カタールーサウジアラビア陸路国境超え情報(※2023年時点)
陸路でカタールのドーハからサウジアラビアのホフーフへ行く方法をご紹介します。
このルートはカタールからサウジアラビアへ行く際に、カタール人やカタールに住んでいるエクスパッド(外国人)が自家用車でよく通るルートです。
UAEに近い、もう一つのカタールーサウジ間の国境は長らく空いておらず(民間人には開放されていない)、現在カタールから陸路で移動しようとするとこの国境しかないです。
カタール人がホフーフ(Hofuf)に行く理由ですが、物価が(サウジアラビア全体が)カタールに比べて安いので、お買い物に行く人が多いです。または、「気分を変えるため」と言う返答もよく聞きます。
なので、彼らに聞くと「ドーハからホフーフまで3時間だよ」と言われると思いますが、自力で行こうとするともう少し時間と手間がかかりますので、鵜吞みにしないようにしましょう。
バスで行くと言ったらカタール人にもサウジ人にも笑われました(笑)
なぜ到着地点がホフーフかと言うと、サウジアラビア側の国境の町サルワ(Salwa)は通過するだけで、ホフーフを目指す人がほとんどだと思うからです。
以下、かかった金額や時間の詳細です。
①ドーハ市内からアブサムラ(カタール側の国境の町)
ドーハ市内からカタール側の国境の町アブサムラ(Abu Samra)までは公共バスがあります。
私がいつも使うのはゴールドラインのアズィズィーヤ駅(Al Aziziyah Metro Station)に止まるR710の路線です。
アズィズィーヤ駅の隣にはカタールで有名なショッピングモールのヴィラジオモール(Villaggio Mall)があるので、カタールに来てまだこのモールに入ったことが場合はサクッと覗いて見るのも楽しいかと思います。
バスの乗り方ですが、Karwa Journey Plannerと言うアプリをダウンロードしましょう。
バスは現金では支払いが出来ず、乗車の時にアプリ内のQRコードを読み取る支払い方法のみです。
ちなみにアプリへのチャージはクレジットカードかデビットカードです。
アズィズィーヤ駅からアブサムラ、アブサムラからアズィズィーヤ駅の往復で合計約15カタールリヤル(正確には14.61リヤル)です。
このアプリはなかなかの優れもので、カタール全土のバスの路線や、リアルタイムでバスがどこにいるかも教えてくれます。
このバス停の注意ポイントとして、バスの運転手でそのまま通過する人も結構いるので、バス停よりも50メートル前手前で待ち伏せして手を振ってアピールすることをお勧めします。私もいつもバス停の手前で待っています。
特急バス(?)ではないので、途中いくつかのバス停を経由して、国境に着くまでに約2時間かかります。
ちなみにバスはガラガラです。運転手の人に話しかけてみましたが、コロナ前はこんなことはなかったと言っていました。
途中、工業地帯や以前コロナの隔離センターに使われていた場所(今は外国人労働者が住んでいる)、ラクダの飼育場を通過します。
バスが止まるのはこのトルコ料理屋さんの向かい側です。サウジからカタールに入国した場合も、このバス停からドーハに向かうバスが出ます。
➁アブサムラから国境
カタールの国境側の町はアブサムラ(ブサムラ)と言いますが、ちょっとしたレストランやティーショップ、コンビニ、ガソリンスタンドもあります。
私の好きなカラクショップがあるので、ついでにご紹介します☆
このカラクティーのお店はKarak Mqanesと言うチェーン店で、ドーハ市内にもいくつか店舗があります。
パッケージが、カタールの国鳥のハヤブサでかっこいいのと、一番小さいサイズのカラクティーが1リヤルと、コスパも良いです。
通常このようなチェーン店だと安くて2リヤルはするの(ただしカップはやや大きめ)と、ここのチェーン店は多めに注いでくれます。
1リヤルも2リヤルも変わらないと思われると思いますが、毎日私はローカルなお店でカラクを飲む(多い時は2回)ので、2リヤルは高いなと感じるんです…(笑)
※追記
2023年9月現在、1リヤルのカラクはなくなり、最低でも2リアル〜になってしまいました!(笑)
味に関しては、他のお店のカラクよりもカルダモンを多めに使っているのが特徴です。
見た目は、他のカラクショップよりもベージュみが強いです。
デリバリーのアプリでこのお店のページに行くと、ヌテラのパンケーキがありますが、盛り付けが下手すぎて親近感が湧きます(笑)
カラクティーについてはこちらをどうぞ♪
さて、少し厄介なのはここからです。
アブサムラとサルワには公共バスがなく、ホフーフまでは自力で行くことになります。
このカタールーサウジアラビアの国境は車でないと通過が出来ず、そのため自家用車で通過する人が圧倒的に多いのですが、車をチャーターしていなかった場合でも問題ありません。
ちなみに、念のため、(タクシー運転手たちに笑われつつ)徒歩で国境に行き、カタール人のオフィサーに歩いて行けるかを聞きましたが、「歩いて!?(原文ママ)」とこっちが驚く勢いで驚いていました。(もちろん徒歩では行けなかった)
アブサムラにいると恐らくサウジ人(大体がサルワ出身)のタクシードライバーが寄って来ると思うので、サルワまで、またはホフーフまでの値段を交渉して下さい。
彼らは英語は全く出来ないので、アラビア語が話せる人はアラビア語で頑張りましょう。逆に英語が出来なくても、彼らも出来ないのでその心配をする必要はなさそうです(笑)
あくまで現時点の物価での相場ですが、サルワまでが100~150カタールリヤルで、サウジリヤルでも支払い可能です。
③国境超え
車での通過なので、基本的に車から降りることなく出国&入国手続きが出来ます。
ただし、初めてサウジアラビアに入国する場合は、サウジ側のイミグレーションで一度車を降りて指紋を登録する必要があります。(ビザを更新した場合も再度登録の必要があります。)
ドライバーも一緒についてきてくれるかと思います。
車を止めて、簡単な荷物チェックもあります。
サウジからカタールに入国する時は(女性なので)別室で手荷物もしっかり検査されました。
上記の手続きと検査を終えると、高速道路があり、知らない間に国境を通過している感じです。
国境を感じたい人はスマホのGPSでしっかり地図をチェックしていないと絶対に見逃す(と言うか気付かない)と思います。私は毎回見逃しまくりです。
アブサムラからサルワまで、余裕を持って(カラクタイム込み⭐︎)、イミグレを含んで一時間半位見込んでおくと良いかと思います。(タクシー交渉が決裂する可能性もありますしね!笑)
平日などイミグレは空いている時はあっさり通過できますし、ワールドカップの時期はそれこそ夜中まで何時間も待つような状態でした。
また、ラマダーン前後など、イスラム教の祝日の前後もワールドカップ以上に混むので絶対に避けた方が無難です。
⑤サルワからホフーフ
サルワ側に入ると、特に行き先を指定しない場合、左手に見える、定食屋やちょっとしたお店が並ぶ小さなスークがある広場で降ろされると思います。
カタールリヤルも普通に使えるので、手持ちのサウジリアルが少ない時は両替がてら買い物をしています。
ここからのタクシーですが、国境付近やこのスークにいるとまたしても向こうからタクシーに乗らないかとドライバーが来るかと思います。まぁ、サルワで特に用事がなく、ドライバーに問題がないならアブサムラからホフーフまで行くのが楽そうですね。
サルワからホフーフまでは大体300~350サウジリヤル(カタールリヤルでも支払い可)が相場です。
サウジではUberやカリームと言う配車アプリはどこでも使えますが、この区間はドライバーと直接交渉した方が安いと思います。
サルワからホフーフの道は舗装はされていますが、夜は電灯がなく真っ暗です。
また、カタールに比べるとサウジ人は運転が荒く(ドーハ市内でもアグレッシブな運転をしている車のナンバープレートを見ると大体サウジナンバー)、深夜だと交渉にも不利ですし、特にこの道は特に自分で運転する場合、遅くなる前に通ることをお勧めします。
サルワからホフーフまで2時間~2時間半です。
ホフーフに着けば移動はもう選び放題で、飛行機、バス、鉄道(SAR)などがあります。
ちなみに将来的にはカタールとサウジアラビアは鉄道で繋がる計画があるようなので、今しか出来ない陸路越えかと思います。(とは言えカタールとサウジなので気長に待つスタンスですが笑)
このことをサウジ人のドライバーに話してみたら、「ドーハで働きたい」と言っていました…。
他の陸路国境超え情報はこちらをどうぞ☆
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