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昨日、スノーシューで藻琴山を登山してきました。

4日ほど前に「スノーシューで藻琴山登りませんか!?」と連絡いただきました。いぜんつぶやいた道東やってみたいランキング2位という事もあり、「やりたいです!」と即レス、今回実現しました。

藻琴山は美幌町、小清水町、弟子屈町、大空町にまたがる1000mの山です。

我が家の庭からも見えます。「東北海道のマッキンリー(と私が勝手に呼んでいる)」斜里岳と比べると、のぺーっとしており、印象に残らない山だなあと感じていました。でも、今回登ってみてその印象は大きく変わりました。「viva藻琴山!」と叫びたくなるほど好きになったので、その事について書こうと思います。

1,ずっと絶景

小清水ハイランド手前に車を止めて、装備をつけて登山を開始しました。驚いたのが、そこから絶景が始まっている事です。藻琴山は赤いところにあります。青いところは大きな山。オレンジは日本一大きいカルデラ湖である屈斜路湖です。藻琴山は屈斜路湖を囲む外輪山の1つであり、眼前には屈斜路湖、振り返ると斜里岳、煙がモクモクアトサヌプリ、摩周岳、知床連山、オホーツク海には流氷まで見えます。山頂を目指すと、屈斜路湖の奥に頭が出ている雌阿寒岳、雄阿寒岳、遠くには大雪山系の山々が見えます。「北海道が見えている〜」と思うような絶景が続き、稜線を巡る過程でそれぞれが様々な表情を見せて楽しませてくれます。

無題の地図_-_Google_マイマップ

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右手、知床連山とオホーツク海に浮かぶ流氷帯(左側の白いもやっとしたもの)

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「東北海道のマッキンリー(と私が勝手に呼んでいる)」斜里岳

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眼下に広がる屈斜路湖と、右奥に雄阿寒岳。屈斜路湖は全面凍結しており、湖面に筋のようなものが何本か見られました。これは御神渡りという現象で、氷の溝に水がたまり、凍結と融解を繰り返して筋が出来るものです。神様が歩いたあとのように見えるので「御神渡り」。ロマンテックですね。

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一方足元を見ると、こちらは先人の歩いた跡です。踏みつけられた面が固くなり、風でその周りの雪が飛ばされた結果できます。よく見るとポールの跡もありますね。なんだか先人の記憶と歩いているようです。

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登山を始めてすぐのところにあった風紋です。シュカブラと呼ばれていて、何語だろうねと話していましたが、ノルウェー語だそうです。

今回は時期を過ぎていたようですが、樹氷やダイヤモンドダストなども見られるようで、また登りたいと思わせてくれます!

2,すぐ頂上

はじめの30分は稜線を目指す急斜面できつかったものの、残りの30分は稜線から頂上へ向かって緩やかな斜面が続きます。たった1時間で、しかも絶景を楽しみながらすぐに登頂する事が出来ました。

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山頂直前は起伏があり、最後は初心者には、「壁かな?」と思わせる急斜面です。山頂手前で「レディーファーストです」と先頭を譲ってくれたタッキー。男前です。

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ついた〜!!標高1000mなのね!きりが良い!

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山頂からは360度パノラマで、大景観を楽しむ事ができます。

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屈斜路湖をバックに

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斜里岳、知床連山をバックに

3,帰りはソリで

稜線が途切れるところまで歩いたら、最後駐車場へ向かう斜面が現れます。大きな木があまりなく、持参したソリで滑って降りてくる事ができました。

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足をできるだけ前方に伸ばし、背中まで雪につけるように寝そべると、すごいスポードでぐんぐん滑る事ができます。とはいえ、滑りづらいところもあるので、ちょっと歩いて、場所を選んで滑って、嵌って、、を繰り返していると、後ろから歩いて来た人に軽く越されていくスピード感での下山です。

お尻が熱く、痛くなってきたな〜というあたりで駐車場に着きました。昔ソリ遊びに熱中していた頃を思い出します。

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「スノーシューとポールは僕が持ちますよ」と、心優しき男前が3人分持ってくれました。本当にありがとう!

スノーシュー&ポールは美幌町でレンタル可能

実は今回、スノーシュー&ポールを美幌町の観光物産協会でレンタルする事が出来ました。電話をすれば借りる事ができるそうです。

1セット/1500円(観光物産協会 0152-73-2211)

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装備

こんな感じでした

【装備】
スキーウェア上下
↑の中は動きやすくて綿以外の服(フリース、ジャージ等)
スノーブーツ(私はメルカリで3800円でソレルをゲット)
手袋(ボード用です)
サングラス(ユニクロで1500円でした)
帽子(ニット帽が無ければキャップ+耳当てでも可)風で耳が痛いので、フードなどでもあるといい思います。

【装備】
リュック(下記の物が入るサイズ)
ライトダウン
飲み物(お湯とコーヒー粉を大西さんとタッキーがもって来ており、優雅な一杯を頂きました)
おかし
スノーシュー+ポール(観光物産協会からレンタル)

町内のオホーツクテロワールさんで購入。↑のコーヒーver.お湯を注ぐとポットにもなる容器でとてもかわいい&便利!

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コーヒーブレイク!斜面でコケたので、レンズに水滴ついてます。


とにかく楽しく初めての雪山ハイクを楽しむ事が出来ました!途中ですれ違う人たちも、様々なスタイルをしており、軽装で山岳マラソンをしているお姉さん。スキー板を履いて登ってくるおばちゃん。リュックにチワワを入れて一緒に登ってくるおじさん。長靴で登ってくる人たち、等、その人達の姿にいろんな雪山の楽しみ方見出す事が出来ました。この冬一番の思い出です!

たっきー!大西さん、ありがとうございました!

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