというのはそもそもそういうものだと思う人も多いかもしれないけれど、今回は運も実力のうちを感じる。

1着のタイトルホルダーは、前走のセントライト記念で13着。この結果から、菊花賞では中途半端な競馬でなく、逃げを決め打ちしたというのだから横山武史騎手のセンスが光る。そして、同様に逃げて結果を残したのだから本物。

ただ、3番手以下に蓋をしていたのは兄の横山和生騎手のモンテディオでしたので、横山家の連携勝ちとみることもできるのが興味深い。

今週の重賞で活躍を見せた馬、富士S3着のタイムトゥヘヴンも菊花賞1着のタイトルホルダーも、セントライト記念の下から数えて1着2着と、前哨戦では全く奮わなかった。この結果から切ったという人も多いのではないかと思う。
逆に考えると、セントライト記念は追い込んだアサマノイタズラが勝って、2着のソーヴァリアントは早めに動いての2着ということを考えると、やや極端なレースだったので、適性が大事になったと考えることもできる。

それだけに、しっかりとセントライト記念を分析できていた人間には、今週の重賞は簡単に獲れたのかもしれない。

僕には無理だと思ったww

話はタイトルホルダーまで戻すと、やはり横山武史騎手の作ったペースにみんなが惑わされたというのも大きいし、競り掛ける馬がいなかったのも大きい。変則二冠を達成できた要因の1つに、やはり運も味方したと思う。もちろん、タイトルホルダーの能力が高いというのも十分に考えなくてはいけないけれど、タイトルホルダーの能力以上に横山武史騎手の好騎乗が目立った。

2着のオーソクレースは、ルメールマジックと言ってしまえば良さそう。大外からどういう競馬を見せるのかと思ったけれど、最後まで外を突いて走っている点を考えると、5馬身差あるとは言え、オーソクレースもなかなかに強い競馬を見せたと思う。

結局、全員が動きたいタイミングで動けなかった中で、それでも最後に2着にもってきたのは、オーソクレースのデキの良さもあったと思う。見立てが間違いじゃなければ、今回のメンバーの中で追い切りの動きは抜群だった。そこは自信を持って言い切りたい。

3着のデヴァインラヴはどうでしょう。牝馬は長距離は走らないという昔からの語り口になっていたものを、今年は天皇賞春でも3着にカレンブーケドールが入っていまたし、今回の菊花賞でも牝馬が走った。年々、牝馬のスタミナという部分で大きく成長を遂げている気がする。


お薦め馬4頭中1頭しか走らなかったものの、追い切り考察をする中で自身を持ってステラヴェローチェを切ったのは良かったと思うと自画自賛。

デキが良くないなかで頑張ったと思います。この後、今回のダメージが残らなければ
【菊花賞】春2冠3着のステラヴェローチェは4着 吉田隼「デキが良くないなかで頑張った」

やはり遅れたのはデキが良くなかったということだと思う。見立てというか、そこをブログを通じて知ってもらえたのであれば嬉しいし、参考になったという方が一人でもいれば。


直行組は走らない、牝馬の長距離には厳しいといった格言は、もう今では通用しないのではないでしょうか。頭を切り替えていく必要がある。

それと、最近では、ルメール騎手と福永騎手を買えばなんとかなるという流れが加速。そして、今回も思いましたが、長距離では、ルメール騎手と福永騎手、そして馬券内には入らなかったけれど、ディープモンスターで5着に入った武豊騎手、この3騎手の方は、無条件で買うべきだなとも思った。ディープモンスターで5着は、春の結果から考えると成長したというよりも、武豊騎手が見せたものだと考えた方がいい。

今週の追い切り考察はボロボロでしたが、天皇賞春が行われる今週の競馬は頑張って当てたい。今週もまたよろしくお願いいたします。

ありがとうございます。サポート費用のほとんどは深夜に飲むコーヒー代になります。これからも真心込めて執筆させていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。