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読書メモ:#4 5Gの衝撃

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あくまで自分用の読書メモです。
なので実際の内容との相違や筆者の方との認識違いもあります。
ネタバレ含むので注意。

●市場

2025年までに中国アメリカ日本韓国の4カ国だけで世界の5Gサービス利用全体の半分以上を占めることが予想される
ヨーロッパは一般Userの普及ペースは遅いが、工場などの自動化、いわゆる第四次産業における5G導入はほかの地域より早く普及する見込み

●4Gとの違い
4G→1平方キロメートルあたりの同時接続数が最低2000〜1万台。
5G→1平方キロメートルあたりの同時接続数が100万台。→ 4Gの500倍。
つまりスタジアムなど混雑しているところでは速度が低下していたが、今後スポーツなどの人が密集する場所でも利用が可能となるため
コンテンツが充実し新たな楽しみ方が出てくる。つまりビジネスが盛んになる可能性が高い。

●5Gでできること
5Gのキラーアプリはゲーム。大容量かつ遅延がなくなるため。
2019年googleが参入。STADIA。→次の10億人(next billon)と呼ばれる新たなターゲットに向けて市場を創出しようとしている。
全世界のゲームユーザーは20億以上。彼らのプレイをyoutubeで配信しており、その配信を数億人が見ている。
→ 見ているUserがyoutubeのボタンをタップするだけでゲーム開始できる→ゲームをやらない人でも簡単にゲームに引き込むでことができる。


5Gの通信環境を企業や自治体が自営網として構築することを「ローカル5G」や「プライベート5G」と呼ぶ。
工場で自社のローカル5Gを構築することで、今まで有線でしかロボットを動かすことができなかったが、無線で動かすことができるようになる。
つまり、5Gという統一規格でネットワークされることでロボットに依頼する業務を飛躍的に増え、ネットで外部とも連携できるようになるため業務が飛躍的に効率的になる。


4Gを利用したVRやARの失敗の理由。
通信環境が軟弱のためタイムラグや動きのズレなどにより気持ち悪さが先行してしまった。
人間が目の前に起こっていることをリアルに感じるには、五感の感覚を総動員して感じる必要があるがそれを解決することができなかった。
google glassでは、使っている人を見ている人が奇妙に感じてしまっていた。
つまり五感と合わせてUserの体験全体を考慮しないと普及しない。

手術などを遠隔で行うこともできすでに一部テストが行われ、成功事例も出ている。
新興国など医療が不十分の地域に医師を派遣することなく手術ができるようになるかもしれない。
課題
手術が失敗したら、手術が終了したあとに病状が悪化したら、手術の途中で通信遅延が起きたら。
誰がどう責任を負うのかが明確にすることができない。(病院?医師?通信メーカー?ロボット製造メーカー?)


●ハイテク覇権をめぐるアメリカと中国の対立(ハイテク戦争)
ハイテク戦争に負ける=世界経済の中心が中国になる。
背景
中国が国主体となって5G化を進めている。社会主義のため強引に実現可能。
ファーウェイなどハードの部分でも主権を取ろうとしている。
もともとアメリカは精密分野に強くないため、台湾などに依頼している。
その企業を中国が買収しようとしている。→軍の気密情報が漏洩する可能性も。

構図
ハーウェイがプライバシー情報や機密情報を抜き取っているとイチャモンをつけて国内から排除しようとしている。(ファーウェイ役員逮捕など)
上記を理由に他の国(主にヨーロッパ)に圧力をかけてファーウェイ商品を使わないように働きかけている。
ヨーロッパはファーウェイ製品が安いから使いたいが、漏洩リスクと圧力によって判断しかねている。


インド。人口が多く、IT分野で力をつけて来ているため。
アメリカはインドにも圧力をかけている。
一方でインドはまだ裕福な人だけではないため、安いファーウェイ製品を使っている人が多い。
インドはIT分野で中国とライバルのため本当は使いたくない。


●セキュリティ問題
中国
スマホ契約時に顔をスキャンされて登録する必要がある。
→国は本人確認の為と言っているが、実際は人物データベースを作成し日常生活の監視(防犯カメラなど)に利用されることが見込まれる。
→政治の安定を引き換えに金儲けの自由を保証されているため、国民の反発は少ない。

アメリカ
アマゾンで2016年にレコグニションという顔認証機能を提供開始。
→警察などの行政に営業し、フロリダとオレゴンの警察が導入し、grassをかけるだけで犯人照合など自動で実施。
→顔認証の利用における懸念を市民団体が警鐘している。
迷子を探すなどにも使える
FBは顔認証技術の開発、導入に力を入れている。
なぜならFBの普及率が高く、市民の生活に近いため金儲けに利用しやすい。
→来店した瞬間に顔認証を行い、FBのデータベースと照合してスコアを提示。スコアによって接客や値段、買える商品を変えるサービスを提供することができる。
→一方でUserはデータの利用方法をキチンと理解した上規約に同意しているのか疑問の声が上がっている。

今まで個人に関する情報のみ意識していれば良いが5Gによって工場や病院、役所や軍事施設、インフラなど様々なものとつながるため
セキュリティ= 情報 だったものがセキュリティ = 人の命や社会全体 を意味するようになる。


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