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【日記】原爆ドームへの寄付について

今朝、胸を打たれるニュースがありました。
愛知県在住の男性が、原爆ドーム保存のために1億円寄付された、とのことです。

ほとんどの方達がこの行動に賛辞を送っていますが、「人のためなら他に寄付した方が〜」というコメントも一部見られます。そもそもこの方の貯金から寄付されてるので、使い道にどうこう言う資格は誰にもないのですが、原爆ドームの保存に意味がない、という意見があるのは悲しいです。

原爆を経験し、当時を語ってくれる人達はどんどん減っています。

私の祖母も被爆者でしたが、3年前に亡くなりました。祖母は当時中学生で、山口から広島の学校に通っていました。あの時間、偶然建物の下にいて、光を逃れ生き残った中学生の少女。もちろん電車なんて動かないので、靴が擦り切れている状態で歩いて家まで帰ったそうです。自身は生き残りましたが、学友は失いました。

当時中学生だった私の祖母が3年前に亡くなった、ということは、もう当時子供だった人達しか、あの悲惨な状況を知る者はいないんじゃないかと感じます。いつの日か、原爆を知る者が "原爆ドーム" だけになるかもしれません。

原爆ドームはその姿だけで、原爆の衝撃と悲惨さを後世に伝えてくれます。今回寄付された方は、ウクライナ報道に触れ、平和を訴える象徴として原爆ドームが浮かび、寄付という行動に移したそうです。先日、某掲示板でカープファンに対する蔑称が原爆を揶揄していることがニュースになっており、日本人でさえ原爆に対する感覚がわからなくなっています。この方が寄付してくれた1億円が原爆ドームの骨となり、微力であろうとも核の恐ろしさを後世に伝えていくことが、寄付された方の望む平和に繋がっていくと私は信じています。

あらためて、寄付された平林さんに心から賛辞を送らせていただきます。


いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます。