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頭が悪い人ほど丸暗記すべし

どうも、AKiRAです。

今回は私が経験して非常に納得したテクニックをご紹介します。

タイトルは新卒で入ったコンサル会社の内定者研修で、数学及び金融工学の先生が仰られたことを端的に表しています。

まずは事の経緯、そしてこれの意味するところは何かを説明します。


お前らは全員馬鹿だ

私が新卒で入ったコンサル会社は、対金融機関向けの独立系ITコンサルタント会社でした。

ただ実際はAccentureのシステム部隊に近く、コンサルはもちろんのこと上流からコーディングそして保守運用まで全て自社内で完結させている、日本最強のIT集団と謳っていました。

それを実現すべく、新卒は全員未経験扱いとして、数学(大学レベル)と金融工学(大学院レベル)を配属までに身に着けさせることが研修の最大目標でした。

私は理系ですが、数学は大の苦手でしたし、金融なんて何も知りませんでした。たまたま素質があったのと面接官に気に入られただけでした。

そして同期は約100人いましたが、それそれは高学歴集団の集まりでした。

東京一工地底早慶で70人、他上位国公立20人、他私立10人というとんでも集団でした。一番多いのは勿論早慶です。次に東大と一橋、東工大という…なんだんだ。

まーともかく皆さん超絶優秀だったんです。

そんな中で件の数学および金融工学の先生が放った最初の言葉が次です。

「お前らは今までは優秀だったかもしれないが、所詮は大学受験レベルの話だ。自分は馬鹿だと思って、まずは今から教えることを何も考えずに覚えろ。話はそれからだ」

私はともかく、他の優秀な方はかなり不服そうな感じでした。

が、しかし実際に習う金融工学と実践的な数学というのは、学校で習うものとはまるで違っていて、いかに金を生みだすかに特化した、まさに読んで字の如くの実学でした。

今まで習ったことは全て無意味に感じられ、ひたすら先生の教えを何も考えずに必死に覚えました。

結果、現場に配属されたときは、想像以上に役に立ちました。

では丸暗記の何が良かったのでしょうか。


理論を学ぶ時間は無駄

私が在籍していた会社における丸暗記は、数学の定理や金融工学で使われる公式などが何故成り立っているか、その理論というところを無視して、どの場面ではどの計算式を使うかだけをひたすらパターンに分けて覚えることでした。

よく数学や科学は理論を理解するところが重要だと説かれますが、実際のビジネスにおいてはそれは時間の無駄です。

もっと正確に言うと、そもそも成立している公式や定理などに対して疑問をもつことは仕事をする上では全く必要がなく、それを正しく活用できる知識さえあればいい、ということです。

研究畑出身の人はおそらく良い印象は抱かないと思いますが、実際に体験するととても理にかなっています。

私の以前の業種がかなり特殊であったというのもありますが、理論を学んでいる暇なんて実際ないんですよ。

はやく利益を生みだす存在にならないとダメだという風潮(これは外資系とかコンサルでは当たり前だと思います)のなか最短で現場で使える人間になるためには、必要なものは全て丸暗記です。

また理論は実際に使ってみるといやでも分かります。公式や定理が使用できる場面には共通の事柄あり、それを結びつけると理論にたどり着くからです。

よってビジネス的観点からいって理論を学ぶ時間があったら丸暗記してさっさと実践で使えということです。


頭が相当良くない限りは丸暗記のほうが効率的

相当に頭が良い人であれば理論から学んで実践に移っても良いと思いますが、それができる人は極僅かだと思います。

数十年あるいは数百年かけて作られた理論をたった数ヶ月で理解できるはずがないからです。

だったら私のように頭の悪い人間は、実際に使用しているところだけを切り取って、ひたすらパターンとして認識し、丸暗記したほうがよっぽど効果的なのです。

極端な話、すべての物事を丸暗記できたら、多分その人は相当に優秀な人間だと認識されるでしょう。

だって丸暗記で覚えているから、場面場面でその知識を出していけば解決できますから。

私も理論をしっかりと学んできた人間でしたが、会社に属するということは給与分は仕事をしなければならないので、やや複雑な思いをいだきながら、結果を出すためにとにかく覚えたおしました。

それで思ったのはいくら理論をしっていても結局結果をだせるようにそのツール(公式やプログラミングのお作法など)を使えるかどうかのほうがよっぽど重要であると。

繰り返しとなりますが、私の前職は特殊すぎるので、もしかしたら万人には合わない方法であるかもしれませんが、知的労働をする上ではとても大事な考え方だと思います。

今回は以上です。


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