自分にしかできない仕事 VS 誰にでもできる仕事
社会人生活をしていると様々な矛盾と対峙していくことになります。
それは、売上と顧客満足の関係だったり、上司の理不尽な要求だったりします。今回の考えてみたテーマは「仕事の向かい方」についてです。
自分にしかできない仕事=個別最適
個人としては、自分にしかできない仕事をやりたいと考えるのは当然な流れです。そこに自分の存在意義を感じるし、生き残るための戦略でもあるからです。これは個別最適の考えだといえます。
実際に実績を出しているハイパフォーマーは独自のコミュニケーションやノウハウを持っているので、後任に仕事を引き継いだらパフォーマンスが落ちてしまったという現象はよくあります。
誰にでもできる仕事=全体最適
一方で規模の大きな会社は真逆の考えをします。一人のハイパフォーマーがいる組織よりも全社員が同品質のサービスを提供することの方が利益になるからです。これは全体最適の考えですね。
同品質のサービスを提供するというのは私たちが想像するよりも重要なことです。それは「ブランド」を作っているからなんですね。
ではタクシーを例にみていきましょう。
個別最適でいうと、個人タクシーや地元のタクシー会社ですね。特に個人タクシーは自由度が高いのでお客さんに満足してもらおうと独自でサービスを考えます。社内に自由に食べれる飴玉を置いたり、音楽をかけたり、会話で楽しませたりと乗客の満足度を上げる施策を実行するでしょう。満足頂いたお客さんは顧客になり、今後の売上の向上につながります。
全体最適では日本交通のタクシーが良い例です。日本交通のタクシーはどれに乗っても接客応対は良いしや安全運転です。社員教育を徹底しているため、どのタクシーに乗っても同じ品質のサービスを提供できるのです。これは日本交通なら安心だというブランドになっています。だから日本交通ではどんなによいサービスだったとしても、ドライバーに独自のサービスをさせません。同品質のサービスが提供できなくなるからです。
このように双方にメリットとデメリットがあるのが分かりますね。どちらが正解ではなくそれぞれの生き方や価値観によって変わってきます。だから自分で自由に決めて良いのですが、選択が難しい方に向き不向きのアドバイスをして終わります。
自分にしかできない仕事派(個別最適)に向いている人
・将来独立したい、フリーランスを目指している
・個性を大事にしている
・上昇志向が強い
・稼ぎたい人
・リーダータイプ
誰にでもできる仕事派(全体最適)に向いている人
・安定を大事にしている人
・効率を重視している
・チームワークを大切にしたい
・勝ち馬に乗りたい
・保守派
こんな感じかなーと思います。現場からは以上です。
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