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ひっくり返っているアラブの炊き込みご飯マクルーバ(パレスチナ料理/ヨルダン料理/アラブ料理)

アラブには色々な炊き込みご飯がありますが、今回はレバント地方とイラクでよく食べられている炊き込みご飯であるマクルーバについてご紹介します。

13世紀から存在し、おそらくパレスチナまたはヨルダンが発祥と言われるマクルーバはそのビジュアルが印象的ですが、名前もその通り、アラビア語で「ひっくり返っている、逆さまになっている」(مقلوبة)と言う意味です。

レストランのチラシの写真がわかりやすかったので写真をお借りしました☆ @サウジアラビアのナジュラーン

鍋で調理をした後、提供される時にひっくり返して出すことからこの名前になりました。

調理をする際には具材が層になるように綺麗に敷き詰めるのが最大のポイントです。

従って、マクルーバとはレシピと言うより調理方法のことなのですが、他のマクルーバの特徴としては、野菜も一緒に調理をすることが挙げられます。

お肉なしの野菜のみのマクルーバもあります。

アラブの炊き込みご飯は、この写真のように基本的にお肉とお米だけ+付け合わせで生野菜やトマトソースを追加することが多いです。

マドフーンと言う炊き込みご飯 @サウジアラビアのナジュラーン

アラブには色々な炊き込みご飯がありますが、見た目だけでは見分けがつかないものも多いです。

下の料理はサウジアラビアの国民食とも言われてるカブサですが、上の写真の料理と調理方法は違いますが、見分けがつきません。

スーダンの首都ハルツームで友達と一緒に作りました

そんな中、お肉だけでなく野菜も入っていて、ひっくり返っているマクルーバは簡単に見分けがついて助かります(笑)

マクルーバの野菜はナス、カリフラワーが定番です。

次いでジャガイモ、パプリカも使われていることが多いですが、それ以外でもトマト、玉ねぎ、サヤインゲン、ズッキーニなど特に決まりはありません。ヒヨコ豆を使う人います。

(なので、今回ご紹介しているレシピもあくまで一例です。)

トマトのスライスは具材が鍋にくっつかないようにするため、生のまま一番下に敷かれることが多いです。

マクルーバは野菜は別に火を通しておくのですが、ナスやカリフラワー、じゃがいもは鍋に入れる前にオーブンなどでローストしたりフライパンで焼き、少し塩を振っておきます。

玉ねぎやパプリカは細長く切ってソテーし、軽く塩を加えます。

お肉は羊か鶏肉が多いです。牛肉だと固くなってしまいがちですが、挽肉バージョンは結構見たことがあります。

まず、お肉を鍋に入れて表面を炒め、その後水とスパイスを入れて出汁を作ります。

出汁に使われるスパイスですが、シナモンスティック、カルダモン、ローリエ、オールスパイス、ブラックペッパー、クローブなどが使われます。

そして、生のスライスしたトマト→ローストしたナス→ローストしたジャガイモ→ローストしたカリフラワー→お肉→ソテーした玉ねぎとパプリカを層になるように敷き詰めます。

最後にお米を載せ、先程のスープ(出汁)にターメリック、塩、胡椒、トマトペーストを足し、そちらをお米が隠れるまで入れて、低温でゆっくりを火を通します。

最後のトッピングにはローストした松の実やフレッシュパセリを載せ、付け合わせにはヨーグルトやサラダが用意されます。

レストラン(盛り付けられた状態で出てくることも多い)や招待された家でマクルーバが出され、ひっくり返される時は結構盛り上がります☆(が、いつも私は動画を撮るのを忘れてしまうので今度こそ撮りたいと思います)

言うまでもなく、マクルーバは大人数で食べるのが楽しい料理です。(いや、アラブ料理全般そうですね笑)

シリア料理についてはこちらの記事をどうぞ☆

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