映画日記その2
いつ読まれているか分からないのでこんばんは、こんにちは、おはようございます。タイトル通り今回は映画日記です。
今回は「あなたに触れさせて」という映画についての感想です。以下ネタバレを含む感想なので内容を知らずに観たい、という方は映画を観てから読んでいただけたら嬉しいです。
この映画はNetflix限定で公開されている映画らしく、もちろん私もNetflixで観ました。観た感想ですが、とにかく「うわっ」となるような映像がとにかく多く全部観るのはかなり気持ち的に辛かったです。また「うわっ」と思う部分に関しては、映画化館で公開されていたら恐らくR18くらいの制限が付くと思います。人の全裸、無修正の性器、排泄行為、レイプなど経緯はどうあれ覚えている限りの中でもこのような出来事が映画内で見られるのでそういったものを観たくない、避けたい、という人にはあまりおすすめ出来ない映画だと個人的には思います。そもそも映画自体の後味が私自身お世辞にも良いとは感じられなかったので知人などにおすすめするのはだいぶ勇気がいる作品だと思いました。
この映画は体に何かしらの奇形があり、その人たちやその人に関わる人の生活を描いた作品です。例として、口と尻の位置が入れ替わっている人、目がない(そもそも目という箇所が存在しない)人、顔に奇形がある人などがいます。言葉で説明するだけでもかなり衝撃的、もしくは混乱するとは思いますが、映像として本当にこの通り描かれています。映画を観た後この奇形や病気などを気になって調べてみたのですが、実際に全てある奇形や病気ではないようなので、CGや特殊メイクで描かれているにしても本当に再現のクオリティが高かったです。
先ほど体に何かしらの奇形がある人とその人に関わる生活が描かれている、述べましたが、最初からそう感じていたのではなくあるシーンから私はそう感じました。それは顔の半分に奇形がある女性にまつわるシーンでした。
彼女は恋人がいましたが、実は二股をしています。元々付き合っていた男性(Aとします)は体に特に奇形などはなく見た目はどこにでもいる普通の男性でした。しかしもう一人の恋人(Bとします)の顏はひどい火傷跡で普通とは言えない容姿でした。彼女が二股をしていた理由はAが彼女を一人の人間としてではなく、奇形を持つ女性として好きだったからで、Bは彼女を一人の人間として扱っていたからでした。私は奇形を持つ人が恋人がいるのも珍しいうえに二股までしているなんて、と思ってハッとしました。私もAと同様に彼女を奇形を持つ人として彼女個人として見ていなかったうえに、奇形を持っていたり体に何かしら障害がある人のことを全て、二股などしない善人だと思い込んでいました。人間個人として見ていれば奇形があろうが障害があろうが、善人も悪人も両人ともいておかしくはない。自分の偏見が露わにされ目の前に突き出されたようでこの部分が自分の心情としては一番辛かったです。ただこの映画偏見や差別をなくそう!といった趣旨の映画ではないので(偏見や差別がないに越したことはない)あくまでもその人たちの生活の一部として映画は進んでいき、最後それぞれの登場人物たちがそれぞれで幸せだと思う道に進み映画は終わります。
ぜひ見てほしい、と大々的におすすめは出来ませんが観るときはかなりの勇気を持って観てください。
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