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「にじさんじ」オタク、生きがいを与えられる

本記事は、2021年9月9日に当方が運営するブログ内にて投稿されたものをリメイクしたものとなっております。

2018年、私はVTuberという新興業界に心を奪われた。
バーチャルの世界で輝く彼らに、新たな技術の風を感じた。
しかし、その流れは長くは続かなかった。
我々は次第に、強いエンターテイメント性を求めるようになっていった。
より奇抜で、より狂気で、より情熱的で。
3Dであることが売りであったのに、いつの間にか3Dへの興味を失っていった。
さながらそれは、3DSの発売後、次第に3D機能が使われなくなっていったことに類似していた。
『面白さこそ全て』…その新たな流れを作った元凶こそ、ご存じ「にじさんじ」である。

にじさんじを運営する株式会社いちから(現:ANYCOLOR株式会社)は、多くのライバーを大量にデビューさせていった。
3Dモデルよりはるかに低予算で作れる2Dモデルで、世に送り出していった。
ライバーは、各々の路線でファンを獲得していった。
ゲーマーとして、シンガーとして、企画屋として。
才能にあふれる彼らは、今やVTuber業界を席巻する存在となった。
私はその才能に惹かれ、にじさんじを観る生活が日々を生きる喜びとなっていった。

ちなみに、私は男性ではあるが、ゴリゴリに男性ライバーファンである。
推しトップ3は、ホスト不破湊、会社のCEO加賀美ハヤト、ホワイトハッカー黛灰。
顔が超絶に好い上に、才能の塊。
憧れを通り越して、それは愛であった。
男が男性ライバーのオタクで何が悪い。


いちからがどこまで先を読んでいたのかは分からない。
しかし、VTuber業界の中心の一角となった2019年後半辺りから、ライバーの3D化が本格的に始まった。
技術も飛躍的に向上していき、2020年は完全ににじさんじ飛躍の1年となった。
推しが次々と3Dの身体を得ていくことに恐怖すら感じるようになっていった。
ただでさえ面白いヤツらが、3次元的に動けるようになれば、それは当然さらに面白くなるのだ。

私はというと、最推しのうちの2人、黛灰と加賀美ハヤトの3Dお披露目配信で各2回ずつ死んだ。
そんな3Dの流れに並行して、大型企画もことごとく成功していった。
その最筆頭が、同時接続者数19万人を記録した「にじさんじ甲子園」である。
まさに企業所属の人間の多さを活かした、もはや暴力的な企画であった。
劇的な展開の連続に、思い出すだけで涙腺が緩む。
2020年の私は、隙あらば妻ににじさんじのことを語るマシーンであった


2021年になり、終焉の見えないコロナ禍でも勢いが止まらないにじさんじ。会社名が「ANYCOLOR株式会社」(通称えにから)となっても、破竹の快進撃。
そんな状況で行われた不破湊の3Dお披露目では、私は結婚後にもかかわらず3度も命を落とした。
死亡時は、妻にきちんとふわっちへの愛と遺書を残した。


2021年は、私に数々の障害が見つかるという波乱の1年であった。
しかし、上記から分かる通り、私は自身に障害が見つかってもなお非常にポジティブであった。
それは、自分の中のにじさんじが、障害がかすんで見えるほど大きな存在であったからだ。
ふわっちが、社長が、まゆゆが、私に力を与えてくれた。
(他にも、委員長、メリー、ずは、かなかな、イブ様、アッキーナ、剣ちゃん、やし×チャイ、舞元力一、ベルさん、グウェル、お嬢、クレアさん、ルイス、よゆみ、しいしい、りりむ、ういはろ辺りも普通にファン)

彼らがいたから、私は前を向けた。
彼らがいたから、私はクリエイターとしての火が消えずにいられた。
私の命は、にじさんじに依存していると言っても、過言。

大好きなものがあることは、素晴らしいことである。
障害に苦しむ暇がないほど楽しい日々。
生きがいを与えられた私は、今日も生きる。
時々死ぬことはあるけど、生き返れなかったことはないから大丈夫。
何度でも言おう。
既婚者男性アラサーが男性VTuberの限界オタクで何が悪い。

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