セクハラとかトラウマとか

こんな呟きが回ってきた。

https://twitter.com/koarand827/status/982506987094081536?s=19

読んだ時に、すごいって思った。
#metoo 運動華やかなりし時、私は自分の経験的に男性からされて嫌だった言動についてセクハラとして言葉にしたいな、と思っていた。でも。上手く表現出来なかった。それをこれだけ的確に表現されていることに素直に素晴らしいと思ったし、『そう!そうなんだよ!』と握手して手をブンブン振って言いたくなる衝動にかられるくらいに共感した。でも、それと同時に彼女に伝えてあげたいな、と思った。

私もこあらさんと同様の学生時代を送った。非常に紳士的だったり尊敬できる教授もいらっしゃったけど、スレンダーでお化粧とかもきっちりしてる女子とはあからさまに差をつけられることも多かった。
学生だからとジーパンにポロシャツ、ノーメークだった私に化粧をしろだの足のみえる服を着ろだの言いたい放題いう男どもはわんさといた。何でそんなことをいわれ、馬鹿にされねばならぬのか。そう家族に訴えても理解されたことはなかった。今から10年以上前にこういうことがセクハラだと認識されてはいなかったのである。

はっきりいって、こういう扱いをされたことはトラウマである。男性恐怖症などではないけれど、男性に対して諦めというか不信感というかそういう負の何かはずっとある。女性としての自己肯定感というものはかなり傷付いていると思う。

とは言え、諸行は無常である。

今の会社に入ってからお局様の嫌みに一念発起し、見せつけるように階段を使ったり、お昼のお弁当の量を減らしたり、毎朝3キロのウォーキングをする等していたら15キロ近くのダイエットに成功した。ウエストのサイズは一番太かったときから3つもダウンした。そうなるとスタイルが良いとか足が細いとかお世辞でも言われることも増える。すると少しは傷付いた女性としての自己肯定感も修復できたりする。年齢があがってからのダイエット成功は基礎代謝自体が減るからとても自信になる。

クズな男はどこにでもいる。ダイエットに成功して少しは女性としての自己肯定感があがったとしても
「お前は胸しか女性としての良さはない」とか「160越えの身長があるならヒールを履くな」とか「デートの時に金のかかる/かからない服装してこい」とか言ってくるクソ野郎はそこらじゅうにいる。そういう男しかこの世にいないのかもしれないと思う時もある。背が低くて男相手に「これ取って」「あれ持って」といってる女だけが得をしているように思って腸煮えくり返る時もしょっちゅうある。
でも。ある程度年齢がきたら消費されるような女性性は要求されなくなる。それを理解出来ると、感情的には腸煮えくり返っても、しばらくするとはっきり言ってアラフォー以上にもなって男性に対して消費されるような女性性をあからさまに出すような女の方が薄っぺらいと理性で思えるようになったりする。ついでに、クソ野郎を横目で見ながらヒールを履き、好きな服を着てみせるくらいの根性もつくし、今、理解されなかったり主張出来なかったハラスメントが、時が経ち、社会常識が変わることで認められるようになったりすることもあるのである。

貴女の主張を認める人や貴女の呟きに共感する人もいる。貴女がゼミ教授にされたセクハラの傷は直ぐに癒えるものではないと思うけど、生きていく中できっと越えていけるものだと思う、ときっと私よりとても若いだろう彼女に伝えたいな、と思った。

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