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フリースクールという名へのディレンマ

岩手はまだまだ寒く、春はまだかなぁとこぼしたくもなるのですが、時々はっとするほど美しい冬景色に出会うことがあります。今朝もそんな朝でした。

森の寺小屋の行先

お陰さまで多額ではないが少額でもない助成金の交付に預かり、細々ではあるけれど活動は地に足がついてきた。今年はそろそろ少し声を張って「寺小屋においでよ!」と、言うことにしようと思っている。

コロナのためもあり、活動の内容上あまり大っぴらに告知&集客してるわけではないけれど、ネットの投稿を見つけて訪ねてくる子(と親)も、やはりいる。

さて、この活動をなんて呼ぶかについて、ささやかに悩んでいる。

スクールは嫌だ...

不登校児の居場所活動にはいくつかの代表的な呼び方がある。フリースクール、フリースペース、ホームスクーリング...。(3つしか思いつかないw)

今流行の「シェア」または共同の、を意味する「コ〜」で造語を考えてみれば、シェアスクール、シェアスペース、シェアホーム(?)、コ・スクーリング、コ・コミュニティ(なんじゃそりゃ)...。とにかく、どれもピンとこない。

ウチの娘たち(12)にお伺いを立ててみると、「〜スクール、は嫌だ。だって学校が好きじゃない子達なのにww」と言われ妙に納得。でも...

学校の悲喜交々

とはいえ、「学校」というものにまつわる良き響きも無くはない。友達と遊ぶこと、遠足のワクワクや給食の楽しみ...。

子どもたちにとって「学校」とは、100%ネガティブな存在ではないはずで、むしろ幼稚園保育園のころは「小学校」というものには眩しい憧れがあったんじゃないだろうか。

"検索"の時代に

そして不登校で困っている子どもたちや親にとって、「検索に引っかかる」呼称というのがとても大事だ。

僕らが不登校を始めた(?)ころ、検索に引っかかる情報があまりに少ないことに困り果てたものだった。

これについては社会福祉協議会と連携してグーグルマップ上に不登校支援、居場所活動、不登校児を受け入れる学習塾など、一目瞭然のグループを作ろうと思っている。

スクールの語源

スクール、という言葉はの語源は古代ギリシャ語の"スコーレ"で、元々は"余暇"を意味する言葉だったそう(!)。

スコレーは、たんなる余暇ではなく、精神活動や自己充実にあてることのできる積極的な意味をもった時間、また、個人が自由または主体的に使うことをゆるされた時間のことである。
〜ウィキペディア〜

僕達が最近ご縁が深くなっているデンマークのフォルケホイスコーレも、こんなイメージの教育の場だ。
フリースクール、と名乗るのが一番わかりやすく、検索しやすいはず。でも肝心の子どもたちがそれをきらうのであれば本末転倒。

となるとやはり、「フリースコーレ」かな...。

当時の閑暇(ギリシャ語でスコレー “schole")が意味したものは、単に「暇な時間」ということではないようです。どんな時間かと言うと、"学問や芸術に専念し、幸福を実現するための自由で満ち足りた時間” なるほど。なるほど。
〜タンキュークエストHPより〜

お世話になってるタンキュークエスト社さま↑↑↑

もう少し、悩んでみます。

皆さんなら、なんと呼称しますか?


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