サウナは楽しい

23歳の僕は、サウナにはまっている。
心から楽しいと思える数少ないことの一つだ。サウナーになってから、もう少しで1年になる。この1年で20箇所ほど、巡った。スパのおしゃれなサウナも良いが、町の人に愛される銭湯のサウナもいい。
サウナは無駄な思考が浄化される。感覚の世界だからだ、暑い、冷たい、涼しいの繰り返し。それで極楽浄土の世界に逝ける。合法的なドラッグとはうまく言ったものだ。欲の字は違うが、「入浴」は三大欲求に入り込むではないのかと思っている。

近頃、純粋に楽しむことが減った。楽しいことをしているはずなのに、つまらない。満足感を味わうことがなくなっていた。サウナは、それを感じさせてくれる。ここのスパは、靴の鍵を預けるタイプか?料金は先払いか?ロッカーの形は?シャンプーの種類は?サウナの形は?水風呂の温度は?イスは?こんなことを本気で考えている。

小さい時の、遠足のように興奮している。僕にとってサウナとは最高の遊び場なのだ。汗だくの全裸のおじさんとする会話は、裏がなく話しやすいから、純粋な気持ちになれる。嫌なことがあっても、汗と一緒に流すことができる。考え事があっても、整理できる。まさに夢の国だ。
友人と行くと、サウナが気持ちよくて、笑いが止まらなくなる 。純粋に楽しさを感じている学生の頃のように笑ってしまう。他の人から、見たら変態だろう。裸でニヤニヤしているのだから。だけど、どうか見守ってほしい。それが、僕の整い方で、最高に楽しい瞬間だから。

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