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甘酒をもっと身近に! 「甘酒」の種類と効能を紹介

皆さんこんにちは。
本日は、近年「健康に良い」という理由でプチブームになっている「甘酒」について、その種類と効能を分かり易く具体的に紹介していきたいと思います。

私は自身のパン作りにも「自家製甘酒」を使用していますので、その辺も踏まえて理解を深めて頂ければと思います。

1.甘酒の種類:「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」

一般に「甘酒」と呼ばれているものは2種類存在していて、

・「酒粕」をお湯で溶いて「砂糖」を加えたもの=「酒粕甘酒」
・「米(ご飯)」に「麹菌」を加えて作るもの=「米麹甘酒」

となります。

基本的にはどちらも栄養価が高いのですが「酒粕甘酒」はアルコール成分が残っていることがあるので注意が必要です。

そして、特に「米麹甘酒」については、含まれている栄養成分が「点滴」とほぼ同じことから「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が優れています。

実はこの「米麹甘酒」が、江戸時代に「夏バテ防止の飲み物」として庶民に親しまれていたことから「甘酒」は「夏の季語」になっています。


2.「米麹甘酒」の効果・効能

・疲労回復効果
米麹甘酒にはビタミンB1や必須アミノ酸が豊富に含まれていて、これらは疲労回復効果が期待できます。

・免疫力アップ
麹には数多くの「酵素」が含まれていて、これらによって免疫力の向上や様々な病気の予防効果が期待できるといわれています。

又、麹菌*が善玉菌のえさになることで免疫活動が活性化することも免疫力の向上に一役買います。

*麹菌は甘酒を作る「糖化」という過程で死滅します。
この「麹菌の死菌」が善玉菌のえさになります。

・便秘の予防、腸内環境の改善
米麹甘酒には食物繊維やオリゴ糖もバランスよく含まれていて、悪玉菌を減少させ、善玉菌を増やして腸内環境を整える働きがあります。

・美容効果、老化防止
米麹甘酒はビタミンB群が豊富に含まれているため、血行と代謝を促進させる効果もあります。
又、麹の酵素には抗酸化作用があり、老化防止にもつながります。


3.「甘酒食パン」への思い・・・日々の食事に「米麹甘酒」を取り入れる

甘酒食ぱん&バタール

最後に、私はパン職人なので、自身が作る「甘酒食パン」についての話をさせて頂きます。

パン屋が米麹甘酒を自家製してパン作りに取り入れた理由。
それは純粋に「身体に良いから」です。

現代の日本人はパンの消費が米の消費を上回っていて、特に「食パン」は「日本人の食事」には欠かせない物となっています。

この身近な「食パン」から、「甘酒」について知ってもらうきっかけを作り、日々の健康についても考えるもらえるきっかけを作れたら、作り手にとっても消費者(お客様)にとっても、良い事と言えるんじゃないか。

そんな思いを込めながら、「甘酒食パン」を作っています。

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