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一生付き合えるソファとの出会い方

「一生モノです。」という言葉を聞かれたことがあると思います。そもそも一生モノのソファってあるのでしょうか?
ソファをどれくらいの年月使われたいですか?
誰がどれくらい座り、どれくらいの予算があるでしょうか?
それによっても回答は変わってきますよね。
今回は、インテリアの販売経験のあるプロのインテリアコーディネーターが考える一生付き合えるソファの選び方を記事にしました。

ソファはリビングの主役なのか?


そもそもリビングにソファが必要でしょうか?
小さいお子様がいるお家では、ソファがない方がプレイスペースができて広々使えることもあります。
まずはリビングの主役が『ソファ』ではなく、人のライフスタイルが主役だと考えて、ソファでどういったことがしたいのか考えてみましょう。

ソファは、大切に使えば、長く利用できる家具の一つです。私がインテリアショップのスタッフ時代も大半の方がソファを選びに来店されてました。
ただ時間潰しでくつろいでいらっしゃる方もいましたが(笑)

選び方のポイントは3つです。
① 座り心地
② サイズ
③ 張り地

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座り心地を感じるコツ

検討考えているソファを試される際には、必ず靴を脱いで座ってみてください。
家では靴は履かないですよね。履いてるのと履いていないのとでは、座る深さなんかも変わってきます。とにかくリラックスした姿勢で、本当にくつろげるかを何度も試されるといいと思います。

やわらかいのが好き、固めがすきなど好みはばらばらですし、ソファの構造も一つ一つ違います。
もちろん使っているとこの感じ方は変わってへたってきますし、座の部分の生地は摩耗してきて色も変わってきます。
結局へたらないソファはないんです。
どのみち経年劣化はするんです。ただそのスピードはソファの構造や使い方によって変わりますので、このあたりは購入される際にソファの内部にはどのようなものが使われているのかを、店員さんに聞くことをおすすめします。
多くはウレタンという素材が使われますか、1種類のみのウレタン使用のものではなく、ウレタンをチップにしたものや密度を変えたものをいくつか入れているものの方がへたりづらいです。
ここは部分が価格と比例してくるところでもあります。
値段の高いソファは内部の構造までこだわっているということなんですね。

階段やエレベーターのサイズもチェック

大切なことはスペース(動作空間)とのバランスが良いサイズを知ることです。その為に、ソファをおきたいお部屋のサイズを正確に測りましょう

ソファの位置が決まると、周りの家具を開いたりする動作ができるか、ドアがきちんと開閉できるか、人のスペースが確保できるかなどの動作空間もイメージしてくださいね。

そして見落としがちなのが、気に入ったものを購入してもお部屋に搬入できるかということです。特に戸建ての2階以上、マンションのエレベーター・廊下など要チェックです。

うちは大丈夫と思っても、意外と搬入できないケースもあるんですよ!
私も販売時代は搬入不可で納品できないケースを何度も体験しています。楽しみにしてくださっていたのに、そのソファが入らないなんて・・・・
そんな悲しいことはありませんので、部屋の中までその大きさを搬入できるどうかも要チェックです。


何で仕上げるのか?

ソファの張り生地は大きく分けて
① 本革
② 布
③ 合成皮革(合皮ですね)
があります。

素材の性質を理解して、暮らし方に合うものを選んでください。
それぞれのメリットデメリットです。

① 本革 
【メリット】
使い込むうちに柔らかさが増して味わいがでてきます。色も豊富で高級感がでます。

【デメリット】
天然ものなので、お手入れは念入りにしないと、乾燥してひびわれしてきます。価格も布や合皮と比べてお高くなります。湿気・乾燥、高温に弱く、直射日光をあびるとやけます。

② 布
【メリット】
生地の色柄が豊富で、カバーリングで取り外し可能なので、メンテナンスが楽です。

【デメリット】
ホコリがつきやすいので、不衛生にしておくとカビやダニがつきやすいです。

③ 合皮
【メリット】
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭むきかな。中性洗剤で汚れをとることができ、お手入れがとっても簡単です。お値段も安価なものが多いです。

【デメリット】あくまでも合成なので、天然のような柔らかさや上質さを求めることはできません。破れやすいです。

どれを選んでもメリットデメリットはありますので、目指しているインテリアに合う素材を選ぶことも考えてみてくださいね。

一生モノのソファってあるのか?

結局一生モノのソファって、長く大切につかっていきたいと思うソファのことではないかと思います。
自分のライフスタイルを考えて、適切な大きさやデザイン・素材を時間をかけて選び、ハッピーな気持ちで家にソファをむかえる。
そのソファで癒され、くつろぎ、家族のコミュニケーションをはぐくみ、その愛情をソファに返してあげる。
要はお手入れをしっかりしてあげることによって、ソファに愛着がでてきて長くつかっていけるんだと思います。

我が家のソファ

この記事の写真でも使っている我が家のソファ。
18年前に私が働いていたアクタスで購入しました。当時から変わらずアクタススタッフの使用率1、2位を争う、アイラーセンを代表するソファ「ストックホルム」です。しっかりとした骨太のフレーム、たっぷりとしたシートクッション、そしてソファ両側のやわらかなアームクッションが特徴で変わらず今も販売されています。

時を経ても変わらず私のリビング生活を快適にしてくれているソファです。

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ソファの選び方、参考になりましたでしょうか?
一番は予算があってのソファ選びとなると思います。
長く使っていきたいと考えると品質も高いものになりますし、お値段も上がります。でも肝心のお手入れをしっかりしないと、思った年月使えないかもしれないのです。
逆にしっかりお手入れして愛情をもって使っていけば、それなりの家具の味がでて思った以上に活躍してくれることもあります。
人にも家具にも愛情をもつ!
それが一生ものと呼ばれるソファを使っていけるコツなのかもしれないですね。

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