見出し画像

海外で大学生達と起業を目指してみた

あいさつ
はじめまして。モンゴルで輸入業をしながら日本語教師をしています。ひょんなことから大学で講師をすることになり、日本が好きな学生が集まり、日本ビジネス研究会というサークル活動をすることになりました。
ココナラに挑戦するきっかけや、モンゴル市場、モンゴルの活動報告を発信していけたらと思います。

モンゴルの現状

コロナの感染者が大幅に増え、学校もオンライン授業が続き、経済も自粛が続いています。
当然ながら、学生たちの働く場所がない=自分で学費を稼げない。
でも大学の学費は自分で稼がなければいけない。。。
じゃあ仕事がないならみんなで作りましょう!ということで学生たちと起業を目指し、ビジネス研究サークルを作ることになりました。

モンゴルでも2020年10月までは防疫を頑張っていましたが、一気に感染が拡大。
学校も閉鎖され、ロックダウンがはじまりました。
授業もオンラインに変わり、現在も学校やレストランなどのサービス業は閉鎖または自粛が続いています。
大学でもオンライン授業中に取り組んでいますが生徒達から、働きたいけど仕事がないこと。学費を稼ぐ為に自分でビジネスを始めたけど失敗したこと。
ネットワークビジネスにチャレンジしたけどうまくいかないこと。色々相談されました。

学生からよく聞く不平不満はモンゴルではどこの家に産まれるかで、選択肢が大きく変わること、金持ちや政治家など人脈をもっている人が圧倒的に強いので平等ではないことなど、弱肉強食の現地のリアルを知りました。
私は、モンゴルと関わってきた先人の日本人の皆様のおかげもあり、ビジネスをするにしても、日本人というだけで信用という部分でモンゴル人よりも圧倒的に有利です。

私が大学の先生をしてみて感じた事は、彼らには選択肢が少ないと言うことでした。

もちろんモンゴルも急激に発展しているので、留学経験のある人が増えていますが、かなり貧富の差が激しいということです。

私は今まで自分の経験をしたビジネスの経験をいかして、学生たちの選択肢を増せる環境。学生がチャンスを掴みやすい環境を作る為に、ビジネス研究会を自腹で予算を組んでパソコンなどを購入し作ることにしました。
目標は、ビジネス研究会からスタートして、まずは経験を積み学生たちのやりたいことを仕事にすることです。

そんな時に自分の好きを仕事に!がキャッチコピーのココナラを知りました。まだまだ経験不足で、細かい技術がない為、お金をもらうのは違うと思いますが、まずは自分達にできる最低価格である500円以上の価値があるサービスを考え、海外に留学できなくてもそれ以上の実績や経験値を得るためにココナラにみんなでチャレンジしたいと思います。
私たちは経験も知識もない学生ですが、モンゴルの市場を自分たちで調査し、自分たちに今、何ができるのか?将来に向けて何を勉強したいのか?を考え行動します。

就職先の市場調査してみた


モンゴルは総人口336万前後の国で22歳以下の人口だけで40%を超え、人口増加率も右肩上がりの若者の国です。
結論から先に申し上げますと、若者が多すぎて競争率が激しく選択肢が少ない。

画像1

モンゴルの大学進学率は現在70%を超えており海外への留学生も30,000人前後います。
まずは簡単にウランバートルの求人情報から簡単な市場予測をしてみました。
まずモンゴルで有名な会社は海外での留学経験がほぼ必須になります。
留学経験がなくても人脈を使ったコネ入社はモンゴルでも一般的ですが、そもそもそんな人脈をもった生徒は留学してます。
ということで、海外留学とコネ入社は諦めて、どんな選択肢があるのか調べました。

市場を調べてみて分かったこと

画像2

① モンゴルの主な産業は現状では豊富な地下資源をもとにした鉱業と豊かな自然を売りにしたサービス・観光業ですが、コロナの影響で数年はサービス業の回復が見込めませんが、マーケットは大きいです。
鉱山は利権がらみで大学生は単純な労働力にしかならないので、今回は外します。
② まず全体的にそうですが、大卒の給料は研修生という扱いになり、めちゃくちゃ安かったです。
研修生は月1万円~2万円前後が相場です。昔の大工の親方や寿司屋の大将が、最低限の給料で見て学べ!みたいな感じか、歩合制と出来高制です。
単純作業の仕事はある程度、給料が最初から高め(3万円前後)ですが、代わりに給料は上がりにくく経験としても得られるものは少ないです。日本で言うところのパチンコ屋さんのスタッフみたいな感じです。
③ 大卒でも給料が高い分野、建築の設計・デザインまたはエンジニアなどの専門職が最初から給料が安定している傾向がありました。特に建築業はモンゴルの物価の割に販売単価が高く利益率が高い為、既にスキルや資格を持っている人材は給料も高めでした。
しかしスキルや資格がない人材は単純な労働力になり、モンゴルは冬が長く厳しい為、工事ができる期間が限られています。
特別なスキルがなかった場合、年間を通して安定した収入は保障されている所はありませんでした。
④ 自営業比率が高い。モンゴルでも様々はお仕事がありますが、基本的に大手の企業以外は歩合制・出来高制を導入している会社が多いです。よくよく聞いてみるとモンゴルでは搾取型ビジネスが一般的なので、マネジメントもリーダーシップよりトップダウンの傾向がめちゃくちゃ強く、従業員もノウハウや技術を取得したら、独立する傾向が強いことがわかりました。
⑤ その他で利益率が高く、盛んなビジネスとして貸金業がありました。モンゴルでは銀行から借り入れしても月3%の利息がつき、他の民間では月7%~10%の利息もあります。
1年間で利息が120%なので日本の闇金がかわいく見えるくらいカオスです。

他にはモンゴルでは車がパンのように売れると言われるくらい、車の取引が活発です。
モンゴルには電車がありません。国土が広く人口も右肩上がりで若者が多い為、自動車は必需品でパンのようにバンバン売れるそうです。
しかしこちらの市場は初期投資だけでなく、自分の人脈を使い税関の知り合いに賄賂を渡して安く検査を通したり、違法な手法で部品を輸入するなど、カオスな業者が多いので、儲かるみたいですが大学生が勉強するにはハードルが高いので貸金業と自動車関連業はパスします。
結論
① モンゴルはめちゃくちゃ弱人強食。知識のない者・スキルのない者・人脈のない者は搾取される。日本でもその傾向はありますが、比較にならないほど保障や権利に違いがあります。
② 産業自体が発展していない為、大学生のアルバイト先も含め選択肢が圧倒的に少ない。つまり在学中に経験を積むことが難しい。

上記のことを踏まえ、どうせ独立する確率が高いのであれば、将来役に立つスキルを身に付けることが最善と判断し、まずはマーケティングを学ぶことにしました。

次回の更新では、モンゴルでのマーケティング市場をご紹介します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?