映画日記その6

いつ読んでいるか分かりませんがとりあえずこんばんは。noteの更新がかなり日が開いていたらしく以外と忙しい日々を送っていたことを実感しました。
今回も前回同様映画日記です。今回の映画は「チョコレートドーナツ」という実話を基に2012年にアメリカで公開された映画です。
以下ネタバレを含みますので、ネタバレを避けたい方は読むのはご遠慮ください。


映画を観終わって最初に思った感想は、ハッピーエンドではない割に後味が悪くない映画だったな、ということでした。実話を元にしているので余計に脚色する必要がないからなのかな、とも思いましたが誰も救われていない結末からもっと後味が悪くなることを覚悟していたので思っていたより見やすかったです。

内容としては、1970年代に実際にあったゲイのカップルがダウン症の子供を引き取り育てようとする話です。なぜ語尾が「育てた」ではなく「育てようとした」としたかと言うと、映画内ではダウン症の子供はネグレクトを受けており、見かねたゲイカップルが育てていました。しかし子供の母親と裁判になり結果として負けてしまい再びネグレクトをする母親の元に戻されてしまいます。そのため一時的に育てただけとなりました。また母親の元へ戻されたことでゲイカップルの家へ戻ろうと子供が出ていったものの、家へは結果として戻れず野垂れ死にしてしまいます。

どうして後味が悪くなかったのか色々考えましたが、大きな理由として最終場面子供が死んだことが新聞に小さい記事として掲載された時に極端に悲しんだり憤ったりする場面がなかったからではないかと思います。多分最後もっと感情的な場面が多かったら後味が悪いもしくは映画としての良さがなくなっていたのではないかと思います。淡々と日常の一つとして切り取られて小さな悲しみとしてそっと消えていく、という表現がこの映画を観やすく後味の悪さを無くしていたと感じました。


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