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普段着の京都(7)

「京都」の範囲はどこまでか、というのは、古くから論争の的だ。
山科は京都か?
伏見は京都か?
嵐山は京都か?…
この話は、京都人を自認している人にはしないほうが安全だ。
逆鱗に触れる可能性がある。

意外と知られていないが、京都市はかなり広い。
左京区や右京区は、北の方向に思いの外に広がっている。

なにしろ峠を越えてもまだ京都市なのだ。
違和感を抱く方があっても不思議ではない。

周山街道を走り、三尾を越え、峠を越えて進むと、「京北」と呼ばれる地域に入る。近年はトンネルも完成し、走りやすくなった。トンネルを抜けた先も、まだ右京区だ。

週末、京北へ名残の桜を探しに出かけた。
ピンクの枝垂れ桜や、赤みを帯びた葉と花が同時に出る山桜、さらに名前を知らない桜たちが咲いていた。桜はソメイヨシノだけじゃないと改めて感じる。

小ぶりで白くてなんとも清楚な桜 名前がわからなかった

ここまで来たら、寄ってみたいカフェがある。
noteでspinozamotorsさんが紹介していたこちらのカフェ。

何もないところに、ポツンと現れるログハウス。季節がよくなり、バイクで訪れる人も多いようだ。
店内は、ゆったりとした時間が流れている。スマホの電波は届かない。電波から解放された時間を楽しむか、店が準備しているWi-Fiに繋いでください、という趣旨のお知らせが壁にあった。せっかくなので、デジタルデトックスの時間を楽しむことにした。
コーヒーは、オーダーを聞いてから豆を挽いて淹れてくれる。丁寧に淹れられたコーヒーを新緑を見ながらいただく。こういう時間の過ごし方は大事にしたい。
いいお店を教えてくださったspinozamotorsさんに感謝しながら、ゆっくり過ごした。
また違う季節にも訪れてみたい。


店の前のコブシも満開


これは計算なのか、自然なのか…



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