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絵本制作中のあれこれ。息子からの助言。



今年の初詣のこと。

去年1年、私はなんやかやと頭を悩ませていた。

親のこと、子供のこと、友達のこと、健康のこと。

あっという間に1年がすぎ、ばけつちゃん活動も少し停滞していた。

秋にコンテストにひとつ応募し、かすりもせずに終わった。

そんな1年を過ごして、2023年、新しい年がはじまった。

初詣。

家族みんなで大きな神社の長い石段をのぼり、

お賽銭箱にいくらか入れて、手を合わせた。

「子供たちが健康でいられますように。」

「家族みんなが健康でいられますように。」

「子供のこれがどうで、モニャモニャモニャモニャ。」

「私のこれがどうで、モニャモニャモニャモニャ。」

「あと、戦争が早く終わりますように。」

「世界が平和になりますように。」

「それと、○○(友達)が、元気になりますように。」

たくさんの参拝者。賽銭箱の正面に、長いことはいられない。

私は、右へ右へとずれながら、手を合わせて、心の中でお願いをした。

振り向くと、一緒に来ていた夫と息子二人はいなかった。

そりゃ、いないわな。

すこし歩いていると、夫と子供たちがいた。

「なっがっ」と呆れ顔の子供たち。

子供の顔を見た途端、思い出した!!

「ああーーーー!お母さん、ばけつちゃんのことお願いするの忘れてた!!

ええーもっかい戻ろっかな。」と、真剣に言った。

すると、私の前を歩いていた次男が、一瞬立ちどまり、横目でちらり。

「それは、神様にお願いすることじゃなくて、自分で努力することやろ。」と。

「た、た、たしかに!!」

「そ、そ、そやなっ。ばけつちゃんは、自分で努力することやなっ。」

ふう、一丁前になったな、次男。ふう、ふう。

私は、お賽銭箱のところには戻らず、早く家に

帰りたそうなみんなの後を、ちょこちょこと

小走りでついていった。

(前を向いて歩き出した、かしら。へへ。)

ここ何年か、毎年初詣では「ばけつちゃんが絵本になりますように。」

とお願いしていた。だから、色々心配事があったにしても、

すっかり頭から抜け落ちていたことが、すごくショックだっだ。

でも、良いこと聞けたな。

たしかに、これは、自分で努力することやな!

と、まあ、こんなことがありました。

「ばけつちゃんのおにたいじ」では、最後の一文に、

「へいわな いちねんに していこうね」があります。

「へいわな いちねんに なりますように」

と、どちらにしようか、長い間、考えていました。

この、息子の助言。

『神様にお願いするんじゃなくて、自分で努力することやろ。』

「ばけつちゃんのおにたいじ」

鬼は悪いと決めつけて、豆を鬼に向けて投げつけるばけつちゃんたち。

鬼は最後、ばけつちゃんたちを怒ることなく、

ばけつちゃんたちの幸せを願って消えていく。

大きな世界の平和ではなく、家族、友達、教室

の中など、一番身近な小さな世界の平和であれ

ば、神様に祈るのではなく、もっともっと自発

的に、もっともっと積極的に、

みんなが努力して、作っていければいいなあと思い

「へいわな いちねんに していこうね」にしました。

このページのはじめに「ばけつちゃんのおにたいじ」の絵本を載せています。

良かったら、読んでいただけると嬉しいです。

↓こちらは、自己紹介です。 







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