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【感想】ばってん少女隊 Special VR Live 2022のネタバレなし感想【VR】

タイトルにもありますが、本noteには、ばってん少女隊 Special VR Live 2022(ばっしょーVR)のネタバレは含まれておりませんので、安心してお読みください。


【前置き】 VR Live 2021の衝撃

1年前、私は衝撃のVR作品に出会いました。それは、
ばってん少女隊 VR Special Live 2021』という作品で、VRライブのパイオニアにもなり得る作品だと感じました。詳しい感想は↓のnoteに書いています。

このnoteにも書きましたが、この作品はアイドルライブ、いや、ライブのVR作品として突出したクオリティでした。ステージの上に立ってアイドルと同じ視点の高さでライブを見ているかのようなあの感覚は、現実では味わうことができません。VRが叶えた人の夢の1つなんだと思います。

しかし、このnoteでは誠に失礼ながら欠点も書きました。それは映像の画質とフレームレートです。特にフレームレートは、歌って踊るアイドルの一挙手一投足を見るには物足りないと感じました。これに関しては、VRの撮影機材の高さを考えるとしょうがないのかなと思いますが。

そして、1年後。


2022年11月1日、アイドルグループ ばってん少女隊が1年ぶりにVR作品をリリースしました。タイトルは、
ばってん少女隊 VR Special Live 2022』。
完全な続編です。

↑のリリース記事にありますように、画質は8K、フレームレートは60Pです。昨年リリースした作品の唯一の欠点を、なくしてしまいました。


【感想1】 8K映像の鮮明さ

まず私の視聴環境は、『Oculus Go』というヘッドマウントディスプレイ(HMD)でDMMアプリから見ました。このHMDは既にサポートが終了している旧タイプのもので、4Kまでは対応していますが8Kの魅力をフルに表現できるほどの性能はありません。それでも、この作品の高画質っぷりは十二分に伝わってきます。

特に高画質っぷりを感じるのは 衣装 です。今作は場面の転換と共に衣装を変えることが多く、計4パターンのライブ衣装を楽しめることができます。
ばってん少女隊の衣装の参考資料はこちら↓

衣装はアイドルをアイドルたらしめる要素の1つであり、現実のライブに行った際もその造形の美しさに見入ってしまうのですが、8Kの本作品では衣装をまじまじと眺めることができます。不審者扱いされることもなく。

そして、肝心のアイドル自身ももちろん高画質で、近いです。前作は基本的に、(ほぼ) 6人全員が映るライブシーンのみで構成されていましたが、今作はメンバー一人だけが画面内にいるシーンも用意されています。つまり、二人きりです。ファンであればあるほど、この距離感がおこがましく感じることでしょう。

余談ですが、10年以上前、最先端技術を医療に応用するお医者さんの講演会を見に行った際、そのお医者さんが
8K 映像は、3Dテレビじゃなくても立体的に見える
とおっしゃっていたのを覚えています。いわば、それだけ映像が明確であること。当時はそんな映像を想像できませんでしたが、ばっしょーVRに出会うことによって理解できました。これは立体で、現実以上にクリアです。


【感想2】60P映像の繊細さ

フレームレートの向上により、この作品はアイドルのライブ映像作品として頂点に立ったと思います。アイドルをアイドルたらしめるもう一つの要素は、歌って踊る、という点だと思っています。アイドルの振り付けは歌詞に合わせた動きも特徴的で、見てても楽しいし、真似しても楽しい。60Pというフレームレートは、その楽しさを味わうために必要不可欠な要素でした。

感想1で書きましたが、8K 映像はあまりにも鮮明なので、メンバーの指先の動き一つ一つまでよく見えます。ライブでは推しの顔ばかり見ているので気が付きにくいのですが、アイドルの振り付けは手の動きまで繊細に決められています。それがこのVR映像では本当によく見えます。手が一番よく動いているので、私は60Pのなめらかさを楽しむためにわざと手を見てしまいます。

あとは足元に着目して見るのも、本作品の楽しみ方だと思います。歌っているときのステップも可愛らしいですし、フォーメーション移動するときの足の動きも60Pによって滑らかになっており、見惚れてしまいます。現地でアイドルライブを見た時と同じくらい、振り付けの繊細さを楽しむことを、この高フレームレートが可能にしました。


【感想3】いいとこ取りのVRライブ 

VRライブは、Blue-rayに収録されているスイッチングされたライブ映像と、Youtubeに時々アップされるDance Practice動画の、いいとこ取りだと思います。スイッチング映像は歌っているメンバーをクローズアップして映してくれるので、表情や動きがくっきり見えます。

一方、Dance動画は固定カメラなので一人一人の映りは小さいですが、歌っていないときのメンバーの表情や動きだったりを見ることができるので、見るたびに新しい発見ができます。

VRライブは、スイッチング映像のメンバーを明確に魅せる魅力と、Dance動画の細かい動きを楽しめる魅力の両方を持ち合わせていると思います。つまり、スイッチング映像とDance動画を足して2で割らないのがVRライブです。この魅力は前作からありましたが、撮影技術の進化によってさらなる強みとなりました。

見るたびに新しい発見を鮮明に見せてくれるこの作品、値段はブルーレイ等と比較すると正直高いですが、何回も繰り返し見ることを考えれば安く感じると思います。


おわりに

以上が、『ばってん少女隊 VR Special Live 2022』の感想となります。ネタバレなしなので、主にライブ映像としての魅力について書きました。

まだ購入していない人が参考にするために見ていただいた場合も嬉しいですし、もし既に購入した人が読んで少しでも共有していただけたら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

(最後に少しだけ、もし開発に携わった方が読んでらしたら要望を…。
もし、NGシーンやメイキングなど、本編に入り切らなかった映像部分がありましたら、お金を出すので配信してください。2023まで新作を待てないので…。)





いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます。